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政府委員(
佐藤虎次郎君) 私は、アメリカの特別会計の
運営方法と日本の、そうした特別会計の運用
方法、ただいま、だいぶ
野上委員から御質問になられたように、三種、四種、五種、あるいは小包の赤字、これらのものが、たとえていえば、三種が一円であるとかというようなことはないのじゃないか。そういう赤字がないのじゃないか。赤字まで背負ってまでも出さなくてもいいのじゃないか。
そこで、私は先ほ
ども適切な御質問をされておると思ったのですが、ニューヨークからワシントン、ワシントンからロスアンゼルス等のいなかの力を回って歩いて、よく見てきたのですが、団地に
住宅がある、そういう場合に、あの大平野の中に、一軒ぽつねんと、家が立っている、そこまで配達に行くかというと、そうでない。自動車道路の沿線に受箱がちゃんと
一つあります。そこへ郵便配達者は、自動車、スクーター、単車で行く、配達された人は、わざわざ自分でかぎを持ってきて、あけて出して、またかぎをしていくというような簡素化をやっています。実は、
アパート建築が最近多い、これは
住宅難解消のために当然のことであります。そこで実は、私は自由民主党でありますから、党の政調会に申し出たのでありますが、今日の全逓の諸君の要求しておる定員増加問題、これらの大きな隘路は、そういう建築の、あの四階、五階を登ったりおりたりして、一軒々々配達したのじゃ、冨士登山をするようなものじゃないか、そういう話をして、そうして建築法の中に、三階、四階の建物を建てるときは、受箱をつけて置くということを入れてくれぬか、こうして
一つ一つ、その隘路を除去していくことが必要じゃないか、こういうように考えました。
ただいまのアメリカの方は、一時間一ドル五十セント、あるいは二ドル払っている、それはただいま申し上げたごとく、そうした三種、四種、あるいは小包の赤字というものが私はないのじゃないかと思うのです。たとえていえば、ただいまお手元で提示されておったような
一つの広告、そういうものを宣伝のために、いかに公共企業体が国民大衆のためにといっても、一円で、赤字をみすみす知りつつやらなければならないのか、たとえていえば、三種で三十億も赤字がある、それをどこで補うかという御質問と同じように、私は、諸外国においては、そうした赤字とか、大いなる犠牲を払ってまで、法律で賃金を定めてないものと私はこう考えております。そこで、三種、四種、五種、小包の料金の問題は、私はよく調べて参らなかったのです。それで曽山次長に、これを頼みまして、その方は、君が担当してやってくれ、こういうのでお願いしたような次第です。
私は、最近特にその問題について考えておりましたが、何とか、国会の御
承認を得られるものならば、そうした赤字克服といいますか、あるいは隘路を除去するために、国会の御
承認が得られるものであるならば、
承認を得て、特別会計の損失を何して、待遇改善にも寄与できる
方法があるじゃないかというようにも実は考えておるような次第です。どうぞ御了承を願いたいと思います。