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1960-06-14 第34回国会 衆議院 議院運営委員会 第33号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年六月十四日(火曜日)     午後一時三十七分開議  出席委員    委員長 荒舩清十郎君    理事 菅家 喜六君 理事 佐々木盛雄君    理事 長谷川 峻君 理事 松澤 推戴君       安倍晋太郎君    天野 公義君       天野 光晴君    飯塚 定輔君       椎熊 三郎君    進藤 一馬君       砂原  格君    津島 文治君       服部 安司君    柳谷清三郎君  委員外出席者         議     長 清瀬 一郎君         衆議院参事         (事務次長)  山崎  高君     ————————————— 五月二十七日  委員池田清志君、二階堂進君、細田義安君及び  柳谷清三郎辞任につき、その補欠として毛利  松平君、砂原格君、服部安司君及び天野光晴君  が議長指名委員に選任された。 六月十四日  委員長谷川四郎君、古川丈吉君及び毛利松平君  辞任につき、その補欠として津島文治君、柳谷  清三郎君及び進藤一馬君が議長指名委員に  選任された。 本日の会議に付した案件  農林水産委員会委員派遣承認申請の件  議員足立篤郎請暇の件  国会法第五十六条の二による本会議における議  案の趣旨説明聴取の件  本日の本会議議事及び次回の本会議等の件      ————◇—————
  2. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 これより会議を開きます。  まず、農林水産委員会委員派遣承認申請の件についてでありますが、事務次長から説明を願います。
  3. 山崎高

    山崎事務次長 去る九日、農林水産委員会から委員派遣承認申請が提出されて参りました。派遣の目的は、降電による農作物被害実情調査派遣委員の氏名は、第一班吉川久衛君、丹羽兵助君、第二班本名武君、八木徹雄君、派遣の期間は、両班とも六月十日及び十一日の二日間、派遣地名は、第一班栃木県、第二班茨城県、福島県と相なっております。  なお、本件は、去る九日議長においてこれを承認され、翌十日理事会において御了承願ったものでございます。
  4. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、本件はただいま事務次長から説明がありました通りでありますから、これを御了承願います。
  5. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、議員請暇の件についてでありますが、議員足立篤郎君から、西欧各国肥料政策並びに農業事情視察のため、六月十一日から二十七日まで十七日間請暇申し出があります。  本件は、先ほどの理事会における話し合い通り、十三日までは議長において許可し、本日以降については、本日の本会議において許可することとするに御異議ありませんか。・     〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
  6. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
  7. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、本会議において趣旨説明を聴取する議案についてでありますが、内閣提出にかかる、昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた地域における津波対策事業に関する特別措置法案昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた地方公共団体の起債の特例に関する法律案、天災による被害農林漁業者等に対する資金融通に関する暫定措置法の一部を改正する法律案昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた水産業施設災害復旧事業に関する特別措置法案昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた漁村における漁民の共同利用に供する特定の漁業施設の設置に関する特別措置法案昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた漁業者共同利用に供する小型の漁船の建造に関する特別措置法案昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害に伴う公営住宅法特例に関する法律案昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた中小企業者に対する資金融通に関する特別措置法案について、自由民主党から、本会議において趣旨説明を聴取いたしたいとの申し出があります。  右各案は、先ほどの理事会における話し合い通り、本日の本会議において趣旨説明を聴取し、これに対する質疑を行なうこととするに御異議ございませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、右各法律案趣旨説明は、村上建設大臣石原国務大臣福田農林大臣池田通商産業大臣がそれぞれ所管の議案ごとに行なうことになって撮ります。  右の趣旨説明に対し、自由民主党田口長治郎君から質疑申し出がありますが、質疑時間は、先ほどの理事会でお話し合いをしましたが、皆さんの御意見でどうにでも変えますから、何分くらいがよろしゅうございますか。     〔「問題が問題だから、時間の制限なんかすべきでない」と呼び、その他発言する者あり〕
  9. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、問題が大声いようでございますし、また、四人の大臣から趣旨説明をいたしますにつままして、田口長治郎君一人の質疑でございますので、二十分程度とすることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、田口君の要求大臣は、総理十臣、農林大臣建設大臣労働大臣自治庁長官運輸大臣通商産業大臣及び大蔵大臣であります。
  11. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 なお、本日の議事日毎は、先ほどの理事会での話し合いの涌り、これを延期することといたすこ)に御異議はございませんか・     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしま一た。
  13. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、本日の本会議議事の順序について、事務次長から諦明を願います。
  14. 山崎高

