○關谷
委員 関連して。時間の制限がありますので簡単に御
質問申し上げますから簡潔に
お答えを願いたいと思います。今度の
事故の
原因は、結局
航空管制官のミス・オーダーであるというようなことに結論がなってくるようであります。その間にたとい
自衛隊の
操縦士の過失が多少あるといたしましても、これは将来の問題でありますが、それにいたしましても国の
責任であるというふうなことが言えるわけでありましてこういうふうなことが再び起こらないようにしなければならないのでありますが、今までにこういうふうなことにつきましては、
航空管制の人的な面からは、あのような
航空管制の要員というものは、
アメリカあたりは非常に高度の
待遇をいたしておりまするし、権威のあるものである人間がやっておるのでありまして、どこの国におきましてもこういうふうなものは相当の訓練ができておらなければならぬのであります。今までこういうふうなことを低い給料で、そうして何と申しますか、非常にやりにくいような境遇に置いておくというようなことが間違っておるのであります。以前に三原山の日航機の
事故がありました。あのときに私、
委員会を作りまして、その
事故の
原因を究明いたしましたところ、占領中でありますので、あの当時パイロットの
責任であるということでこれは終止符を打ったのでありますが、あれは
日本政府にも
責任がない。
アメリカの方にも
責任がない。それから日航機の信用を落とさないという角度から
考えて、私たちはあの
委員会ができたとき、
最初からあの結論が出るというふうに承知しておったくらいでありますが、あのときの実情もミス・オーダーであったということであります。これは、真相はそうだということは、私はそれの直接の人からも聞いておるのでありますが、ああいうふうなミス・オーダーをやったその際に、将来こういうことは再び繰り返さないようにということで、
航空局としては深く
考えてこの人的あるいは施設の面、両方面からこの
管制の強化ということをはからなければならない。それが今までやってなかったということはまことに怠慢といわなければならぬ。こういうふうな
事故が起きて初めてまた思い出したようにこれからどういたしますというのでは、私は答弁にならぬと思う。そうして今の、これから先には
待遇も向上しようし、それからいろいろ訓練もして、そうして権威あるものにしようというふうなことでありますので、その点は、私はやがて
航空法の
改正の際にどういうふうなことをするのか、具体的に伺いたいと思います。なお施設の面におきましても、昨年久保三郎君でありましたかが
名古屋地方を視察いたしました際に、あそこの、先ほど
局長が答弁しておられましたGCAをLSに変えるのだというふうなことを言っておりますが、昨年の十月の
報告の際に、こんなものではいかぬのだ、軍が戦時中に使っておったこんなものでは
民間航空にはだめなので、そういうふうなものを早くしなければならぬ。こんなものを使っておるのは
日本と韓国だけだというふうなことで、その際に、はや
注意が与えてある。これを早くやらなければならぬというようなことは、これはよくわかっておりながらこれが今までできていないというふうなことも、私はこれはなぜこういうふうになったのかというふうなことも聞きたいと思うのであります。これは今やっておるということでありますので、私は早急に完成してもらいたいと思うのでありますが、以前にこのミスオーダーで
事故を起こし、それがただパイロットの
責任だというのであの場合を糊塗したからというので、それから後の
改善策ができておらなかったことは、私はどうしてそういうふうなことができなかったのか、あまりこれは人命というふうなことを軽く見ておる結果ではないのかというふうなことを
考えるのでありますが、この
待遇改善とか権威ある高度のものにするという場合の具体策をいつまでに
考えられるのか、この施設の
改善がいつまでにできるのかということを、私ちょっとお尋ねを申し上げたいと思います。