○阿部竹松君 いろいろ
意見が出ておるようですが、私
どもは
運営委員会としてはやはり将来のことも
考えておかなければならないと思うのですね。従ってわが方の
委員から、
法案の中身がかくかくであるからという
理由についてるる
説明をし、
地方行政委員会ということで主張しておるのだが、わが方の
委員が
意見を述べるまでもなく、皆さん方も御承知の
通り、本
法案を全部持っておられるようですが、九〇%までともかく今問題になっておるように、
地方行政委員会に
付託すべき筋合いのものなんですね、
内容が。ですから、そのときの一片の党利党略なんかを抜きにして、やはり当然将来のためにもこういう
法案の
内容というものは十分理解した上で
委員会に
付託すべきものだということで、僕たちはあくまでも主張いたしますし、特にこの
法案ができたからといって、とにかく万全であるということは僕は毛頭
考えられません。
国会の中に、汚職とか、あるいは選挙違反で警視庁につかまったという
議員がたくさんおって、そうして若い諸君が怒って来て、それがけしからぬからといって
警察権の発動をして抑えるというのは、僕は政治としては下の下だと思うのですよ。少なくともわれわれが誠実な政治をやれば、こんな
法律なんか作らなくたって、若い青年諸君は押しかけてきませんよ。それを一片の
法律をもって押さえようというところに無理があるし、その抑えるという
方法は一切
警察権力を発動してやるというのだから、百歩譲っても、
一つの
警察権力の問題をどこの
委員会でやるかということは明々白々でしょう。これはいろいろ
論議して
法案の中身を
審議する
過程においてもあらゆる問題に
関連してくる。この
道路はどっちの管轄か、そっちの
道路はどっちの管轄かということになれば、やはり当然
地方行政委員会の問題であるということはあまりにも明白です。ですから、各会派の意向等にもあったように、これは緑風会さんにしても、あるいはまた民主社会クラブにしても、全然
地方行政委員会にかけるのは反対だとは言っておらぬ。緑風会さんは、
議長においで願うという今までのルールからどうかという
意見だし、あるいはまた民主社会クラブにしても、これは
議長の
責任をどうしようかということで問題があるからということで
議院運営委員会だろうということを言っているので、あくまでも本
法案の
内容は
運営委員会だということは、これはもう
田中理事の所属している自由民主党だけですよ。ですから、私は党利党略とか与野党とかいう
立場を除いて、この本法の本質というものが九〇%まで
警察権をどうするかという問題にあるのだから、当然それは
地方行政委員会がそういう問題を今今日まで
論議してきたのだし、今後も
論議することになるのだから、これはやはり明確にここで理解し合って、どこの
委員会に
付託したって結論は同じかもしれませんが、そうすると、当然これは慎重に扱ってきた
委員会がやるのが当然でしょう。ですから
委員長におかれてはそのように取り計らっていただきたい。