○三鍋
委員 久しぶりで
建設大臣の御出席を得まして、
委員一同心から喜んでおります。
そこで、
委員長に、今後のこともあるから善処をお願いしたいと思うのですが、私は審議を効果的に、
能率的にやっていく
意味におきましてこの運営というものを
考えていただかなければならないのではないか。と申しますのは、大体三十五
年度の
予算が出ましたら、この
予算に対するところの総括的な質問をやる。それから各部局の
部分的な、総括的な質問に入る。それを二、三日か四日くらいで切り上げて、あとまた随時法案の審議もありますが、長い期間において、それぞれの問題点をまた個別的に取り上げていく、こういう工合にした方が非常に
能率的になるだろうと思います。また各局長さんも、ずっと、いつ質問があるかわからないのにここに朝からおるということは、非常に実行
予算編成の重要なときにおいて大へん非
能率的だと
考えます。
そこで、
大臣は非常にお忙しいので、
予算委員会その他にも出なければならないし、いろいろな党の方の
仕事もあるし、事情もよくわかるのですが、こういう点は
一つ御勘案下さいまして、最初の二、三回目は何とか都合してぜひ
大臣にお聞きしたいという問題を
一つ切り上げていく。あとまた随時御出席を願って必要でないときはほかの方でそれぞれやっていただく、こういう工合にやっていった方がいいのじゃないかと思います。
大臣がおいでにならないものだから、自民党の二階堂
委員にしても、各
委員にいたしましても、みんな質問を保留してそのままになっているわけです。それで
部分的な問題に入っておる。そういう形になっておりますので、やはりみんなに十分その職務を遂行してもらう上からも、今後の審議の上において、
委員長はこういう点をぜひ十分考慮に入れていただきたい。私はこのように思います。
そこで、そう言いながら私の質問が
部分的になるわけでありますが、これは総括の中でやりたい、こう思っておったのですが、ことしは
大臣その他与党の各
委員の方によって二千九十六億という膨大な
建設予算、当切
予算に比して三百三十九億といったような増になったわけであります。これに対しましてもいろいろ批判があるわけです。こんなことでふやしてそして
予算がふえたからいいといったものではないと思うのです。これは、平時においてこういう熱意が
予算の面においても示されて初めて治山治水、そして人命その他国土の保全という点から大きな役割をなすのでありまして、大きな災害を受けて、そうして仕方なしに、のっぴきならぬでこういう
予算を組むのでは、
ほんとうにやはり血税の浪費だ、こういわれても仕方がないのではないか。しかし、
大臣の災害に対する熱意は各
委員ひとしく認めるところでありまして、これは党派を超越して心から敬意を表するわけであります。
そこで、この膨大な
予算が組まれたのでありますが、要は、二階堂
委員も御質問になったと思いますが、これをどうして効果的に、効率的に生かして使うか、こういうことになるわけです。それについては、機構改革の問題から、いろいろあるわけでありますが、これらの点は必ずしもまた
建設当局の
考えておられるようにいっていない。そこで、各部門にわたっていろいろの問題があるのでありますが、時間もずいぶんおくれておりますから、やはり
事業を完成する上におきまして最も重要なる点の
一つであるところの定員問題、これにつきまして
大臣の御所信、そして御決意を
お尋ねしておきたいと思うのであります。と申しますのは、これを生かすか殺すかは、何といいましても現場で働く人々の
能力によるわけであります。この定員法の問題は毎回のこの
委員会において、また関係
委員会におきまして取り上げておりまして、自民党の方々もこれに対しまして、その不合理を何とかしなければならぬという熱意は一致しておるわけです。また、毎回国会におきまして、
官房長は今度こそこの
改正を出しますということを言っておられるわけです。というのは、その必要性を認めておられるからだと思うのであります。そこで、ことしは百四十八名ほど増になっておりますが、こういうことをされたのでは困るのです。この前の根本
建設大臣のときに四百七十何名だったか——現場では一生懸命同じことをやっておりながら、そのうちの一部が定員の中に入っていく。取り残された人はどうなる。定員化された人は満足でしょうけれ
ども、しかし同僚のことを思うと、自分だけいい立場に立つということは、心からやはり満足しておらないだろうと私は思うのです。そういうことが現場においてどういう影響を与えるかということを、やはり
考えなければならないのではないかと思います。準職員とか、あるいは常勤的非常勤職員とか、何かわかったようなわからないような名目で、やることは定員内の職員と同じことを責任を持ってやらしておる。日給である、あるいは二月の契約であるということになっておりますが、これではあすの命はどうなるかもわからないという現実に直面して、その人
たちは
ほんとうに全生命を打ち込んでその
事業に携わることができるかどうかということは、だれだって自分の身に立ってみれば明らかであります。私
たちにしてみれば、もういつ解散があるかということになれば、落ちついて慎重に勉強して
委員会でやるということは、何ぼやろうと思っても、なかなかできない。足がうわついてしまう。それと同じことで、やはり一生懸命にできるんだという希望を持って
仕事に当たらせるか当たらせないかというところに、この
予算を生かすか殺すかの大きな根元があると思うのです。やっておることは同じことです。
そこで、どうですか、全部定員にしてしまった場合にどういう弊害があるのか。いろいろ問題点があると思いますが、これは制度調査会あたりでも一番困っておる問題だと思うのですが、この点につきまして、
大臣、
官房長、会計課長でもよろしいのですが、準職員、それから常勤的非常勤職員なんて、よくわからぬですな。これは、全部やっておることは同じことをやっておるのですね。同じ責任を持ってやっておるのです。給料その他の関係は、定員と同じような待遇を受けておる。なぜこれが定員化されないか。定員のワクに縛られておるということはわかっておりますから、その他においてどうしてこれができないか御答弁願いたい。