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小坂国務大臣 ちょっとそれに関連して申し上げますが、おっしゃるように中共
大豆の不作ということは確かに大きな原因でございまして、世界的な供給不足が現在は見込まれておるという事情が一方にはございます。それに加えて九
年産の
大豆の繰り越しが——これはやはり今年のところもそうでございますが、昨年度からそういう
傾向があったわけでございますから、繰り越し滅になっております。一方油脂源としての
大豆の需要の増加がございます。これは化繊の伸びに伴う綿実の生産減ということがございます。今まで天然繊維の原料である綿の生産が多かった。今度は化繊というものに変わって参りましたから従って綿実というものの原料が減ってくる。こういう関係もあろうかと思います。そんなことで需給のバランスというのは、ここのところまた変わってきておるということが言えると思います。もう
一つは、
アメリカ自身で
国内大豆価格支持というものを非常に大きく取り上げておりますので、当分そういうことで
大豆の
価格の水準が高い状況を続けるのじゃないかと思う次第でございます。またそうなってくると一方からいうと思惑買いというものも出てくる。そんなことが因となり果となって
大豆の
価格水準は相当高くつくのじゃないかというように現在見られるわけでございます。