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清澤俊英君 だいぶ差し迫ってゆっくり御
質問しておる時間も、出し合わせによってないようでありますから、他の
同僚諸君にたくさん
質問がありますので、私は大体
資料を
中心にしてお願いして
同僚の
質問が終えた
あとで、時間かあったらそれに関連して
質問をしたいと思います。
そこで、昨日来いろいろ
参考人を呼んで聞きます際に、まず第一番に明らかになりましたことは、十八万円の
糸価格で
放出せられれば、
製糸関係におきましては
採算割れであると、これはとうてい忍び得ないと、こういう陳情がありました。また、ある人は、
製糸の
過程においてまだ十分検討すべき余地があるのだ、こういうような
説明もありました。そこで、ただいま
繭価協定等をやります際に、
政府で提出しておられる
生産費というものは、これは大体何を
基準にして出されたのか、これを
一つ明示していただきたいと思います。そこで、
内容的に見ますると、同じ
製糸の中でも大きな
製糸会社、いわゆる
自動機たけでやっておるような代表的な
製糸会社においては、何かしら、まあ十八万円でもがまんができるのじゃないかというような御答弁もあったようであります。従いまして
製糸設備を
中心とした
製糸といたしましては、座繰り
製糸、これらには協会があるかどうかわかりません。座繰り
製糸の
生産費が幾らか。
機械製糸の
生産費はどうなっておるか。第三点は、
自動機を
中心にしました
生産費がどうなっておるか。この
資料を提出してもらいたい。
そこで、いま
一つこれに付加してお願いしたいことは、ただいま
政府等で
製糸価格を出される際には、副
蚕糸としてのしびですか、しびあるいはのし、
サナギ等が
製糸経費の中から引かれているものが大体
基準になっているように考えております。そうすると、今、
政府で
繭価協定に使われているものより、より高い
製糸価格が成立しているのじゃないか、それが引かれておるとすれば。そこでいろいろこういう紛糾が出て問題になりました際に、実際は二万五千円だとか、あるいは一万五千円だとか、これが
製糸の実費である、こういう議論が出ておるのであります。そこで、その
内容を聞いてみますと、いろいろ複雑な
状態を呈しております。第一は、
労働管理の問題、第二は、その副
蚕糸の
価格の差引の問題、最近は
のし等が非常に、二万五、六千円もして高く上がっておる。なお、
サナギは五千円あるいは六千円あるいは七千円、いろいろいわれている、そういうものを見ますと、二万何千円というものがほとんど
製糸費用にどうなっているか不明なこういう
実情がありますので、そういうものを明確にした
資料を、
設備を
中心にして出していただきたい。これが
一つであります。今じゃなくてよろしいですよ、あすでもよろしいですから。
第二番目には、
横浜の、きのうの
証言によりますと、
横浜取引所においては二万俵の繭をちょうだいしなければ
清算ができない。どうしても
清算がやれない、こういう点です。
神戸におきましては、解け合いができた。そうしますと、そこに五千俵の食い違いが出たと思う。何かきのうのあれの
参考人の話を聞いておりますと、
横浜が一万五、六千俵、
神戸で五千俵、こうしまして、
神戸が解け合いができたとしますならば、実際は一万五千俵が必要じゃないか。そこで、解け合いというものは、私の聞いております
範囲におきましては、詳しいことはわかりませんが、話し合言いをつけて現物を
取引しないで金で解決するのだ、これが解け合いだと、こう聞いておるのであります。従って、一万五十俵が
現実に必要の数量になるのじゃないか、こういうことを考えるのです。従いまして解け合いはいかなる条件で解け合ったのか。これを
資料として出していただきたい、こう思うのです。それから、
横浜が解け合いができないという
事情は証人として呼はれた際になおよく聞きますが、その前に、解け合いというものがなぜ
横浜はできないのか、その
事情を
一つ参考資料として出していただきたい、どういうわけで
横浜だけが解け合いができないのか。何かあるだろうと思います。そうしますと、当然売り方、買い方の
内容までに、非常にこまかいものになるでありましょうけれ
ども、それまでが出せなかったならば出せないでよろしいから、とにかく解け合いのできない
事情として何が主点になっているのか、これをはっきり提示してもらいたい。従いまして、このたびの
法案が
通りますれば、その解け合いに、先日からのいろいろ
農林大臣の
補足説明等から参りますれば、きのうの
安田君の
説明のごとく、
横浜取引所に
現実に渡るという線は出てこない。この
法案が通っても、
大臣の言われる
通りでありまするならば、その解け合いには用に足らないと思う。その点に対して御
見解をはっきり書いていただきたい。時間がないから私は簡単にするために、みな古いたものをちょうたいして、そうして
あとで時間があればお伺いする。
そこで第三問。三番目にお伺いしておきたいことは、これも書面でいただければそれでいいと思います。第一が、大体二十三万円のいわゆる線が堅持していられる、この
法律が通った
あと。この
法律の通る前提としての三月三十一日の御
説明を見ますと、
政府の
考え方としては十七万円か
日本の
