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説明員(近藤忠雄君) ただいまのに御答弁申し上げますが、第一点の
青少年の
検察の
関係でございますが、これは一応三つの項目に大体考、えておりまして、人員の増強の問題でございますが、刑事局の
青少年課を強化しようという一
考え方であります。これは事務官を九名増員いたしたいと、こういうわけであります。これは御承知のごとく、本年の
予算におきまして一応独立を認められましてできたわけでございますが、人員の点については全然手当を受けておりません。
先ほど申し上げたような現下の情勢におきましては、どうしてもその中核になる
青少年課を強化しなければならないということで増員の要求を九名いたしております。まあ非常に少ない数字で、われわれとしても満足していないのでございますが、この程度で一応ほかとのつり合いもございますので、やっておるのでございます。それで
地方の組織といたしまして、各
地方検察庁におきまして刑事資料
調査室を拡充しよう、こういう
考え方でございます。そのための人員といたしまして、九十八名の増員要求をいたしております。これは現在十五カ庁に持っておるのですが、さらにこれを三十四カ庁に配置しよう、こういう
考え方であります。それからその刑事資料
調査室におきましていろいろな
調査をする方法といたして
調査票カードの作成、そういう資料の作成、主としてカードが中心になるわけでありますが、カードを作成いたしますために、その
調査のための費用、庁費あるいは旅費、あるいは連絡会議が必要なために、連絡会議に要する費用、こういうものを要求いたしております。そういうものを合わせまして、額にいたしまして七千三百三十七万二千円というものでございます。
それから第二点でごいますが、保護観察
関係のことでございますが、
先ほど大谷委員の御
指摘になりましたように、保護観察の機能の強化ということが、われわれといたしましても最も現喜下の急務であるというふうに
考えておるわけでございます。そのためにやはりこの保護観察の
仕事をする中核になります保護観察官自身が非常に手薄な状況にある、それをこの際どうしても強化しなければならないということで、自主的な
仕事をするためにも最小限度どうしてもこの程度の必要はあるというので、二百四十八名の増員要求をいたしております。それからさらに各
地方裁判所の本庁の所在地にあるわけなんですが、その支部にまだ保護観察所の支部が設赴されていない、その支部を全国の
裁判所の甲号支部の所在地に設置したい、こういうわけで、そのための増員といたしまして百三十八名の増員を要求いたしております。さらに、それらの人員の問題を手当いたすと同時に、われわれの
仕事を運行するために、いわゆる保護観察の
一つの宣伝
指導あるいは活動そのものをやるための費用、教化を進めるための費用、そういうものを要求いたしております。
最後に、さらに各観察官が中心になって各保護司をお助けするわけでございますが、その保護司自体は各
民間の方がおやりになるわけでございますので、ことにお
仕事に
最初にタッチせられる方が出てくるわけであり、そういう人
たちに対しましていろいろな
仕事を、何と申しますか、お助けをして
内容をお知らせする、
指導と申しますと少し
言葉がきつうございますが、いろいろなアウトラインを御紹介申し上げて、今後の進行についての十分な知識を得ていただく、そういうような
意味において、保護行為の
指導のための費用を充実していく、こういう
考え方の四点にしぼられまして、総額約六億五百六十八万八千円の要求をいたしております。
それから第三点は、
少年院の教化活動の充実でございます。これは非常に
少年院の教官が手不是でございまして、その補導力ということが非常に手薄でございます。そのために百三十四名増員を要求いたしておるわけでございます。それからそのほか精薄
対策の一環になるわけでございますが、
少年院のそれぞれにおきます技官あるいは医官、そういう人
たちも非常に手薄でございますので、この増員を要求いたしております。その数が九十五名。それから必要な器具、機械類、そういったものを要求しております。それから収容者の処遇を適正充実していくという
考え方で備品整備経費を要求いたしております。それからさらに収容者の職業補導という問題をとらえまして、そのための費用を要求しております。それから
最後の収容施設の設備——現在の設備が何分十分でございませんので、設備を新築並びに改善していくという襲用を要求しております。その金額を合計いたしますと十六億二千三十六万九千円でございます。
それから
少年鑑別所の問題でございますが、やはりこの
少年鑑別所の鑑別の機構をやはり充実しなければならないわけでございますので、そのための技官、鑑別技官の増員と器具の整備、技官といたしましては三十七名の増員、さらに収容の施設を
少年院と同様に設備を改善していきたいという費用を要求しております。その合計いたしました金額が五千七百五十七万五千円になっております。
最後に、これは
一つの非行
少年に対する将来の再犯の予測方式といいますか、昨年の御尽力によりましてできました総合
研究所におきまして、非行
少年に対しまして
犯罪を将来やるかどうか、いわゆる再犯の
一つの予防の方法を
考える——アメリカにおいてはハーバード大学のグリュツク博士が
研究しておられますが、その
研究の方式を
日本の実情に基づいて
研究をしていく、そういう
意味の
研究費を要永しております。その金額が千二百四十万六千円、その総合計いたしました金額としては、これらの
青少年関係の費用といたしまして二十三億六千九百四十一万円の金額を要求しておるわけでございます。