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1960-01-29 第34回国会 衆議院 議院運営委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年一月二十七日(水曜日)委員長の指 名で、次の通り小委員及び小委員長を選任した。  国会法改正等に関する小委員       荒舩清十郎君    佐々木盛雄君       長谷川 峻君    松澤 雄藏君       三和 精一君    山村治郎君       柳田 秀一君    下平 正一君       田中織之進君    池田 禎治君  国会法改正等に関する小委員長                 佐々木盛雄君  図書館運営小委員       飯塚 定輔君    池田正之輔君       佐々木盛雄君    長谷川 峻君       長谷川四郎君    栗原 俊夫君       下平 正一君    池田 禎治君       木下  哲君    図書館運営小委員長    長谷川 峻君  院内警察及び秩序に関する小委員       天野 光晴君    椎熊 三郎君       服部 安司君    松澤 雄藏君       毛利 松平君    小林  進君       下平 正一君    田中織之進君       池田 頂治君  院内警察及び秩序に関する小委員長                 松澤 雄藏君  庶務小委員       安倍晋太郎君    天野 公義君       古川 丈吉君    三和 精一君       山村治郎君    小林 正美君       兒玉 末男君    柳田 秀一君       池田 禎治君  庶務小委員長         三和 精一君 ————————————————————— 昭和三十五年一月二十九日(金曜日)     午後四時四十九分開議  出席委員   委員長 荒舩清十郎君    理事 佐々木盛雄君 理事 長谷川 峻君    理事 松澤 雄藏君 理事 三和 精一君    理事 山村治郎君 理事 柳田 秀一君    理事 下平 正一君 理事 田中織之進君    理事 池田 禎治君       安倍晋太郎君    天野 公義君       天野 光晴君    飯塚 定輔君       椎熊 三郎君    長谷川四郎君       古川 丈吉君    小林  進君       木下  哲君  委員外出席者         議     長 加藤鐐五郎君         事 務 総 長 鈴木 隆夫君     ————————————— 本日の会議に付した案件  会派名称及び代表者変更届出等の件  立法事務費交付を受ける会派認定に関する  件  開会式に関する件  副議長辞職の件 副議長選挙  昭和三十五年度本院予算要求の件  昭和三十五年度裁判官訴追委員会予算要求の件  昭和三十五年度裁判官弾劾裁判所予算要求の件  昭和三十五年度国立国会図書館予算要求の件  次回の本会議等に関する件      ————◇—————
  2. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 これより会議を開きます。  まず、会派名称及び代表者変更届出件等についてでありますが、事務総長から報告を願います。
  3. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 御報告を申し上げます。  去る二十五日、民主社会党国会議員団長水谷長三郎君から、去る二十四日民主社会党を結成したので、会派名称民主社会クラブ民主社会党に変更し、代表者伊藤卯四郎君を水谷長三郎君に変更する旨の届出がありましたので、御報告申し上げます。  また、去る二十五日、民主社会党国会議員団長水谷長三郎君から、山下榮二君が民主社会党に入党した旨の届出があり、去る二十六日、日本社会党書記長淺沼稻次郎君から、山下君の離党を承認した旨の届出がありました。  従いまして、現在の各会派所属議員数は、自由民主党二百八十八名、日本社会党百二十七名、民主社会党三十八名、無所属五名、欠員十一名と相なっております。     —————————————
  4. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、立法事務費を受ける会派認定に関する件についてでありますが、事務総長から説明を願います。
  5. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 立法事務費交付を受ける会派認定は、国会における各会派に対する立法事務費交付に関する法律第五条の規定によりまして、当委員会議決によって決定することに相なっておりますが、今般民主社会党が結成され、その代表者から所定の届出がありましたので、当委員会認定をお願いいたしたいと存じます。
  6. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、本件は、ただいま事務総長から説明がありました通り民主社会党立法事務費交付を受ける会派認定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  8. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、開会式に関する件についてでありますが、開会式の日取りにつきましては、先ほどの理事会における話し合いでは、明三十日午後一時から行なうことに決し、なお、事務当局をして宮中の御都合を伺わせましたところ、当日はお差しつかえがないとのことであります。また、式次第につきましては、従前の例により事務当局において作成いたしました案をお手元配付いたしてあります。また、式辞につきましても、事務当局において作成いたしました案をお手元配付いたしてありますが、この際、事務総長から朗読を願います。
  9. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 朗読いたします。    第三十四回国会開会式式辞案   天皇陛下御臨席を仰ぎ、第三十四回国会開会式をあげるにあたり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。   今や世界の平和と繁栄とが人類共通の強い念願である新しい時代を迎えて、われわれは、外に対しては、広く諸国との友好親善関係を深め、内においては産業の振興、社会福祉の充実、貿易の伸張等各般にわたり適切な施策を推進し、もって、国際間の崇高な理想の達成に寄与するとともに、わが国経済の発展と民生の安定とに万全を期さなければなりません。   ここに、開会式を行うにあたり、われわれに負荷された重大な使命にかんがみ、日本国憲法の精神を体し、おのおの、その最善を尽して任務を遂行し、もって国民の委託にごたえようとするものであります。
  10. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、本件について御協議を願います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、開会式は明三十日午後一時から行なうこととし、式次第及び式辞案は、お手元配付案文通りそれぞれ一応決定いたしまして、参議院側協議の上決定いたしたいと思いますが、これにつきましては委員長に御一任を願っておきたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、先ほど社会党柳田君から、開会式式次第等について御意見がありましたが、それらについては、後日検討いたすことといたしたいと思います。なお、他からも御意見がありましたが、あわせて御協議願うことにいたします。     —————————————
  13. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、副議長辞職の件についてでありますが、正木副議長から辞職願が提出されておりますので、この取り扱いについては、先ほどの理事会におけるお話し合い通り、明三十日、開会式終了後の本会議において、これをお諮りし、引き続き副議長選挙を行なうこととするに御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  15. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、昭和三十五年度本院予算要求の件についてでありますが、庶務小委員長から報告のため発言を求められております。これを許します。三和精一君。     —————————————
  16. 三和精一

