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藤田進君 この際、政務次官にお尋ねしておくのですが、この
協定が
わが国に入って、十年継続されてきているが、漸次収穫高も安定してくるし、従って、過去の例を見ると、
協定はするけれ
ども、その値下がりを待って買い付けをするということがイギリスあたりでもよくあったように私は記憶しておる。それから、
輸出国においても過剰
生産ということをむしろ非常に心配して、むしろ現在の
協定の性格は、
輸出国の
小麦価格安定という点の意義が非常に強いように思われる。従って、
協定は
協定として、事後の具体的措置としては、今、
苫米地委員からも若干その点触れられておるようですが、急いで、かりに五〇%の
価格帯内の買付をすることになってはいても、事後の買付については相当慎重に考えられる必要があるのじゃないだろうか。いわば、
需給の見通しが根本になるでしょう。収穫不足による
輸出国のいわば
価格が
価格帯以上の
相場になるというよりも、
最低価格を割るという傾向の方が強いのじゃないだろうか。そういうことは、
小麦協定を実際に行なわれている過去の事例から見て、さように思うわけですが、今後の
需給の見通し等から、この点について、
わが国の実際的買付ということについては、よほど慎重を要するのではないだろうか。かように考えるわけですが、逐年収穫高も安定し、累増しているというようなことから、この
協定の意義というものがだんだん買手市場になりつつある。こういうことにおいて、政府におかれても、実際的買付についての措置はよほど憤重にされるべき必要があるのじゃないだろうか。かように思うわけですが、いかなる御所見か、
一つお伺いしたい。