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説明員(
今枝信雄君) 地方
公務員の
給与改定につきましては、従来とも、国家
公務員の
給与改定が行なわれますと、それに準じて
給与改定をやることになっております。今回も同じように、国家
公務員の
給与改定が行なわれますと、地方
公務員も同様の
給与改定が行なわれることを私どもは期待をいたしておるのでございます。従来の改定の場合と今回は若干違っております。国の
俸給表が各
等級に通じて同じ金額の号俸がございませんので、その点が一点。それから地方団体の給料表が現在国の
俸給表と必ずしも同じではございません。御案内の
通り、たとえば国の八
等級では十五号しかない場合、地方では二十号以上の号俸を作っております。そうなりますと、国
通りの切りかえは実はできないことになりますので、各都道府県で何か標準になるような切りかえ表というものがないだろうかということをよりより
研究をしておられました。それで私どもといたしましては、多くの地方団体で共通して使えるような切りかえ表をお示しすることの方が便利ではないか、かように考えまして、
一つは、国の切りかえ表、国でいえば十号俸、いわゆる折れ曲がりのない
部分は国
通りで切りかえる、折れ曲がりの以降の
部分については、国
通りで切りかえると低くなりますので、地方団体の現在の給料表に適応した切りかえ表を
一つお示しをしております。
それから第二の点は、今後の給料表を国と一体違えた給料表のまま置いておくことが適当であるかどうか、こういう点でございますが、従来でございますと、
俸給表の号数を延ばしていけば上の
等級の号数が並んだわけでございます。新しい制度でございますと、同じ金額が上の
等級にございませんので、そのまま延ばしていきますと、何年間かの間には、地方
公務員の場合が国の場合に
比較して
給与水準が下がってくるんじゃないか、こういう見通しになります。そこで、新しく今後使う給料表については、国の
俸給表と同じものにしてはどうか、そうして、その結果、頭打ち者がふえる場合には、上位の
等級に格付けを変更するというふうなやり方をいたしますと、国家
公務員と地方
公務員の
給与水準がそろったものとしていけるのではないか、このような二点を中心にして、その標準になるような考え方を内翰をもって御連絡を申し
上げております。各都道府県では、そのとおりにおやりになるところと、そうでないところがございますが、これは標準をお示ししたものでございますから、そのような結果になってもやむを得ないのじゃないか、かように考えております。