    三和委員 昭和三十五年度における衆議院歳出予算について御説明申し上げます。  昭和三十五年度歳出予定経費要求額は、二十四億二千八百八十二万五千円でありまして、前年度本予算額二十三億五千九百五十二万円に比較し、六千九百三十万五千円の増加となっております。  要求額の主要な事項を概略説明いたしますと、まずその第一は、国会運営に必要な経費として二十二億五千九百五十万二千円を計上いたしてあります。この経費は、議員議員秘書及び職員給与に関する経費旅費議案類印刷費光熱水料通信費等事務費議員会館議員宿舎自動車等維持管理に必要な経費でありまして、前年度予算に比し異なっているものは、第一に、議員秘書給料及び職員俸給、並びに議員議員秘書及び職員期末手当であります。すなわち、議員秘書職員期末手当は、六月に支給する分として〇・一月分が増加となっており、議員秘書給料は月額千百円を増加し二万四千四百円とし、また、一般職員も昨年の人事院勧告による給与改善経費が計上してあります。  また、新規人員は、別館新築による警備区域増大に伴なう衛視二十人の増員、議長公邸及び議員宿舎管理要員十七人、自動車運転手三人、法制局参事二人、合計四十二人の増加となっております。  第二は、自動車購入及び更新に必要な経費合せて一千二百二十四万円が計上されてあります。  第三は、外国旅費でありますが、今年は列国議会同盟会議東京で開かれるわけでありますが、春季会議等もありますので、前年度と同額の二千九百四十万円が計上されてあります。  次は、議会開設七十年記念に関し必要な経費でありまして、記念式典に関する経費七百四十二万五千円、議会制度七十年史編さん刊行に関する経費一千十五万一千円、総額一千七百五十七万六千円のうち、衆議院参議院におのおの折半して計上されてあります。このほかに、式典の行事の一として、憲政資料展示会に必要な経費百七十万四千円が国立国会図書館に計上されてあって、七十年記念関係経費は、総額一千九百二十八万円となっております。  次は、列国議会同盟東京会議に必要な経費でありまして、総額九千五百七十一万八千円を計上しておりますが、うち、衆議院に六千六百十四万一千円、参議院に二千九百五十七万七千円を計上いたしてあります。  この経費内容は、列国議会同盟との間の協定をもとにし、従来の会議慣例その他同盟との打ち合わせ等によって、本会議場等同時通訳施設を初め、諸般の会場の設備に要する経費四千四百二十八万七千円、列国議会同盟評議員会議長夫妻及び同盟事務局職員来日のため要する往復航空運賃及び帯・在費三千七百三十九万三千円、会議運営のため必要な通訓等経費または議事日報作成等事務に要する諸費一千四百二十七万円、各国出席代表等の接伴に要する経費一千九百七十六百八千円等であります。  次は、営繕工事に必要な経費として八千七百三十九万四千円を計上いたしてありますが、要求額のうちおもなものは、第一に、衆議院議長公邸の新営に本年度予算で九千六百三十七万円計上しておりますが、さらに来年度に三千四百八十九万円を計上しております。  次に、列国議会同盟会議に備えて、本館昇降機改修に二千九百四十五万円、その他陸橋上屋の取設に三百八十万四千円、また、各所新営及び改修費として一千九百二十五万円を計上しております。  次は、国会予備金に必要な経費がありまして、前年度と同額の七百万円が計上されてあります。  以上の合計が二十四億二千八百八十二万五千円でありまして、その科目別金額は、お手元配付してあります資料通りであります。  本件は、昨日庶務小委員会において全会一致をもって決定されたものでありますから、よろしくお願いいたします。
  17. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 ただいまの庶務小委員長報告に対し、何か御発言はありませんか。
  18. 田中織之進

