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川村委員 私はこの前
江口さんにいろいろ聞いたときに二十八日のことを聞きましたので、きょうはその点について触れる必要はないと思います。ただ私がここに持っております地元の新聞報道にいたしましても、二十八日の
事態は一口に言って、先ほど申し上げましたように、第一
組合のピケラインに対して黄色いしるしをつけたところの
諸君が、まずまっ先にコショウの目つぶしであるとか、そういうものを振りかけて、そして
うしろから青い鉢巻きをしめた者が大きな石をピケラインに落としている、そしてピケラインが破れて、中に入っておる。そこでピケを張っておった第一
組合員が引き返していって構内で大きな乱闘を起こした。こういうことを目撃しておった新聞報道がすべて伝えております。しかしこれはどちらがいいとか悪いということでなくて、そういう
事態を起こしたことは残念であります。いずれも青竹とかこん棒とか、そういうものを持ってはいけない。私はそういう
事態を絶対に起こしてはいけないと思います。ただ、今加藤先生が言っているように、第一
組合だけがこん棒や青竹を持っておったというような前提で話をされることは、実際と食い違っているわけです。これは
現地で目撃しておった新聞報道班員の報道が、第三者の見方として、私
たちはこれを正しく見なければいかぬと思っております。しかしいずれにいたしましても、ああいう
事態が起こったということはよくない。ただし、私が先ほどから申しておりますように、大へんあなた
たちを責めているようでありますけれ
ども、
山代組の
行動の
取り締まりにいたしましても、
運送車両法とか、あるいは銃砲刀剣類等の取締法であるとか、現在ある法律をそのまま正しく使ってやったならば、十分に
取り締まりができたはずだし、またかりに事が起こっても最小限に済んだのじゃなかろうか。こういう点について
当局はこの後十分配慮していただきたい。これが望ましいことであります。
それからもう
一つは、先ほどからたびたび言っているように、こういう
暴力団の
背後関係というものを根絶するためには、より大きな勇断をもって対処してもらいたい。
長官は先ほど
警職法等の問題に触れられて、三池の問題、毎日新聞等の
事件について、
警職法を
改正する必要はない、こういうことを言っておられますが、そのことだけではこういうことは出てこない。そうだと思います。毎日新聞の
事件については、
あとで加賀田
委員がかわってお尋ねいたしますが、あの毎日新聞の
事件にいたしましても、夜中に
警察の方から、あるいはこういうことがあるかもしれないぞということが
新聞社の方に伝わっておりますね。これは新聞に載っておるのです。夜明け方にああいう
暴力団が襲撃したのですが、それを
警察は早く察知しておるのですから、御苦労でも、それに対してちゃんと予防態勢をとって下さるならば、
新聞社の入口においてこれは阻止できたかもしれない。それを、まあ、ああ言うけれ
どもそうした
事件は起こるまい、こういうところに甘さがあったということも指摘できる。だから毎日新聞襲撃
事件という
事態が起こってから、そういうことにひっかけて
警職法がどうのこうのと言うことは、これはちょっと飛躍しております。こういうことは
一つ十分
考えていただきたい。石原
委員長にも、
警職法の
改正がないからやれなかったのだなぞということを軽率に言明なさらないように、
長官からよく話していただきたい。時間が
たちましたから、次の方に譲りたいと思います。