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米田正文君 私はおそらくその
審議会でいろいろと
審議されたと思うのです。こまかい点をいろいろと
検討せられたことと思うのですが、ごく一般的に見てこの案を見た直感では非常に三千二百億という
事業費がかかる。距離は二百九十五キロに対して三千二百億というような
経費がかかる、そうして一キロ
当たりにすると十億八千万というようなキロ
当たりになっておる。これは
世界的に見てもべらぼうな一キロ
当たりの単価で、こういうものは私
ども今までこういう高い単価を開いたことがないんです。そこで私はこれは十分今後
検討する必要がある。私は線について反対の
意味で言っているんじゃないんです、私はこれは賛成という前提で言っているんですが、この
工事費についてもっとうんと下げる方法はないか、あの線についての構造規格等についてもそれが現地に適応するようなもっと
考え方はないか。それからこれは
一つの理想案といえば語弊があるかもしれませんが、完全に
高速道路としての今の
世界的
水準で作ればこうだという結論だと思うんですが、これらについても私は必ずしも規格を今ここでおやりになっておるような規格に拘泥しないで、カーブにしても勾配にしてもあるいは幅員等にしても、あるいは車道あるいは路肩等の構成にしても私はもっと
考える余地がないかということと、それからいよいよこれを実施するという
段階に至ったときはに、いわゆる
段階建設、ステージ・コンストラクションというような
考え方に立って逐次やってゆくというような
考え方が必要じゃないか。これを報告書によると、六千五百台の
自動車が通ると、こういうんでしょうけれ
ども、これは見方によっては私は一万台近く通ると言う人もありましょう、あるいはしかしまた逆に三、四千台しか通らぬと言う人もあると思う。この推定の中にいろいろな仮定が入っておりまするからして、これは統制経済の完全な国は別として、今のような自由経済の体制の中においてがちっと数字をきめるということは非常に困難だと思う。ですからこれは一応のめどとしてけっこうですけれ
ども、どこまでもめどですからして、
建設を初めから今ここに、図面に書いてあるような二十四メートルの
道路で二
車線できちっと、四
車線できちっとしてやるというような
考え方は私はとるべきじゃないんじゃないか、やはりその事態、
自動車交通量に応じて、そうしてだんだん完全な
道路にしてゆくという
考え方が最も適切じゃないかと思いますが、その点
建設省としてのお
考えを承りたい。