    ○田中(織)委員 参議院衆議院との配分関係はどういうふうになっておるかということが一つと、それから海外出張旅費関係で、実は私、別に予算委員会にも関係しておりますけれども、昨年度予算委員会海外調査旅費をもらっておった。そういう関係については、これがきまってからの配分に関連して考えられるものなのかどうか。
  19. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 今の配分の問題につきましては、実は列国議会同盟会議とか七十年式典については、大蔵省としては、国会としてやるのだから、一本の予算計上でいいんじゃないかというお話もあったのですが、やはり両院の予算が独立しているので、両方に折半してほしいという参議院の要望もあって、こういうものについてはあえて反対しなくてもいいんじゃないかということで、列国議会同盟会議の方の関係については私の方が少しよけい取っておりますけれども、七十年の方は同じです。
  20. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 速記をとめて下さい。     〔速記中止
  21. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 速記を始めて。  それでは、昭和三十五年度本院予定経費要求書につきましては、庶務小委員長報告通りに決するに御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  23. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、昭和三十五年度裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所予算要求の件についてでありますが、事務総長から説明を願います。     —————————————
  24. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所予算につきまして、便宜私から御説明申し上げます。  裁判官訴追委員会における昭和三十五年度歳出予定経費要求額は七百六十九万二千円でありまして、これを前年度予算額七百四十四万九千円に比較いたしますと、二十四万三千円の増加と相なっております。  この経費は、裁判官訴追委員会における委員及び事務局職員給与に関する経費訴追事件審査に要する旅費その他の事務費でありまして、前年度に比し増加と相なっておりますもののうちおもなものは、給与改善による職員俸給並びに期末手当増加等によるものでありまして、その他は前年度と同様になっております。  また、裁判官弾劾裁判所歳出予算要求額は、八百二十七万八千円でありまして、これを前年度予算額八百八十三万五千円に比較いたしますと、五十五万七千円の減額と相なっております。これは自動車購入費の削除による減と、人件費自然増加差引等によるものであります。  経費内容は、まず、裁判官弾劾裁判所運営に必要な経費といたしまして七百七十一万六千円、これは、当所の運営に必要な裁判長職務雑費裁判員調査旅費並びに事務局人件費事務費等であります。次に、裁判に必要な経費といたしまして五十六万二千円、これは裁判官弾劾法に基づく、裁判官弾劾裁判に必要な旅費庁費等であります。  以上、簡単でありますが、何分よろしくお願いいたします。
  25. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 ただいまの事務総長説明に対し、何か御発言がございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、昭和三十五年度の裁判官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所予定経費要求書につきましては、お手元配付印刷物通りに決定し、また、裁判官弾劾法第四条の二の規定によりますと、本予定経費要求書は、当委員会審査に際しては、「勧告を付し、または付さないで議長に送付することになっておりますか、今回は、勧告を付さないで議長に送付するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  28. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、昭和三十五年度国立国会図書館予算要求の件についてでありますが、図書館運営小委員長から報告のため発言を求められております。これを許します。長谷川峻君。     —————————————
  29. 長谷川峻

