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岡村文四郎君 あまりどうもこの問題でしゃべりますと、妙に感じが悪いようになるので、しゃべらないつもりでおりました。それじゃ相ならぬので、
一つお聞きしたいと思います。前に各
委員から非常ないい御
質問がございました。どの
質問も当を得た
質問でございますが、どうも
農林省の方で根本的に誤っておりますものを誤っておるとお
考えになっておらぬことに、大きな間違いがございます。
農業災害補償法は、山添さんが経済
局長の時代にできたものでございます。それから、今度の
任意共済は、小官氏が経済
局長のときにやったのでございます。これは、
農業災害補償法でやっておりまする仕事がどうも経理その他の都合で足らない、そこでこれでもやったら何とかなるだろうというのでやったところが、誤ったのでございます。そこで、本筋から申し上げますと、全部
政府が
補償をしてやられる形にするべきでございますが、なかなかそうもしない。それで、いろいろお尋ねがたくさんございますと、なかなかはかどるようでございません。なかなか手間どるようで、今度の通常国会にもめんどうだ、なかなか出せぬとおっしゃるようでございますが、それではいつまでたっても直らぬと思いますが、この際、
農林省は、
局長も御迷惑だが、どうも今当たっておるのだから仕方がないので、前の罪をしょって
一つやらなければならぬと思う。
そこで、非常にいかぬことは、作業
災害補慣法は、これだけいろんな而で
政府は見ておりますが、これは国民の血の出るような税金から見てもらっておるわけでございますが、再
保険の報告を見ておりまするが、監査の報告を見ますると、まことに残念でございます。私は今度の決算
委員会には出ないでおこらかと
考えております。と申し上げますことは、
農林省が一番会計検査の不正事項が多い。ことに、
農業災害補償法なんというものは、平均二十万も末端の協同組合が使途不明なものに使っておると書いてある。そこで、調べたものもございますが、そういうわけで、非常に残念であり、私は純粋の百姓でございまするから、
農林省に向かって悪口は言いたくはございません。ところが、今度はやむを得ずそういうことを言わざるを得なくなるのじゃないかというのですから、非常に残念でございます。そこで、こういうことは何も間違いでもございませんから、大臣や次行は、そのときのお役目で、またかわればおられません。ところが、
局長は、
農林省から出て通産省に行くということはめったにございませんので、職場は変わりましても
農林省におります。でございまするから、同違っておりまする点は、はっきり、いけない、こうやらなきゃだめだというふうにならぬ以上は、とてもこれは直らぬと思います。
そこで、ここに上がりましたものはこれだけでございまして、今の足らぬ部分の貸し出しはけっこうでございます。ところが、今まで借りて使っておるというこの
保険金、これが相当にあります。私、実は北海道の負債の調べをしてもらったのでございますが、その調べの負債の
総額が、その年度に払えないというその信金が、二十万戸の
農家のうちで七万九千円ございます。ところが、その七万九千円のうちで、土地改良と
共済事業の
掛金、負
掛金のものは、合わせてみて二万五千円ございます。これではどうにもならぬと困っておりまするが、そういうわけで、今
政府の方でいろいろと御
心配になるのは、なかなか始末がつかぬと思うからそうおっしゃっておると思いますが、それではいつまでたってもだめでございまするから、この際五、六十億、百億くらい出したらよいというので、さらっと洗ってきれいにして、そうしてほんとうに丸がかえにかかえた公的なものにならなければ直らぬと思います。ただ、いろいろなことを言って延ばすだけでございまするが、そのときの責任になった
局長や次官、大臣は非常に御迷惑でございますが、そう一挙にやりませんと、これは何年たっても罪を作る一方でございます。どうぞそのつもりで、ほんとうに、しんからきれいなものにしてやっていこう、
農業災害補償法は大事だからこれをやっていこら、また、もし
任意共済が必要ならこれは全部損害は
政府が持つというのでございませんと、民間でさえもやることができなくて、あの金もうけの好きな連中がやらないでおるのが現状でございます。
そこで、
共済は
農業協同組合でも
法律ではやれますが、同じ
局長の管下にある協同組合法はだめだと、こうおっしゃって、やらせぬのが現状でございます。それはもっともだと思います。帳面になりますと、
積立金は四百七十億から持っておりますが、少々お借りになっても払えぬでおりますが、それは各県にいろいろございますが、それをまたやるかやらぬかわかりませんが、そういうわけでございますので、この際は大乗的の見地で、日本の農村、また
農家を明るくしようというので、
一つ局長がこうせにゃだめだという案を立てれば、次官も大臣もよろしいと、こうおっしゃると思います。ところが、
局長がやるとかやらないとか言っておるものだから、どらも次官も大臣もはっきり言えないでおるわけでございますから、
一つこいつはふんどしを締めて、ほんとうにきれいにして、今までの小倉のしりをぬぐうつもりでやってもらわにゃいかぬと思いますが、どうです。やらぬというなら、私、
考えがございますから……。