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鶴園哲夫君 この助手並びに教務
職員が非常に不足しておるというところから、しわが行(一)、行(二)のところへ非常に寄っておる。ですから行(二)に格づける職種に置かれた人で、どうしても行(一)にしなければならぬ人がおる、あるいは教務
職員にしなければならぬ人がおられるという実情について、
大学の
局長においても御存じだと思んですが、どうも
人事院がよくこの点の把握ができていないように思うんですね。ですから、もっと文部省当局の方で
人事院と積極的に当たられて、こういう不満というものをなくされるように努力を要望したいと思います。よろしゅうございますか。
人事院よくわかっておいてもらいたいと思いますよ、いいですか。
次に、この
教育職俸給表の(一)は、十四ある
俸給表の中で、非常に変わった性質を持っておると思います。この
行政職俸給表の(二)と、
教育職の(一)表、これは非常に変わっておる。それはどういう点が変わっているかといいますと、折れ曲がりから先に入っている人たちですね、今施行の
俸給表でいいますと、十五カ月で昇給しなければならぬという、その折れ曲がりに入っている人たちがけた違いに多いのです。
研究職の場合は、この折れ曲がりに入る人たちが零コンマ以下です。ところが、この
教育職俸給表の(一)は、実に二けた違うのです。六
等級の場合は、二三%の人たちが折れ曲がり以下に入っている。五
等級は三九%です。こういう折れ曲がりの先に入っておる人が非常に多いという点で、
行政職俸給表の(二)とこれとは両横綱です。これをなんとか
是正されるお考えはないものかどうか。今回のこの
人事院の
勧告によりまして、多少よくなっておりますが、しかし、よく
検討してみますというと、そう改善されていないのです。ですから、この人員の配置は合理的にやったとしましても、こういう折れ曲がりの先にこんなにたくさん入るようでは、有能なる助手とか教務
職員というのは、これは魅力がなくなりますよ、こういう実情では。従って、この点について
等級別定数を変えられるようなお気持はないのかどうか。
等級別定数をお変えになれば、それから
行政職俸給表の(一)と同じように、一定の学歴をもって、一定の年限に来たら上げるのだというお考えで
等級別定数をお変えになりますれば、こういうようなことはなくて済むのじゃないか、確かに今度少し上がりましたけれ
ども、こういう折れ曲がりのところへたくさん入るようでは、実質的に上がらないのです。六
等級、五
等級という助手並びに教務
職員等は上がらないと思うのです。ですから、
等級別定数をふやすということ、一定の学歴、一定の年限が来たら上に上げていくのだ、そういう
考え方をお持ちになる必要があるのではないのだろうか。生化学系統におきまして、助手
——二十代から三十少しくらいのところが最も活動の時期なんです。これは御存じの
通りなんです。その人たちが助手ということで、いつまでも折れ曲がりの先に入っちゃって上がっていかないという実情では、はなはだ遺憾な状態だと思うのですが、
等級別定数をお変えになるというお考えがあるかどうか、伺っておきたいと思います。