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永岡光治君 この
計画に限らず、私は全般的な問題として、そしてまた、その
計画の一環として、これは考えておかなければならないと思うんですが、結局、
不良住宅として指定されたところに、またぞろ、
建物が変わったけれども、ただ環境が少しよくなったと、衛生上。まあ、それは火災上の問題もあるかもしれませんけれども、また
都市計画全般から見ると、乱雑そのもので、ただ家が変わっただけであるというようなことになっては、ほんとうは、広い意味での
都市計画を遂行するのに、これがまた大きな永久
建物になるから、じゃまになるというようなこともあり得るのではないか。そこにはもちろん
個人の
権利なり、あるいは特に商売をやっている人は、商売上の問題、
権利とか収益とか、いろいろな問題があると思いますが、広い意味で、
一つ都市計画ということを頭に置きながら、そしてそのためには、そこに入っている人とよく相談して、できればその
都市なら
都市の
計画の
一つ大きな構想に沿うように、これは立ててしかるべきだと考えているわけですね。
最近特に
宅地の値上がりだとか、いろいろな問題がありますが、
都市計画を行なおうとしても、いろいろどうだ、こうだということで、依然として雑然たる
都市が、
全国至るところに存在している。非常に寒心にたえないと思うんですが、
一つ大きな目で、そういう構想の
もとに、もちろんそれは、先ほど繰り返したように、
不良住宅に指定されておるところは、通勤だとか、商売の利益とか、いろいろ
関係がありましょうが、そういうものを最大に入れ、かつまた、その大きな
都市計画に沿うようにということでやってゆくべきじゃないかと、私
個人の見解として持っておりますが、そういうものは、もちろん指導するんでしょうね。