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阿部竹松君 それでは、通産
大臣にお尋ねするのはおそれ多いと思って、(笑声)次期総理になるそうですから、ことしの十月に……。それだからあまり小さいことを聞くのはどうかと思って、あるいはアメリカとかソビエトとかいう大きな話ならば一
局長にお尋ねしませんけれども、大きい話をあなたにして、あなたの御
答弁はすぐアデナウァーがどうだとか、アイゼンハワーがどうだとかいう御
答弁ですから、一
電気会社のことを聞いてもしようがない。しかし
大臣の私からということですから、
一つお尋ねいたし
ます。東電——
電気会社ですが、これは東電の例をあげれば一番簡単なんですが、昨年これは五千
カロリーの
石炭を買って、そうして今度は七千
カロリーの
石炭を入手したごとく、とにかく計算して一部長なり深長なり、その他大ぜいの社員が汚職をやる。八幡の製鋼所においては
石炭の空車を回して、空車のナンバー・プレートでもって金を払っている。八幡の製鋼所はいいですよ。しかし
電気産業の方は、これは公共事業令でやっているのですから、公共事業令の四十条によって、原価によって料金を算定するということになっている。そうすると、そういうようなめちゃくちゃなことをやって、五千
カロリーくらいのものが今度は六千何百
カロリーぐらいになる、これは計算にも出て、
電気代が安い、だから高くしなければならぬといって、これは
大臣の決裁でできることですからやる。これでは
一般の者は困る。あるいはまた
石炭生産の方も、五千
カロリーで六千
カロリーの金をくれるのならまだいいでしよう、しかしそれは買い叩かれる。そういう現状を通商
産業省あるいはこれに
関係ある公益
事業局長は何と心得ているかということです。これは一社長が配置転換したとか何とか言っても済まないことです。
一般国民に大なる迷惑をかけている、こういうことがあるわけです。損をするのは
一般国民と
石炭生
産業者ばかりだ。こういうことを一体どう考えているかということがまず質問の一点。その次にお尋ねすることは、大体
電気会社に入ってくれば、これは関西、九州あるいは中国、関東というように違うでしょう。しかし大体出産原価が、九州なら筑豊炭田、
北海道なら空知炭田で、どれだけの
コストのものをどれだけで
電気会社が買うかということを聞きたい。二百五十円下がったと新聞に出てい
ます。あるいは五百円安いということが新聞に出ている。五百円安いとすれば、一キロワット
当たり何銭何厘といって
コストが下がらなければならない。
電気会社の方は施設の拡充費に使いましたからなんということで、言いのがれをするかも知れぬけれども、そういうことでは納得できない。そういうところをまずお尋ねいたし
ます。