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相澤重明君
運輸大臣がお見えになりましたから、
運輸大臣に、一言、苦言を申したいと思うのです。
それは、大体、専門の
委員会のときに、ILOの問題も大事だけれ
ども、やはり時間を、できるだけ都合をして出てもらいたいということ、これはあなたはいつもそういうことで、出ると言って誠意をもって
答弁されておっても、やはり来るのがおそい。きょうは、もう十二時四十分過ぎです。
それで、実は
航空法の審議を今まで私
どもは精力的に進めて来たわけです。ところが、
運輸大臣に、どうしてもやってもらわなければいけないことが、ここに出てきているわけです。きょう私が申し上げることで一後日のこの
委員会で、そういう点をはっきりしてもらいたいと思うのですが、まず第一に、前回、小牧
飛行場における
自衛隊機と民間
航空機との衝突事件、これについては、きょうは防衛庁の教育局長も来て
答弁をしてもらったわけです。しかし、少なくとも
日本国内における
航空に関しては、
航空法の建前でいけば、
運輸省がやはり最高の責任を持っておるわけです、
運輸大臣が。ところが、
自衛隊の、この今回の事故についての部下に、いわゆる
自衛隊としては今後事故を起こさぬようにと、こういう通知を出しておるということはわかったのですが、その通知は、
運輸大臣のところに行っておらない。なぜ、
運輸大臣は、あの事故にかんがみて
自衛隊の問題について
防衛庁長官に一そういうことを要求しなかったのか、こういう点が、きょう実は出たわけです。それで、防衛庁の方としては、必要があらば文書を出しましょうというようなことを言っておる。これはもう
防衛庁長官がけしからぬ。そこで、この次の
機会に、
防衛庁長官を呼んでこの点は究明をするつもりですが、
運輸大臣としても、当然あの事故が起きたのに、今後ああいう事故を起こしてはいけない、こういうことであなたは閣議の中でもかなり奮闘されたと思うのです。また
委員会でも、そういう説明をされておるわけです。それだのに、ただ話し合いをしただけで能事終われりというようなことでは、私はおよそ意味がないと思う。やはり私は各省間の縄張り争いをさせるわけではなくして、岸
内閣として、
政府として今後事故をなくするということが建前だから、そういう点は、ぴしっと文書をもって交換をする、このくらいのことは必要があろうと、こう思うのです。そういう点について、まずあなたにお答えをいただきたい。——続けていきます——時間がないから。それをやってもらいたいということ。
それから
二つ目は、この名古屋の
人たちももちろんでありますけれ
ども、
入間川の
センターの
管制官ですね。
運輸省の職員が非常に苦労をされておる。それはおそらく四月二十六日の、この
平島委員長が陳情を受けたことを当
委員会で
報告をされたわけです。その陳情を読んでごらんなさい。全くこれはもう涙が出るほど、また、こんなことでいいのか、こういう専門員の
運輸委員の人は、皆各位が思っておるわけですね。それについては、やっぱり問題は予算が少ないということ、予算が——
運輸省の
航空局の予算というものが少ないから、結局はやりたいこともできない、人をふやしたくもふやせない、こういうことになっておる。そこで今大蔵省の主計局次長を呼んで話をしたところが、
運輸省から予算が提出されるなら、それを検討して必要なものは出したい、こう言っているわけです。しかし必要なものとは何だ、こう言って、私は今のこの
平島委員長が読んだ内容を読み上げて、こういう場合は、どうなんだ、こう言ったら、補正予算に組み入れる重要なポイントになるだろうということは言われている。私は、当然だと思うんです。そこで
運輸大臣は、この今回の事故を契機に、
航空局のこれらの重要な施設並びに定員の問題について、もっと積極的に大蔵省に話をして、そうして今後事故をなくする万全の対策というものを作る
考えであるかどうか。このことを
一つ私は大臣に、あなたの責任として
一つお答えをいただきたいと思うんです。
以上簡単ですが、二つを
一つお答えいただきたい。