○
栗山良夫君 私は、なぜそういうお尋ねをするかと申しますと、先ほどもおっしゃいましたように、六十九鉱掘って、十六鉱しか成功しない、成功率は、
石油よりはいいんでしょうけれども、それにしても、あまりいいものではないですね。しかも、出る量が非常に微々たるものだということであれば、こういう
天然ガス——
幾ら国内資源といえども、やはり採算に乗らないものは、これは近代資本主義経済じゃ成り立たないでしょうからね。そういう意味では、無尽蔵に天然放出している
石油原産地から、
高圧なり、あるいは液化をして、そうして低廉な商品として日本に入れて、
石油化学工業をやるということの方が、採算的に非常にいいんじゃないか、私はそういう考えを実は持っているわけです。
石油資源開発会社も、これは私この
法律をやるときにちょっと資料を出してもらいたいと頼んでおいたが、出ているんですかね。
石油資源開発会社の貸借対照表——計算表を出してもらいたいと言っておいたのですが、あれだけ膨大な金を使って、あれっぽっちの
石油を出しておいて、国家の仕事として採算的に引き合うのかどうか、国民経済からいって、非常な疑問を持っておるわけです。
石油資源附発
会社でおやりになっている方は、熱心におやりになっているので、それに別に、どうこうというわけじゃないけれども、国の政策として考えるときには、一考を要するのじゃないか、それはもう今まで、おそらく百億近く出ているでしょう、そういうことであれば、これは
数字がもし間違っていれば、私訂正いたしますが、そのくらい出ていると見て、投資だけでも、そういうものは非常に不経済じゃないかということを考えるのですよ、
天然ガスについても、同じようなことが言えるのじゃないかと私は思うのですが、その点は、どういうことですか。
たとえば、
石油の
探鉱をやっておって、たまたま
天然ガスが出てきて、それが利用できるということであれば別ですけれども、非常に
生産性の低いやつを何本も掘ってみて、
工合よく当たったやつが、どんどん
地盤沈下してだめになっちゃう、こういう狭い国土ですからね、膨大な原野を持っておる諸外国ならいざしらず、日本のように軒を連ねておるような、人口の稠密地帯では、あっちこっち掘ってみて、非常に
生産性が低い、それよりもっといい方法が、世界経済の上からあるのじゃないかということを考えるのですが、そういうことを通産省としては、もう
一つ真剣に研究をし、そうしてわれわれに示してもらって、国会ととても、どうしたらいいのか判断のつくようにしていただかなければいかぬのじゃないかと私は思うのですがね。