○酒井
政府委員 後段にお話しになりました現地通貨の問題、それは、今の
日本の国力からいいまして、現地通貨でやれるかどうかということは非常に疑問でございます。なお検討は要しますけれども、そういう面で、円為替云云というのと現地通貨と若干ニュアンスが違います。
前段の問題でございますが、これは、やはり
日本としましては、世界各地にこれから重化学工業品の輸出、それも投資なり
相手国の工業
開発をしていかなくちゃならぬ、そういう場合に、残念ながら
日本はまだ
機械なり
技術なりというものが世界的に通ってない。そういう面で、
日本品の優秀さを認めさせるという
意味と同時に、受け入れ側の国も、さっきお話がありましたように、主として低
開発国、そういう
意味で、これを使いこなす能力というものがまだ欠けていることがあるのではないか、そういうものをやはり早く
訓練しておきませんと、これからそういう
機械類その他を伸ばそうといたしましても、受け入れ下地がまだできない。そういう
意味で、このセンダーができるだけ早くできるということは非常に望ましいことでございます。貿易自由化と直接
関係はございませんけれども、その基盤としてそういう地域の受け入れ能力を作って、同時に
日本の
機械その他に対する評価をしていただくという二つの
意味において、非常に早くまとまることをわれわれは希望しております。