○一松定吉君 この
建設省設置法の一部を
改正する
法律案につきまして臨時に公共用地取得
制度調査会を設置するとともに、公共用地取得
制度に関する調査を本省の所管
事務とするというようなことについて、私どもは
政府のやり方については双手を上げて賛成するものでありますが、特に私は建設
大臣に期待いたしておりますることは、今までの数代の建設
大臣が、建設
行政にずい、ぶん力を入れておったことは間違いないのでありますけれども、今回の村上建設
大臣に至りましては、特に建設
行政について深甚の注意を払い、今まで
国民の要望しておって、でき得べくしてできなかった
制度について改良し、新設し、構成し、そうして建設省設置の目的を達成すべく努力せられておるという点に対しましては、私は双手を上げて賛成をいたすものでありますが、特にこの際
一つお尋ねしておきたいことは、御
承知の、わが国のような年々水害の非常に多い国におきましては、特に水の被害を少しでも少なくするということが、建設省の仕事であることは言うまでもありませんが、この点につきましては、私は、過般の伊勢湾台風の場合における被害その他年々歳々水害がわが国には非常に多いのでありますが、その多いのは、御
承知の
通りにわが国には数千の大中小河川が国土を流れておりまして、それらに対する施設が十分行き渡っていない場所が、水害の年々たび重なる結果を見るのであります。こういう意味におきまして、実は私
自分のことを申し上げてはなはだ恐縮でありますが、私が建設
大臣のときに、そういう点を特に
国民から要望せられまして、全国の河川、河水を視察いたしました結果、どうしてもわが国においては砂防ということに力を置かなければならぬということを深く感じまして、全国の土木課長のお集りのときに、それらのことを論議の焦点といたしました結果、全国の土木課長会議で、砂防というものに対して力を入れなければいけない。ついては、建設省に少なくとも砂防部もしくは砂防局というものを設けて、わが国の水害を少なくしなきゃならぬという決議までいたしたのであります。私が
大臣をやめました後にも、そういうようなことを次の
大臣にも引き継いでおったのでありまして、
大臣もそういう
考えを持って建設
行政に当られておったことは間違いないのでありまするけれども、他にいろいろな重要な
政策がありまする結果でありましょうが、その決議というものは全く実現をしなくて今日に至っておるのであります。村上建設
大臣は特に水害というものについては、非常な関心を持たれておりまして、治山治水ということについては特別に予算を獲得し、特別にそういう被害の少ないことに向かって努力されておることを私は感謝いたしておるのでありまするが、いま
一つ建設省の中に、少なくとも砂防部私はこいねがわくば砂防局というものを設けて、そうして
一つこの目的を達成してわが国の年々歳々起こる水害を少しでも少なからしめて、
国民の水害のために心配しないような施設を完備するという必要があることを痛感いたしておるものでございますが、
大臣におかせられましては、建設省の中に砂防局それがもし予算上の都合が悪いならば砂防部というものを設けてその目的を達成することに容易ならしめるようなお
考えをお持ちになっておるでしょうか、どうでしょうか。その点を
一つ腹蔵なき御意見を承りたいのであります。