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關谷委員 施設が不十分であるためというようなことが
原因であるというふうなことはよくわかっておりますので、今いろいろな
計画をしておられるそうでありますが、
予算要求等の際にはそういうふうなことを全部さらけ出して、こういうふうなものがなければこういうふうなことができないんだということを、よく
説明をしておいていただきたいと思います。
気象庁の今までの
予算要求というものが一番下手で、あなたの
答弁も一番下手なんです。そこで、こちらが
質問をして水を向けたときには、そういう
施設がなければやれませんということをはっきり言った方がよい。それを何かもじゃもじゃ言っておる。あなたの
答弁がそういうような
答弁だと、まだそこまで必要でないんじゃないかということを誤解されるおそれがありますので、はっきり言って下さい、その点を御注意申し上げておきます。
それから、
質問はこれで終わりますが、これは
大臣にお願いですが、実は
交通部会でも以前から問題になっておりましたし、
財政部会でも取り上げまして問題になっておりますのが
国家共有船の問題です。端的に申しますと、その中でも第一次から第四次までに
計画造船として作られて、
日本の
経済復興のために多大の貢献をいたしたのでありますが、その一次から四次までの
計画造船は
国家共有船といわれておりまして、これが何といいますか運命の船ともいわれておるくらいでありまして、このくらい不幸な目にあっておる船はないのであります。
大臣もすでにお聞き及びかとも存じますが、これは戦後
経済復興のためにはなければならないので、国の
要請によりましてこれが
船舶公団というか、国と
船主等が
共有で作った船であります。
最初はこれは
徴用はしないのだ、
日本再建のために必要欠くべからざるものであるから
徴用はしないのだ。なお
運賃も
物価庁の許可を得た
運賃、すなわち
若松—阪神間あたりを一例にとって申します、千二百十五円くらいまで払うというふうな約束で、
自営ができるということで作った船であります。竣工いたしましたところが、これは百トン以上の
鋼船だから
自営を許さぬのだ、
運営会に引き渡せということで、これがまた
徴用せられたのであります。しかもその
運賃といいますものが、
最初千二百十五円と言ったやつが六百二十円しかもらえなかったということで、そこいらでも大きな食い違いがありますが、GHQで押えられたままで、非常に不遇な目を見たということでありまして、その後
船舶公団が解消いたしまして
買い取りを強要せられたりいろいろしたのでありますが、
買い取りのできなかったものは
大蔵省の方へ国の
普通財産として引き継がれましたために
——特殊財産とすればよかったのでありましょうが、それが
普通財産として引き継がれましたために、非常に苦労をいたしております。しかも
固定資産税は国の持ち分が七割、
船主が三割持たなければならぬ。
保険料も全部持たなければならぬ、
修繕費も持たなければならぬ、こういうふうなことで、三割で全部のものを負担してきたというふうなことであります。後に
買い取りができなかったものは債権化せよというふうなことで、期限がきたものは債権化せられまして、それは金利が五分五厘のものは八分につり上げられ、
延滞日歩は四銭というふうなことであります。まことに
情けも何もないやり方で、
大蔵省は、これはやむを得ぬと思いまするが、
債権管理法によってやっておる。そのために
F型あたりを持っております
船主は、すでに倒れたものが十社であります。しかもこういうふうな階級は
政治力も何もありませんので、黙ってそのまま見ておった
大手筋あたりに保護を受けておって、それで助けられて買い取ったものもあり、いろいろ
資産があって買い取ったものもありますけれども、この船だけでやったというものは全部これは
倒産をしておるのであります。この間も
大蔵省あたりが非常にきつい
取り立てをいたしましたために、
取り立てられたあげくに直ちに
倒産をしたという
東大汽船というふうなものがあるのでありますが、ほうっておきますとこれからも全部倒れてしまいます。戦後、国の
要請によって
経済復興に協力しながら、その損失をずっとかぶって参りまして、そのためにつぶれるというふうなまことに哀れな
状態でありますので、
交通部会といたしましては、これの救済をしなければならぬというために、利息の減免ができ、支払いも特に情勢によってはこれは延期しろ、延ばすことができるのだというふうなことで
法律の
改正をやって、
特例を設けてこれを救済しようというふうなことを
財政部会へ向けて要望いたしております。そうして
財政部会も取り上げまして、昨日決議いたしましたのは、これは事務的には
解決がつかないのだから、
南大臣と
水田大臣との問で話し合って
解決してもらおう、そうして
法律改正まで持っていってもらおう、なおこの両
大臣の
話し合いが終わるまでは
取り立てば延期するというふうなこと、これを
財政部会の方からも両
大臣に申し入れをする、こういうふうなことになっておりますので、この点につきましては
大臣がぜひ御
努力を願いたいと思います。
池田総理大臣は情味のある、
情けのある
政治をしよう、こういうふうなことであります。その方針に従って
南大臣もそうであろうと思いますが、
南大臣の一番先に着手をいたしました、人情味のある、
情けのある
政治の第一歩をこれで踏み出していただきたい、こういうふうに考えますので、ぜひ
一つ大臣の御尽力をお願い申し上げたいと思います。