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島清君 私が先日の
委員会でレモンの問題をとり上げましたところが、何か通産省の事務当局の方で非常にあわてまして、三十四年度の下半期の外貨
割当というのは、大体私
たちの
常識では来年の一月なんでございますけれども、これは国会の問題としてとり上げられたので、何を割り当てたか知りませんけれども、その
割当を急いだことがあるのです。それで農林省の事務当局の
諸君と相談をいろいろいたしまして、発券は来年じゃなきゃあいけないけれども、しかし
割当については通産省側の方が
要求があるならばというので、そういうふうに農林省の係官も了解を与えたことがあるようです。私がこの問題を、
大臣にお越しいただいて、その私の事務当局に対する
質疑を十分に
一つお聞きをいただいてから御
答弁を願いたいという趣旨も、何か私
たちの
常識では
考えられないようなことが行なわれている。私はあえてこれが不正だとまでは申し上げませんけれども、国会で問題になりますと、国会でこの問題が解明されたあとで十分な処置をとってしかるべきだと思うのですが、国会で問題になったから時期を早めてそして
割当をしなければならぬ、その
割当をするけれども、しかしながら発券の方はまた例年によって一月だというに至っては、これは私は国会に対する挑戦というよりも、自分の既成事実にしようとするような
一つのあわれむべき憎むべき、行政官にあるまじき行為だと思うのです。ですからそういうことを一々私は私の納得のいくような形で、
質疑をいたしまして、その
質疑応答の中から最終的な
大臣の判断と結論に基いて御
答弁を願いたいと思っておったわけですが、それでその趣旨において事務的なことを
お尋ねをいたします。それで
大臣の時間もあることでございますので、どうぞ
質疑最中でございましても御退席になってかまいません。しかしながらそういったような含みの
質疑をやりますので、一ぺん、
速記録等をお読みになる時間もないでしょから、秘書官に読んでいただいて、その結論的なものを
一つあとでお聞き取りをいただいて、
一つ監督を厳重にお願いをしたい、こう思います。それできょうでどうせ終わるわけではございませんので、また後日
大臣に対してもこの問題については、綱紀粛正の面からも、一ぺん
一つお尋ねをいたしまする時間を持ちたいと思っております。
委員長にもお取りはからいをお願いいたしたいと思います。
それで、この前資料を
要求いたしまして、
昭和三十三年度から三十四年度の上半期にわたります外貨
割当の各商社別の
割当額、なお資料をいただいたわけでございますが、その資料によりますというと、多分今までこの種の
割当というものは
実績主義に基いて割り当てられておったと思うのですが、しかしながらこの資料によりますというと、
実績主義というものがこの資料には踏みにじられております。
実績主義でないということが、とれによって証拠
立てられておるのです。たとえばいただきました九十一番の
割当、
昭和三十三年度の上期と下期と、
昭和三十四年度の上期の
割当のパーセンテージとさらに七十三番のこの
割当とは非常に違っておるんです。七十三の商社の三十三年度上期の
割当は一千九百九十三ドルです。さらに三十三年度の下期は一千八百四十七ドル、これは
昭和三十三年度の上期が四十一万一千ドルあったときです。そうして下期は減っておりますから、二十一万八千ドルでありますから、これは減るのがあたりまえでありまして、大体パーセンテージによって減っているんです。ところが
昭和三十四年度の上期になりますというと非常にふえているんです。三千八百三十七ドルになっているんです。しかしながら九十一番を見ますというと、大体
実績主義というようなものが現われてきておりますが、七十三番はこういうものが比率が合わないんですね。これは
実績主義でやってないということなんです。ということは、役人の手かげんいかんによってこの
割当がなされておるということの証拠なんですね。そこで私は、ここに示されておりますところの
実績主義というものについても非常に疑いなきを得ないんです。私
たちは今までこの種の
割当というものは、
実績に基いて
実績主義だということを通産省の事務当局はおっしゃいまするので、大体そういう工合に行なわれているんだろうと思っておったんですが、この喪を見まして、
一つの例ではございますけれども、やはり
実績主義が書かれていないということがはっきりわかるんです。そういたしますと、この一枚の表によってもこれがわかるのでありまするから、この三十三年度をさかのぼりまして
昭和二十六年から、あるいは側当をしたりあるいはAAにしたりしておりまするその間においても、その
実績主義というものは非常に怪しくなるわけでございます。そこでこういうふうにわれわれが
実績主義でないということが表に出て現われておりますけれども、これについて
通商局長から御説明が願えるかどうか、そうして一体その
実績主義というものがどういったような基準と、どういう根拠に基いてレモンの
実績というものが作られているか、その点について御説明を願いたいと思います。