○中村
順造君 まあ、いろいろな実情で、やむを得ない、こういう
お話でございますが、私は先般、当
委員会からジョンソン基地ですか、アメリカから譲渡になりました
管制設備、あるいはその他のものを、担当議員と一緒に視察に参りました。内面については、私はしろうとでありますから、よくわかりませんけれ
ども、労働条件の立場から考えますと、非常に労働条件が悪い。何か、穴ぐらの地下室のようなところで、しかも何か、アメリカの兵隊と一緒に仕事をしておるというようなことで、非常に気分的にも私自身が、やはりあまりいい気分がしなかった。その中で、同じような仕事を外国人とともに、これは、アメリカ人に限らないわけですが、外国人としなければならない。しかも労働条件たるや、まことに悪い。気分的にも、実際問題として健康の保持ということからいたしましても、あのような状態で、
タワーの場合は、若干その面は異なると思いますけれ
ども、そういう労働条件の中で働き、しかも給与については一万円そこそこ、こういう問題もあろうと思います。
従って、生活環境も十分整わないということで、やはり非常に大切な仕事をしておる、
責任のある仕事をしておる、願わくは、経験年数も積み、さらに十分な、その道の
一つの権威者になって、そういう大事な仕事をしていくということが、私
どもとしては望ましいわけなんです。
しかし、今これは見習いでありますから、たまたま六ヵ月、十一ヵ月、三ヵ月、こういうふうな
経過をたどっておるわけでありますけれ
ども、それでなくしても、やはりああいう労働条件なり、ああいう待遇、しかも、どこからつれてきてもよろしいというふうな、内容のものではないということから、どうしても、私
どもが望んでおるような条件の人を得ることができないのではないか。今
航空局長は、いろいろな問題があって、やむを得ない、こういうことでありますけれ
ども、まあ、労働条件については、若干やむを得ない面も、それは仕事の性質上あるかもしれませんけれ
ども、少なくとも待遇の面においては、安心して長くその道に勤めることができる、こういう配慮が私はなされなければならぬと思う。ただ一たんの失策を責めて、お前は、
錯覚によって、いろいろな間違った指令を出した、こういうことを言うのは、比較的容易だと思う。人の落度をとらえてとやかく言うのですから、容易だと思いますけれ
ども、抜本的な問題は、将来の問題として、どういうふうに考えるか、こういうことを、ある週刊誌に出ておりましたけれ
ども、
管制官の、
管制官の側から見た多くの不満が述べられております。これを読みまして、ずっと視察に参りまして、私も、なるほどと同じ感じを持ったわけでありますが、こういう点について
一つ、どういうふうにお考えになっておるか。それから、もう
一つだけ、これは、
事故を起こしたという人間の心理的な面を心配するわけでありますが、当時の直接の
管制官は、今どういうふうな実情にあるのか、その点を
一つ、あわせて二点だけお尋ねいたしますので、お答え願いたい。