    長谷川(峻)委員 昭和三十五年度の国立国会図書館予定経費要求について、図書館運営小委員会における審議の経過及び結果について御報告申し上げます。  まず、昭和三十五年度国立国会図書館予定経費要求総額は、十億九千八百二十三万二千円でありまして、これを前年度予算額と比較しますと、二一億七千二百五十二万四千円の増加となっております。  次に、要求額内容を御説明いたしますと、国立国会図書館管理運営に四億八千六百三十四万二千円が計上いたしてあります。これを前年度予算に比較しますと、五千九百四十七万九千円の増加となっております。この経費は、人件費事務費図書購入費等管理運営に必要な経費でありますが、このうちには、予算編成にあたりまして重点として取り上げました科学技術関係資料整備拡充に必要な経費が含まれております。すなわち、科学技術資料整備関係経費は、前年度予算に比較いたしまして約二千二百万円の増加となっております。増加のおもなものは、資料購入費及び整備要員としての十名の人件費であります。  次は、国立国会図書館庁舎の新営に必要な経費といたしまして、六億一千百八十九万円が計上いたしてあります。これを前年度予算に比較いたしますと、二億一千三百四万五千円の増加となっております。この経費は、現在工事中の国立国会図書館庁舎の第一期工事八千坪を、昭和三十六年九月中に移転を完了して十月に開館できるように完成するに必要な経費でありまして、工事費約五億九千六百万、予定敷地内に残存する一部未買収地及び家屋の購入費一千万円、並びに工事関係事務費であります。なお、総工事費については、昨年来大蔵省当局と折衝を重ねました結果、不動産購入費等については若干の含みを残し、一応二十三億五千七百三十四万八千円とすることにいたしました。従いまして、昭和三十五年度までの使用済み額及び予算額約二十一億八千八百万円を総額から差し引きました残り約一億六千九百万円が、昭和三十六年度予算として計上される予定であります。  ここで、昭和三十六年度に一部残額が計上されることになりましたことにつき御説明いたしておきますが、工事進捗状況等にかんがみ、来年度に計上いたしましても差しさわりのないもののみを残しましたもので、この点につきましては、大蔵省、建設省とも打ち合わせの上、工事の完成及び移転等に支障を来たさせないという言質をとり了承したものであります。  なお、国立国会図書館予算外でありますが、行政、司法各部門の支部図書館支部経費が、前年度予算に比較いたしまして約二百九十万円の増加をいたしておりますので、この機会をお借りいたしまして御報告いたしておきます。  以上でございますが、図書館運営小委員会といたしましては、さきに小委員会を開きまして図書館側から説明を聴取した結果、昭和三十五年度国立国会図書館予定経費要求書につきましては、お手元配付印刷物通りこれを決定すべきものとし、また、国立国会図書館法第二十八条の規定によりますと、本予定経費要求書につきましては、本委員会における審査に際しては、勧告を付し、または付さないで議長に送付することになっておりますが、今回は勧告を付さないで議長に送付すべきものと決した次第であります。  さらに、小委員会における審議の際においては、国立国会図書館に理解を持つ議員各位、ことに村瀬科学技術特別委員会委員長等の絶大なあっせんにより、異例の予算増大を見たことは感謝にたえない旨の発言があり、なお、これを機会に、国立国会図書館がこうした国会各方面よりの期待に沿うように、管理機構を再検討すること、懸案になっている人事刷新について意を用いて、清新の気分を館内に注入すること、あるいはまた、欠員になっている新館長についても考慮すべきであるとの意見が出たことを御報告申し上げておきます。  以上であります。
  30. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 ただいまの図書館運営小委員長報告に対し、何か御発言がございますか。
  31. 小林進

