○田中(織)
委員 その場合に、石油
港湾施設工事の
関係でありますけれども、問題は具体的に鉄鋼
港湾施設工事の中に入っておりまする和歌山下津港の問題に関連してお伺いをいたすのですが、石油
関係の重要
港湾としては、和歌山下津港は、現在あげておられる三つよりもより重要な、たとえばここでの荷役量、輸入量その他の
関係から見てあげられるのではないかというふうに考えるのですが、その点はもちろん北港の方が
——三月十五日に火入れをいたしまする住友金属の
関係がございますので、鉄鋼
関係で和歌山下津港は入っているわけなんですけれども、その点は
昭和二十五年に貿易港としてあそこを指定するときにいろいろいきさつがありまして、和歌山下津港といって非常に広い海域を
一つの港に指定をしてもらった
関係から見て、そういう矛盾が出てきておるのですけれども、その点については、鉄鋼
関係の
施設の重要港という形で和歌山下津港が入れられれば、和歌山下津港全体についての緊急に措置しなければならぬ岸壁、あるいはそういうような
関係の
整備を全部進められるものだ、このように
理解していいのでしょうか。現実には和歌山北港といわゆる石油を主として積みおろしをいたします下津とはかなりの距離が離れておるわけです。しかし、
一つの湾内にある特殊な経済的な
関係等を考慮に入れて、和歌山下津港ということで
昭和二十五年に貿易港として指定を受けて、いわゆる重要
港湾として現在にきておるわけですが、その点私の
理解の
通りでいいものでしょうか。
なお、政務次官もお見え下さったので、その点についてもう少し補足してお伺いをいたしますけれども、現在私がただいま申し上げましたような経過で重要
港湾としての指定を受けておるわけですが、いわゆる
特定重要港湾としては和歌山下津港は実は指定を受けておらないわけなんです。しかしながら従来はそのような
関係で下津港
——これは最近は
日本に輸入して参りますもので四日市なり川崎等に荷揚げする部分もありますけれども、ここ数年前までは
日本に輸入いたします石油は全部和歌山下津港に揚げた
関係があります。ところが、
先ほども申し上げましたように、住友金属が第二の八幡といわれるような製鉄設備を和歌山に建設しておる
関係から、北港ではすでに鉄鋼の原料等の積みおろしのために三万トンの船が横づけできる岸壁設備も完成しております。そういう
関係から見まして、さらには
先ほど局長も貿易
関係の点で木材の例をあげましたけれども、最近の
日本の国内へ輸入されますソ連材、北洋材ですね、あるいは米材等の
関係につきましては、かつての小樽等の例は別ですけれども、少なくとも全国的に見て非常な部分が和歌山に輸入されて和歌山で積みおろしがされておるわけです。そういう
関係から見て、貿易額の点から見ましても、あるいは貨物のトン数の点から見ましても、
特定重要港湾として指定されておる名古屋港と実はほぼ匹敵するだけの取り扱い貨物トン数になっておるわけなんです。その意味からいえば、一番少ない小倉あるいは清水、四日市、こういうようなところが
特定重要港湾として指定されておるよりも和歌山下津港の方がはるかに上回るわけです。その意味から、いわゆる
特定重要港湾に指定をしていただきたいということの陳情を
運輸省にも盛んに行なっておるわけでございますが、やはり今私がお伺いをしましたように、和歌山下津港は鉄鋼
関係の特定港として緊急
整備の対象にもなっておるようでありますけれども、この
機会に、もうそういうことに入っておれば問題はないので、従来のような
特定重要港湾としての指定は必要ないんだということであれば、重ねてたってとは申しませんけれども、量から見まするならば、やはり名古屋、関門よりも上回る貨物を和歌山下津港が積みおろしをしておるという
関係から見て、
特定重要港湾としての指定をいただきたいと思うのです。そういう点について、この
整備計画との関連で
運輸省の方で検討して下さっておることと思うのですが、この際御
意向を承りたいと思います。