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政府委員(
大野市郎君) ただいまの
北村委員の御発言のうちで、自動的に延びるだろうと申し上げたのでございませんので、その点だけもしそういうふうにお聞き取りでございましたら、訂正させていただきます。従来の成り行きの上から
主張をして相ととのわぬときには、延びることも
考えられるということも申し上げたのでございます。
それからただいまの
通運の
料金の問題になりますと、御承知の
通りに、国会でおきめを願う部分と、いわゆる
運輸省監督のもとで
国鉄できめ得る部分とがございますので、今回ののはそのうちの
国鉄で、いわゆる行政的には
国鉄できめることのできる部分を出されておりまする
関係から、主導権が
運輸省側、
国鉄側にあったことは事実でございます。従って、御指摘のように、提案の最初がこれでどうだというふうな形で出て、それはわれわれの方の計算ではこうだ、とても承知がならぬという平行線で進んで参って、
審議の過程でそこが行き詰まるなら、ほかの方法はなかろうかという
議論がただいま出ておるのも事実でございますが、先ほど申し述べましたように、行政的に可能のことであっても、手続の多少の行き違いなんという問題でなくて、現実に経済界に大きな
影響を与える重大な問題でありますので、行政の範囲であっても、大きな政治問題であるのは間違いがございません。従って、当
委員会においてもいろいろ御心配いただいておる御趣旨もそれであったと思っておるのでございます。
委員会にただひたすらおすがりするのも、もとよりでございますけれども、他力本願でおるのでないので、重要な政治問題でございますので、御心配いただいておるものと解釈しておすがりしておるわけでございます。従って、
農林省といたしましては、経済閣僚懇談会に差し戻しになって、どういう政治判断を閣僚間にいたしますかは、ただいま私がかわってその予測を申し上げるわけに相ならぬのでありまするけれども、今日までの相談の
経過におきましては、原案を執行するようなことにはとうてい経済界の急激な変動を来たすから不適当であるという
考え方は、一貫して特ち続けておりますので、これだけの重要な政治問題を
議論が平行のままで、あるいは代案として、りっぱな代案でもが用意され、
論議され尽くされない限り、よもや閣僚懇談会においてもそのような乱暴な
措置はないであろうと、かように実は私は思いまして、先ほどの発言をいたした次第でございます。ただいまの見通しでは、なかなかすぐまとまるのはむずかしい
段階でございます。