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椎熊委員 私がきょう特にこういう問題をお伺いする
ゆえんのものは、先般来外部の
デモなどを行なっておる
者どもが公然と世間に発表し、また、ほとんど全部の
新聞がこれを
報道しておるのは、きょう十四日、
参議院で
委員会が開かれそうだ、従って、
デモをやっておる連中は、
国会の
周辺を取り囲んで、自民党の
議員を登院させないようにするのだということを公然と発表しております。そうして
新聞の多くは、それは非難せらるる
行動でないかの
ごとき
印象を与えるような
報道の仕方である。これはどういう
意味か私はわかりませんが、そういうことに対する非難の
報道は
一つもな。われわれ
国会議員が
自分の職責を全うするために
国会へ登院することを、
暴力をもって妨げるということが公然と
世の中で許されるなら、それは
法治国じゃない、
民主主義の国じゃない、
議会主義の国じゃな。そういうことが明らかになっておるのに、しかも、そういうことのためにこういう
法律を作ろうと苦労して、前
国会から継続しておるこの
案件を、今日この
事態を目撃してなおちゅうちょしておるということは、私は、どういうのか、
意味がわからないのです。そういうことこそ、ああいう不当の勢力を増長せしめる
ゆえんであって、断じて
責任ある
政府並びに与党のとるべき態度でない。
断固としてこういうものは即刻に解決すべし。あなたは今、
社会党その他と
相談すると言いましたが、
社会党と
相談してどういう
意味があるのですか。
社会党は、
議員さえ辞職するという政党です。辞表を全部
委員長の手元にまとめておる、そういうものを相手として、
議会主義のわれわれが何の
相談をしようというのですか。それ自体が間違っております。われわれは
国会を構成するだけの人数を持っておるのですから、憲法の命ずるところ、
国会法の規定するところに従って、われらが正しいと信ずることは、だれが何と批評しようと、断々固としてやるのが
政治家の
責任だと思う。右顧左萌しておっては何事もできません。そういうことはかなえの軽重を問われる
ゆえんであって、保守党の侮辱される
ゆえんであります。どうか即刻これを
委員会の問題として、本日幸いにして本
会議が開かれる際ですから、本日緊急上程して決定したらどうですか。