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藤田藤太郎君 そこで問題は、今の
医療費の五割負担、これでは実際の低
所得者階属は
医療費の負担にたえられないという現実の問題は、私が言うまでもなく、
局長よくお知りだと思う。いかにしてこれを改善して上げていくかということでしょう、
保険経済で負担するものを上げていくか、最終的には被用者
保険と同じように、全額
保険経済で持つというところまでいかなければ
意味がないものだと思う、
意味がないという言い方は何ですけれども、そうしなければならないものだと私は思うのです。そうした大きな問題が前にぶら下がっているわけです。内容を改善しなければならぬという問題がぶら下がっているのに、
国保の問題が遅遅として進まぬということじゃ問題があるから、私はこの点を明らかにしたいと思っているわけです。だからそういう点もぜひ、きょうは時間がないようですから私はこれで一応やめますけれども、そういう点もぜひ
一つ明らかにしてもらいたいと思うのです。
それからもう
一つは、やはり特別
国保の問題がどうこうという議論が出ておりますけれども、僕はやはり特別
国保というものは
国民皆
保険というか、お互いに相互的に共同して相互扶助的に健康を守っていくという建前でできた特別
国保なんだから、これも十分に守ってやらなければいかぬと思うのですよ。まるで木で鼻をくくったような格好で、突っ放すような格好では絶対にいかぬと思うのです。将来の大
方針としてこの特別
国保のクラスの人を国全体の
医療制度の中にどういう工合に入れていくかということは将来課題として残るでしょう、また残らないかもしれません。しかし、そういう将来の全部がこの
国民皆
保険、
医療制度の中で恩恵を受けるというのが、やはり何といっても到達点は
保険経済で
医療は全部見るというところまで進むときだと私は思うのです。だからそういうときまでには突っ放すようなことでなしに、やはり国が規律をきめたら、きめた規律によって特別
国保を守ってあげるということを私はやってあげなければいかぬと、そう思うのです。
それからもう
一つ申し上げたいことは、今おっしゃられた計画というものは来年早々にお聞きしますが、この残ったものは、たとえば百二、三十万も百五十万も、場合によったらたくさん残ると思いますけれども、最終的に残る人は何のために残るかということも明らかにしなければ、この百何十万というような者が、収容施設に収容されている人がそんなことにならないように、だからそれも
一つぜひ明らかにしてもらいたい、これは
一つこれから各市町村に対してよく協力とか、
調査とかして
構想を
一つ立ててもらうということと、内容改善の問題や、被用者
保険の問題や、特別
国保の問題ですね、そういうふうなものを総合的な日本の皆
保険の
構想を
一つ一月の末あたりの再開
国会にぜひみんなが納得するような格好で
出していただきたい。そうでなければ、今のような状態でいくならば、
保険行政の怠慢ということを言わざるを得なくなってきまずから、ぜひそれは時間をかしますから、そういう工合にしてほしいと思うのです。
それから
官房長にお願いしておきますが、先ほどの御
説明を受けたこの
資料の、要するに
予算構想、それから
施策構想ですね、そういうものを今度の
国会が終われば機会がないかわかりませんが、どうせまた次の社会労働の厚生
関係の機会までに
出してもらいたい。年があけるというようなことでなしに、できるだけ早くこれを議員に配っていただいて、そうして
委員会が開けぬときでも、
個々でも
厚生省に各
委員が
意見を述べるような状態を
一つ作ってもらいたい、これを
一つお願いしておきます。