    小林(進)委員 これは図書館だけの問題じゃありませんが、この国会予算についても、それぞれ小委員会を設けて満場一致でおきめになったというのですが、私ども議運委員としては、こういう予算を拝見するのは初めてなんです。これはおかしいじゃないかと思う。そうして、ここで委員会を招集せられて、数字を読み上げられて、そのまま承認しろといったところで、そういう形式的な審議——今までおやりになったのかもしらぬが、今後はやめてもらわなければならぬ。こういう数字をわれわれに見せて、そのまま読み上げて、これを承認せいということでなしに、少なくともこういう数字は、小委員会でおやりになると同時に——私らも委員だから、決定すれば責任を負うのだから、数字は前に見せてもらいたい。国の予算書予算委員だけがもらっているのではなく、一般議員にもいっており、われわれが検討する時間が与えられておるのだから、それくらいの慎重な取り扱いを私はしていただきたいと思う。残念ながら、ここに来て数字を見せられて賛否を問われても、賛成とも反対とも言えない。その意味において、願わくは私は、こういう予算書とか、国税に関するような問題は、少なくとも事前に書類を配付していただいて、われわれ小委員にあらざる者といえども、ちゃんと審議をし研究をするだけの若干の時間は与えてもらいたい。
  32. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 ごもっともな点がございます。ただいま小林君の御意見もありますので、今後はなるべくそういうふうにいたしたいと思います。ただし、各小委員会が開かれるのですへら、どうか一つなるべく御出席をお願いするようにして御勉強いただきたいと思います。
  33. 小林進

    小林(進)委員 それは私は少しおかしいのじゃないかと思っております。ちゃんと公報によって小委員がきめられておるのですから、小委員会が開かれて、そして予算数字を見ながらいろいろ審議をすることはいいけれども、小委員にあらざる者が、あなたの勧告に従って、庶務小委員会なり図書館小委員会に出て審議をしなければならない、そんな理屈はないと思う。私は、先ほどから申し上げておるように、庶務小委員でもない、図書館小委員でもない。ですけれども、あなたの御発言によれば、小委員人に出て積極的にその審議に参加せいとおっしゃるのかもしれませんが、もしそんなことが許されるならば、何も小委員なんというものを公報に軒せて、きちっときめる必要はないの広す。
  34. 柳田秀一

    柳田委員 確かに、予算というものは、国民の税金を預かっておるわけ外すから、原則的には、やはり小林君の言うことは、国の財政を預かり議決するものとしては当然だと思います。従来、小委員会が開かれて、そこで予算書を配られるようなときには、やはり議運の小委員会だけでは決定できないので、本委員会になるわけですから、議院運営委員会全体の責任になる。従って、それを小委員会審議することはいい。ただし、そのときには、全委員予算書配付していただいて、その中から選ばれた小委員事前審議する、そうしてその予算書を見て意見の開陳をしたい方があれば、それは小委員外であっても出て、そこで意見を述べられてもいい。今小林君の言われるように、単に小委員だけに配って、今急にここで予算審議をやるということではなく、やはり国会予算審議ですから、そういう意味において重前に配付をされて、そうして小委員審議したものを全体会議でそれを議決なら議決する、こういうように持って  いかれたらいいじゃないか。
  35. 三和精一

    三和委員 今小林君と柳田君の言ったことは、結局こういう意味でしょう。小委員会を開く前に、予算書を四百六十七名の議員全員に配れ……。
  36. 小林進

    小林委員 いや、そうじゃない。議運委員に配れというのです。予算をきめるときには、予算委員だけじゃなく、全議員に配るじゃないですか。同じように、小委員会でやるときには、小委員だけでなくて……。
  37. 三和精一

    三和委員 どんどん小委員会に出てきて発言してもよろしいというのですよ。
  38. 山村新治郎

    山村委員 小林さんのただいまの御発言は一応筋だと思います。ただ、従来の慣例が、議運始まって以来、庶務小委員会なり図書館運営小委員会なりできめられて、議運には事後報告という形をとっておられたので、今度もとられたと思うが、今度はすでにきまったことですから、今後の予算につきましては慎重に取り扱うということで御了承願いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、ただいまの小林君の御意見、まことにごもっともと思いますから、次回からは議運委員全員に予算書を配り、そうして慎重に御審議を願うことにいたしたいと思います。  それでは、昭和三十五年度国立国会図書館予定経費要求書につきましては、図書館運営小委員長報告通りに決定し、国立国会図書館法第二十八条の規定による勧告は、今回は、付さないで議長に送付するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  41. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明三十日午後二時から開会することといたします。従いまして、次回の委員会は、同日午前十一時から理事会を開き、理事会散会後に委員会を開会することといたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後五時二十三分散会