蚕糸を振興する線である。これを堅持するために十八万円で今これを押えるのだ。こういう線がはっきり見えておりますので、従いまして前からきめられておりました二十三万円という線がどうなるのか。これは重大な問題であります。これは
一つよくここで、できますればはっきりしたことを
大臣からお伺いしたいと思う。二十三万を将来どう
政府は考えておるのか、こういうことをはっきりさしていただきたい。そこで問題になることは、かりに今、
政府が考えておられるような十八万円でもって将来の
養蚕振興をやられるといたしまするならば、これは
証言――
生産者を代表している
参考人が申されまする
通り、これは実際やれないことであります。
現実の場合やれないことであります。従いまして、
生産はたんだん農民の心理から離れて減退の方向に向うだろう。繭なくして
蚕糸が成立するならこれはおもしろい話であります。そこには何らかの
努力が
政府として必要ではないかと思います。従いまして
木養蚕年度におきまして、どういう施策をいささかでも考えて
予算の
請求をしておられるか。その
請求の
予算書を
参考として提出していただきたい。その次にお伺いしたいことは、あなた方か毎日
相場欄を見られる。そうしますと、その
相場というものに対しての御
見解がお聞きしたい。
相場をどう見ているのか。毎日出ている
相場というものをどう見ておられるか。そこには実際問題としての
清算取引の
相場かあり、あるいは
実物取引の
相場があり、毎日のいろいろの
相場というものが出てきておりますが、その
相場をどう見ておられるか。それから、私
どもがここで始終いろいろのことを
審議しております際に、まことに解釈に困る問題があります。第一が
思惑。
一体思惑とは何か、これをはっきりしてもらいたい。同時に、
思惑の対象としまして、
実勢相場、いわゆる
実勢というお言葉、
実勢とは何か、
思惑と
実勢との差別はどうなっておるか。同時に、
時価という問題がある。この
時価とは何か、こういうものがはっきりしておりませんと、われわれが将来何をしていきますのにも困りますので、この
審議の中にたくさん出ておりますが、ですから、それらを
一つ一つ、
三つをはっきりしていただく、それから
適正価格、妥当なる
価格これは
一つたろうと思います。たまたま
審議の
過程に妥当なる
価格が出て参りました。そこで、
安田さんによりますれば、妥当なる
価格を
三つに分けて御
説明になっておる。売れる
価格、
需給安定の
価格、
価格安定の
価格、こう
三つに区別されておる。なかなかこれ
はめりんどうなことである。そこで、妥当なる、いわゆる適正なる
価格とはこれはいかなるものを考えておられるのか、どこを
中心に考えておられるのか。この十八万円をきめられな線は、
政府としては少なくとも、御
説明によりますれば、売れる
価格を妥当としておる、これならば
蚕糸が振興するのだとこういう建前に立ってきめられておったと思うのでありますので、この点をはっきり出していただきたい。妥当なる線、適正なる
価格、これがふらつきまして、ある場合にはこれは
需給の安定の要当な線だ、これは
価格安定の要当な線た、これは
生産上の各
バランスをとった妥当な線だ、これは売れる線だ、いろいろなことを言われてもわれわれはわかりません。だから、はっきりとこの線を出していただきたい、この
見解をはっきりしていただきたい。理屈はあると思う、妥当なるものが。今、ちゃんと安川さんが言うておるのですからつ、もし何なら
速記録をお調べにたってそれらを
中心にして出していただきたい。まことに疑問が多い。そこで、
政府がぎめられた、何を
中心にして妥当な線としておきめになったのか、これを明確に書いてお渡しをお願いをしたい。ここで、
あとその次には、まあこれは
蚕糸対策全体の上にいずれ出て参るでありましょうが、
過剰設備による異常な
製糸界の
混乱というものが今
予想せられております。だから、これはいろいろな
意味合いにおいて
証言の中にたくさん出て参りましたので、従いまして、
製糸設備と繭の
生産量との
需給バランスを
中心にした
過剰設備というもつのをどう考えておられるのか、この点を
一つ明らかにしていただきたい。これは大体こう私の申し上げましたことを書いて
一つ出していたたきたい。そこで、これは一番先にお伺いするやつを、
相場という問題を取り上げる際に、あなたから受け取り方を注意していただきたいことは、
相場というものが常に私は公正にだけはいっていたいのだ、と申しますことは、
相場のことは私は何も知りませんか、本日の朝日の「株価の暴落の教えるもの」というような中に、これは
業者自身が、いろいろ株を一
中心にする
証券業者などが非常的な大きな
思惑をもって秣を不当に下げているというような事実もあります。こういう
現実の事実もあります。あるいは、これは大体こういうことはあるべき性質のものじゃないのです。それと同じことに、昨日私が
取引所の手合いに
質問した
通りに、
政府が十八万円なら十八万円の繭を、これで抑えてくれと言うたから話し合いをした、十七人の人間と話し合いした、これは
取引の何で出ております。こういう
人為相場も考えられる。こういうふうな
相場に対しての御
見解をつけ加えて
一つ出していたたきたい。
あとはだいぶ
同僚諸君もたくさん
質問書を持っているようでありますから、私はそれだけの
資料をちょうだいした上で、時間がありましたら
質問さしていただきます。