    山崎事務次長 まず、先に足立さんの請暇をお願いいたします。次に、災害関係法案八件につきまして、村上建設大臣石原国務大臣福田農林大臣池田通商産業大臣から趣旨説明がございます。それにつきまして田口さんの御質疑がございます。  以上でございます。
  15. 天野光晴

    天野(光)委員 ここに民社緊急質問案件に上っているのに議題にたらないのは、どうしてならないのですか。
  16. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 これは保留になっております。     —————————————
  17. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、本日の本会議は、二時十分予鈴、二時二十分から開会することといたします。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員 衆議院で審議して、前国会参議院回わし国会周辺デモ規制に関する法律案、俗にいうデモ禁止法案、これが参議院から修正されて回付されてきたわけであります。ずいぶん長い間当委員会で審議しておるということを聞きましたが、これは一体どうなっておるのですか。衆議院で発議した問題でもあるし、そして修正点は必ずしも私どもの意思に反した点もないようですから、こういう問題は急速に解決しておけば、今のような世相には、警察官の職務執行に関して相当の根拠もできておったろうと思う。こういうことをぐずぐずしておるという理由が私には了解できません。どういうことで今日まで延びておるのですか。
  19. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 まことにごもっともな御発言だと思いますので、私どももこれは早急に上げたいと考えております。特に前国会衆議院で審議を尽くし、参議院でも四十数日間かかりまして上がって参ったのでございます。従って、こちらで早く上げなければならないと考えておりますが、御承知のような国会の状況でございますので、自由民主党と、あるいは社会党民主社会党ともいろいろ相談をしておりますが、いつごろまでに上げるかということは綿論に達しておりません。しかし、いつまでもこうしておくわけにはいかないので、最近のうちに結論を出したいと委員長としては考えておるわけであります。
  20. 椎熊三郎

    椎熊委員 私がきょう特にこういう問題をお伺いするゆえんのものは、先般来外部のデモなどを行なっておる者どもが公然と世間に発表し、また、ほとんど全部の新聞がこれを報道しておるのは、きょう十四日、参議院委員会が開かれそうだ、従って、デモをやっておる連中は、国会周辺を取り囲んで、自民党の議員を登院させないようにするのだということを公然と発表しております。そうして新聞の多くは、それは非難せらるる行動でないかのごと印象を与えるような報道の仕方である。これはどういう意味か私はわかりませんが、そういうことに対する非難の報道一つもな。われわれ国会議員自分の職責を全うするために国会へ登院することを、暴力をもって妨げるということが公然と世の中で許されるなら、それは法治国じゃない、民主主義の国じゃない、議会主義の国じゃな。そういうことが明らかになっておるのに、しかも、そういうことのためにこういう法律を作ろうと苦労して、前国会から継続しておるこの案件を、今日この事態を目撃してなおちゅうちょしておるということは、私は、どういうのか、意味がわからないのです。そういうことこそ、ああいう不当の勢力を増長せしめるゆえんであって、断じて責任ある政府並びに与党のとるべき態度でない。断固としてこういうものは即刻に解決すべし。あなたは今、社会党その他と相談すると言いましたが、社会党相談してどういう意味があるのですか。社会党は、議員さえ辞職するという政党です。辞表を全部委員長の手元にまとめておる、そういうものを相手として、議会主義のわれわれが何の相談をしようというのですか。それ自体が間違っております。われわれは国会を構成するだけの人数を持っておるのですから、憲法の命ずるところ、国会法の規定するところに従って、われらが正しいと信ずることは、だれが何と批評しようと、断々固としてやるのが政治家責任だと思う。右顧左萌しておっては何事もできません。そういうことはかなえの軽重を問われるゆえんであって、保守党の侮辱されるゆえんであります。どうか即刻これを委員会の問題として、本日幸いにして本会議が開かれる際ですから、本日緊急上程して決定したらどうですか。
  21. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 ただいま椎熊さんの御議論には、委員長としても全く賛成でございますが、ちょっと椎熊さん聞き間違いの点があると思います。今まで社会党民社党と相談をして参りましたということで、今後は、社会党民社出席してもらうなら相談合いはできますが、辞職までするという社会党でございますので、なかなか出席には応じないだろうと思います。従いましプれこれはすみやかに断固としてやらなければならないという決意を私は持っておりますので、御了承を願いたいと思います。
  22. 椎熊三郎

