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担当委員外委員(
新谷寅三郎君) 郵務局長はあとにして下さい。こまかいことを伺いますよりも、今のようなことをほんとうに実行していただけるならば、もう質問も何もしなくてもいいのです。ただ、前から二、三度こういうことを香った機会がありましたけれ
ども、それはやるのだとおっしゃるけれ
ども、どこかに消えてしまうのですよ。そうしてどこにそれが原因があるのかということを
考えてみるのですけれ
ども、今おっしゃった中で、私もそう思うのですが、たとえば
配置転換の問題、しかしこれは、
電話局なんかは
相当遠い
配置転換をしなければならぬ。
郵便の集配局の問題になりますと、きわめて近所なんですね。たとえば自転車で、あるいはオートバイで行けるのですからね。そんな遠い所まで集配局なんかを持っていく必要もないし、それじゃ困るだろうと思うのです。ただ
配置転換といいましても、職員が非常に生活をするのに困難を感ずるような、そんな
配置転換はされないはずです。場合によりましてはある
程度、何といいますか、いろいろ地域給の問題なんかがありまして、むしろそうなったのを喜ばれるような傾向もあるくらいです。私は、話し合いでどうにも処理ができる問題だと思うのです。問題はむしろ
郵便局長が、これは長年、何代か前から局を預かっておったのだ、今
町村の名前が変わったからといって、
集配事務を取られることは困るというような、そういう感傷的な気持の局長があったりするのがむしろ妨げるのじゃないかと私は思いますがね。これもその
通りだと思いますけれ
ども、しかし、
公衆に不便をかけてまで、そこまでわがままなことを許される必要はないだろうと思います。これは、ぜひ
大臣が勇断をもって処理してもらわなければならぬ問題だと思う。
もう
一つ、これは、私さっき申し上げませんでしたが、自治庁の政務次官もおられるので、もし必要があれば、そういったことを研究をして、相談してもらってもいいと思うのですが、こういうことをやるには、
相当経費がかかると思うのです。経費のかかることは事実ですね。
郵便事業というものは、どんな不経済の所でもやらなければならぬのだということなんですけれ
ども、
郵便事業自体の中から出てきた原因ではなくて、
町村合併促進法とか、新
市町村建設促進法というものによって生まれてきたサービス改善なんですね。こういったのは、私は意見として押しつけるわけではありませんけれ
ども、筋合いからいえば、ある
程度一般会計で見てやってもいい経費ではないかと思うのです。そういうもし経費の面で非常に窮屈で困るということであれば、何か経費面をまかなえるような、あるいは一般会計から繰り入れるということも方法でしょうし、あるいは必要な局舎その他の施設なんかにつきましては、
財政投融資なんかを活用するのも方法でしょうし、いろいろ私は
考えようはあると思うのです。そういう経費の上でもし困難を来たしているなら、
関係の官庁と相談をされて、それに対処することができるじゃないか、とにかく結論は、早く新
市町村に合った
郵便事業というものをやってもらわないと、
住民はみんな迷惑をして、非常な不平を持っているという事実、これは見のがすことができないと思うのです。ですから、繰り返して申し上げると、そういうあらゆる面をお
考えになって、早く、どの
程度の局になったら統合するとか、新
市町村になったら、
行政区域に従った
集配区域というものは、これは統合問題を別にしても、今すぐでもやらなければならぬという大原則をおきめになって、その
二つを両建にして、大至急に全国
調査をされまして、その結果に基づいて、三年なら三年、五年なら五年でもってこれは処理するというくらいのはっきりした
計画をお持ちになって実行していただきたい。それ以外に私は方法はないと思うのです。これは、あなたに申し上げると釈迦に説法ですけれ
ども、繰り返して、
地方行政委員会としても非常に大事な問題で、皆さんからの要望があるものですから、きょう皆さんの御意見も伺って、その御意見を
委員会としてお伝えしたわけです。
一つぜひ今申し上げたようにして英断をもって至急に処理してもらいたいということをお願いしておきます。
郵務局長、何か
説明があれば承りますが、私は、別にこまかい数字の
説明は要りません。