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芳賀委員 それじゃ問題を整理しますが、
国内価格についてはわれわれはでたらめなことを言っているのではない。三千二百円というものを基礎にして議論をしているのです。この
輸入大豆との格差というものは浮動するわけです。九十五ドルで入ってくる場合と、百二十ドルの場合では、これは違うんです。
国内市場における
輸入大豆と
国産大豆の
価格面における変動性というものは、これは変転しておるから、それはおわかりだと思うのです。ですから
輸入大豆が高くなって、それが
市場に上場されても高値になるわけです。そうなると
国産大豆との格差というものはずっと圧縮されるわけですね。そういう場合に、格差負担をやろうという場合には、
政府の負担は少額で済むわけなんです。好ましいことではないが、
輸入価格が上がれば、国の負担分は、この
価格支持をする場合とか、不足払いをする場合には少額で済むから、これは
予算上余裕が出たり余るということは当然なことです。われわれとしては、三千二百円というものは、
政府の
方針からいっても
予算的な
措置からいっても、当分
維持できるのではないかという
考え方の上に立っておるし、
国産価格の
支持価格を下げるということは、これは
国内的には
農家の
所得を減らすということになるし、これは
所得倍増に背反するということになるし、またそれは
生産の減退を刺激する要素になるわけですね。
拡大をしてもらいたいとすれば、
生産が上昇する
措置というものを、
品種改良の面とがあるいは
価格の安定の面において講じなければ、
生産の上昇は絶対できないでしょう。そういうことを憂慮して、われわれは三千二百円の従来の実績
維持をやるべきじゃないかということを一貫して主張しておるわけです。今回出された
政府の
法案も、
大豆なたねの
交付金の
法案も、法の精神をそこに置かない限り、われわれは審議に協力することは絶対にできないということをもう前回明らかにしておるわけです。
国内措置を完全にしたいというのであれば、その点を
熱意を持って
政府が
処理することが明らかにならなければ、野党のわれわれも真剣に
法案審議に臨むことができないということになる。
法案が審議されなければ、今
国会においてせっかくの
法案が成立しないという事態になる。成立しなければ
国内の
措置ができないからして、これは
FA制を実施することができない。当分延びる。そういう連鎖的な
関係がだんだん出てくるわけですね。むしろわれわれが心配しておるわけです。だから、
予算は十分あるんだからしてここ当分はやはり三千二百円を支持するという
方針で今後
法案審議にも臨む
考えがあるかないかということをここで明らかにしてもらえば、議論は尽きるわけです。それを
大蔵大臣が阻害しているというので、われわれはこれは大へんだということできようは来てもらっておるわけなんです。問題は簡単なんです。