    椎熊委員 重ねて私は関連して申し上げますが、われわれの国会における行動というものが、正純な形で世の中に伝わっていないことを私は遺憾に思います。たとえば新聞報道にいたしましても、写真班報道ニュース映画報道等にいたしましても、十九日、二十日のあの深夜の国会乱闘の事件を報道するにあたって、ニュース映画のことごとくは、警官の導入を先にして、社会党暴力というものは、ほとんどそのあとに起こったかのごと印象を与える報道をしておる。新聞報道にいたしましても、はなはだ私は中正を欠いておると思うのです。そういうものに遠慮して、正しいと思うことを引っ込めるようなことでは、私ども政治家としての責任を全うすることができないのですから、何と批評されようとも、われわれが正しいと信じたところをやってのけましょう。そういう気概がなければ、ますます報道の人からも、写真班の人からも、軽べつ、侮辱を受けるという結果になるだろうと思う。そういうことをもよくお考えになって一ただ単に、世論と称する新聞の論調だけを世論と思うこともどうかと思う。私も、世論の中心をなすものは新聞であることは心得ております。私も新聞記者の出身でありますから、多少のことは知っておりますけれども、今日このごろの状態というものは、実に残念にたえない。そういう状態考えてみますと、たよりにするものは自分の良心以外にないのですから、われわれはほんとう国会の規則に従い、慣例に従い、相談の上に相談を重ねて、これが正しいと信ずるものは断々固として行なうという気慨がなければ、日本議会政治というものは持っていけないと私は思います。まじめに一つ御研究を願って、ただいま申し上げたデモ規制法案ごときは、即刻すみやかに私ども法律として成立させ、施行せしむべきものであると考えるのであります。
  23. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 ごもっともでございます。そこで、この間うちから国会周辺デモが行なわれておりますが、これはことごと無届でございます。まことに法治国といたしまして、外国人から見られたら、恥ずかしい事態であります。そういうようなこともよく考えておりますし、なおまた、外国国会周辺の秩序というような問題等も研究しておりますので、ただいま椎熊議員の御発言もっともだと思いますから、すみやかにこれを議決したいという信念に燃えておりますが、きょうはその時間等もございませんので、きょうというわけには参りませんが、なるべく早い機会に行なうことにいたします。
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員 それはわかりました。今初めて聞くのですが、先般来のあの大がかりなデモというのは無届であったということですが、天下の新聞ごとごとデモンストレーションと書いておる。これが無届であれば、デモじゃない、騒擾です。そういう事実が明らかになっておるのに、なおそれが横行するということは、政府の無力ということを言われるのですよ。それでいいのでしょうか。もしあなたの言われることがほんとうであるならば、新聞報道がうそを書いておる。デモンストレーションではない、これは騒擾だ。騒擾となぜ書かないか。また、騒擾とわかっていてなぜ政府はこれを鎮圧せしめないのか。それだけの力がなければ、一国の統治の責任にある政府じゃございません。そういうことは、あなたは簡単に言っておるけれども、私はこの一言は聞き捨てならぬ重大な問題だと思う。もし、あなたの言った通りであるとするならば、日本はもはや革命が前進しておるということなんですよ。その点は十分御注意あって、私もこれから研究しますが、はたして無届デモであったかどうかということを研究して、政府に所信を聞きたいと思います。そういうことは許さるべきじゃありません。
  25. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 なお、参議院で四十数日間審議いたしましたが、参議院は無修正原案通りで通してきております。従って、御意見通り衆議院でこれを促進しなければ、われわれの使命も果たせないという考えでおりますので、なるべく早い機会に実行したいと考えております。
  26. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明後十六日定刻から開会することといたします。従いまして、次回の委員会は、同日午前十一時から理事会を開き、理事会散会後に委員会を開会することといたします。  この際、暫時休憩いたします。     午後一時五十七分休憩     〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