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村上国務大臣 国土開発縦貫自動車道、
中央自動車道の
予定路線を定める
法律案につきましては、
中島分科員御
指摘のように、昨年の暮れの二十三日の
委員会において、私は一月中には提案できるものというような御
答弁を申し上げたのでありますが、この
調査が終わったので、
調査が終わればすぐ
審議会の議を経て、
国会に提案できるものというように私も
考えておりました。ところがもしもそういう簡単なことをして、
関係各省の間で納得がいかない、
反対するというようなことになりますれば、せっかく出した
法案も、これはすべての当たりをとって出さない場合には、これがどうなるかわからないというようなことも
考えますと、どうしても
交通閣僚懇談会なり、あるいはそれらの
幹事会等をやって、そうして
各省の
理解と協力を十分得て、その上で
審議会にかけ、
審議会の議を経てこれを
国会に提案するということが、最も妥当であるということに
考えられましたので、その後鋭意
関係各省との間の
連絡会議をいたしております。その結果、四、五回
協議会を開いた結果は、大体において
運輸、通産あるいは農林、これらの
各省は当然
法案を出すべきだ、
法律によって定められたものを提案すべきだ。ところがある一、二省のいわゆる
事務的段階における交渉でありますけれ
ども、どうも
国家意思を決定してしまうということはどうかというような点について、いささかの
疑義がある。絶対
反対ということではありませんけれ
ども、
疑義がある。そういう
疑義を残してこれを無理押しいたしましても、
国会に提案された後のことを
考えますと、それよりももう少し
事務的段階あるいはまた提案までにすっきりしたものにしておかなければならない、こう
考えましたので、先週の火曜日の
閣議だと記憶いたしておりますが、私から
閣議の席上、各
関係閣僚の御了解を求めるということで、現在こういうような
状態になっておるようだが、これは
法律によってきめられておることでもあるし、
路線決定の
法案を提出するということはどうしてもやらなければならないので、その辺についてのいろいろな
意見があるようだが、ひとまずその
意見をおいて、ぜひとも
路線決定の
法案が成立するように、提案できるようにお取り計らい願いたいということを申し入れましたところが、これに対しては従来いろいろと
疑義のあったと思う
閣僚からも、何にも
反対意見がなかった。
反対意見がなければ私は
閣議で了解したもの、こういうように思っております。従いましてその後
事務的段階、
幹事会においていろいろと調節をはかっておりますが、大体来週月曜には何とか目鼻がついてくるのではないかというように期待をいたしておりますが、よし月曜にはっきりしなくとも、なるべく近い機会にこれをすっきりしたものにして、そして
交通閣僚懇談会というものを形式的にでも開いて、そこでこれを承認してもらって
審議会にかける、こういうことに進めておるのであります。私といたしましては、何としてもこの
国会には成立できるように
十分努力をいたしますので、私の昨年申しましたことが時間的には多少の
食い違いができましても、
法案通過については、私はどこまでも以前の
通りの気持で邁進いたしたい、かように思っておりまするので、御了承願いたいと思います。