○館
委員 二十八年から二十九年にかけてこの
委員会でこの問題で非常に混雑を来たした。そうして、たしか二十六年ごろまでさかのぼって
利子補給をやったのだと思っておる。そうでしたね。そうすると今日まで十年くらいかかって
利子補給を続けてきて、それで。なおかつ経営
基盤の強化が、できない。そうしてまたぞろ、大蔵省が反対するにもかかわらず、
利子補給を頼む拝むというてこういう形が、できてきに。私はその時分に岡田
海運局長に対して、今後
海運界の
経済はどうなるのだ、好況になるのか不況になるのか、見通しはどうだと聞いたところが、好況になるという見通しはありませんという話でした。
現実に今利子補填をやって、三部の経営
基盤強化を達成するのだというお話もあるのだが、一千億の
借金を持っていて、その
借金は返してもらわなけれならぬ、利子も払ってもらわなければならぬ、そこで今この法案をかけて、何年ごろになったら
経済界もよくなって、
海運経済界もよくなって、利子が返してもらえるのか、それから元金が返してもらえるかという、
経済界、
海運界の見通しについて私は非常に心配しておる。そういうことになると、この
法律は永久的な
法律になってしまっても
利子補給をしなければならぬ、そういう形が出てくるに違いないと私は思う。今
運輸大臣の話や
海運局長の話を聞いておりましても、
国際競争にたえ得るためにということなんだが、
国際海運界が一生懸命やっておる、それが、
国内の
外航船舶は、運輸省あるいは
海運局長からいろいろな示唆あるいは強制を受けておりながら、それの言うことを聞かないらしいのじゃないですか。二重の
競争にたえられなくなっておるのが
日本の
海運界で、でたらめな
海運政策のために、造船のために、今日こういうはめになっておる。いつになったらこの
法律はこれでよろしいということになるのか。そういう見当を持たないで国費をむやみにつぎ込んでしまう。
島口君の話じゃないけれども、
中小企業の問題を並べてみても寒心にたえないので、見通しはどうかということをちょっとおっしゃって下さい。