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赤路委員 今
高橋さんから話があった、金融なり経営の改善が先行すべきだという点は、よくわかる。現在の
段階においてはなお現実の問題としては
分割払いを認めざるを得ない、それはそれでいい。ただ、問題は、
延滞利子の問題です。
延滞利子を三
段階にかまえて、
改正案でうたっておるような二銭五厘という最高限があるでしょう、ここへ持っていってどうして大蔵省の顔を立てるかという苦心の策が、三
段階だと、こう言っているわけです。これは、三
段階にして二銭五厘のところまで持っていくという
考え方は、先ほど来言うところの
大型船に対する
危険率の一部
負担という線からいくなれば違っておるのではないか。そういう
方法をとらないで、これを一木にしてそっとしぼってしまう。そのしぼる場合でも二銭五厘にこだわる必要はないと思うのですよ。これにこだわるから問題がややこしくなるわけだ。これにこだわらないでそっと一木にしていくということが正しいのじゃないか、それの方がむしろ
考え方に混乱がこないのではないか、こういうことを私は言っておるわけなんです。私の
理論から言うなれば、当初言ったように、
危険率を主体にして
考えて純
保険料率を出してくるという
保険本来の立場からいくと、国の貧打というものがふえてくるのですよ。今までのあなたの方からお出しになった資料によって計算してみると、今度の
改正では、今まで五〇であったものが、無
動力船が六〇、五トン
未満のものが六〇、五トンから二十トンが五〇、二十トンから五十トン、この間が四五、それから五十トン以上百トンまでが四〇というふうに五
段階になっておる。これを資料に基づく
危険率というものを
中心にして国家
負担率を見てくると、無
動力漁船においては七五、五トンでは六八、それから五トンから二十トンでは六六、二十トンから五十トンでは三九、五十トンから百トンでは三四、こういうふうに当然国の方の
負担分がふえてくる。これを抑えておる。この
過重部分をむしろ転嫁しておるのですからね。そういう点を十分考慮の中に入れるなれば、二銭五厘という
延滞利息にこだわる必要はないのじゃないか、私はこう育っている。それよりも、すきっと一本化した方が、受ける印象から言ってもいいし、協力態勢をとらす場合においてもその方がよりいいんじゃないか、こういうことを申し上げておるわけです。それはどうですか。これはまだここで承認をしていないのだからきまったとは言えないと思うのだが、もうこれ以上私は追及はやめますが、少なくとも
考え方としてはそういう
考え方を持ってもらいたい。だから、もう一応繰り返して申し上げますと、この場合はこういうような形である面においては一歩前進しておる。しかしながら、
保険の
本質論からいくと歪曲された形になっておる。これは現在の
漁業の
実態から見た場合やむを得ざるものと思う。しかし、それだけに、ある面にのみ
負担を過重にするようなことをなくするように、やはり調整ということは十分考慮の中へ入れて対処しなければならない。これがやはり
当局としての親心ある行政のやり方だと私は
考えるので、さように希望を申し上げておいて、
質問は終わることにします。