○
久保委員 雲の上の議論がだいぶん逆なような話をしておりましたけれども、私は交通機関のないところに交通機関を置かぬでもいいというようなことで、そういう機械的な論法を言っているわけではない。今まであなたも御
承知のように、他に交通機関が十分ありながらいわゆる汽車に対するノスタルジア
一つだけでやっていくというような問題があるわけであります。これに目をおおってはやはりあなたも雲の上の議論じゃないですか。これはやはり率直にお答えいただきたいと思う。それは
政府という立場はおありでしょう。私は
新線建設を全部やめろという論者ではありません。この間も開通した、去年の今ごろも開通したのもありますが、
国鉄のバスもあるいは私鉄のバスも通っていて、汽車の走っているところはたんぼの中をずっと通っている。停車場は
一つの市に三つも四つも無街地に作っている。何のために作っているか。さらに停車場から町の中心地まで二キロも三キロもある町の中をそういうバスが走っておる。最近できたのもそうだ。しかもそこに走らせるものは何かというと、御案内の
通りあまり貨物はございません、旅客もない。一日に四往復
程度がぜいぜいなんです。こういうことがはたして
国策かどうかという非難がある。
地域格差を解消するために十分交通機関に恵まれないところに配置するのが
国策でありますから、当然でございます。ただ問題はそういうお互いの立場に固執していろいろな議論をすることではなくて、真剣に
検討する時期だと私は思う。これはあなたとだいぶ論法が違いますので、いずれ機会をあらためますが、そういう考え方をしていること自体に私は官僚主義があると思う。あたなの
意見はあなたの
意見、僕の
意見は僕の
意見だという態度自身に私は不満を持っています。すべてはあなたの
責任ですよ。
それからもう
一つは、形式上にあまりこだわる必要はないと言うが、
国鉄は独立採算制を今日しいている。そこにいろいろな問題が出てくるのです。だから、それに合ったような形にすることが、今日
国鉄運営を健全にすることだ。ところが実質的に合っていれば形はどうであってもいいのだ
——今
法案がかかっているのが三億何がし、やっとこれが芽を吹いてきた。これは世論にこたえたものじゃないですか。そうだとすれば、この辺でその形態も改めて、すっきりした形に切りかえる時期ではないかというのが私の論法です。別に答弁は要らぬでしょう、あなたの方と違うようでありますから。
次に、先般もほかの
委員から話が出ましたが、只見線の問題であります。これはあらためてまた機会を作ってもらいますが、
鉄監局長にお尋ねいたしますけれども、あなたの論法からいけば、地元の要望というか世論というのは、只見線を
国鉄に移管してくれという要望がたくさんある。これはどういうふうに解釈しますか。