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森本委員 きのう懸案の
全逓の問題が、一応
郵政省と
全逓労組との間に公労委の
あっせんによって
解決が、一応のめどがついたということについては、私も同慶の至りであります。私は、これでまあ非常に
年賀郵便あるいは
郵政業務というものは平常に返る、そうして従来の
郵政事業というものの信頼をかち得るような
方向になることを最も望ましいことと思いまして、非常に今度の妥結というものは喜ばしい限りであるというふうに考えております。そこで、今度の問題についての
大臣、
政務次官、各
事務当局以下の御苦労も
感謝をいたします。これは率直に申し上げまして、非常に御苦労であったと
感謝をいたしますが、ただ私は、一点だけ
大臣に申し上げておきたいと思いますることは、今回の問題が
新聞紙上報道されておりますし、また実際にその
動きをわれわれが政治的に見た場合において、一体今度の問題が
郵政大臣と
全逓との問題であったかどうかということについて、非常に疑義を持つような
新聞報道がされておったわけであります。正直に申し上げまして、
新聞に載っておることでございますが、まるで
倉石自民党労働問題特別調査会の
会長でございますか、
倉石会長が当面の
責任者であるような
格好で、
郵政大臣がなきがごとしに取り扱われておったのは、今回の
新聞報道等の
通りであります。これでは私は、
郵政大臣として、
郵政業務をあずかる
最高の
責任者として、非常に世間体も悪いと思うのであります。まあ今回の問題は、そうは申しましても、いろいろの
角度からすべての人が
努力をいたしまして、ここで
解決がついたから、私はもうここでとやかく申し上げませんけれども、しかし、少なくとも今後また
郵政業務全般にわたっていろいろな問題が起ころうと思うのです。そういう場合には、私は、この
郵政業務全体の
最高の
責任者はあくまで
郵政大臣でありますから、その
郵政大臣は
一つ自信と権威を持って、今後の
郵政業務に携わってもらいたい。そうでなければ、このような問題が発生をいたしますると、しまいには自分の
部下が制御し切れなくなるのじゃないか。こんなことを
大臣と話をしてもこれはちっとも、あすこへ話を持っていかなければ
解決がつかないじゃないかというふうな印象を
部下に与えるということは、今後の
指揮統制、あるいはまた
郵政業務全般をあなたが統轄し監督していくということについても、非常に私は影響があろうと思うのであります。今回は問題が非常に
複雑多岐にわたっておりましたし、
労働省関係ということもありましたから、まあああいう
格好になったと思いますけれども、しかしかりに
労働省問題になったといたしましても、
労働省には
松野労働大臣という
労働省の
最高の
責任者がおるわけであります。そういう場合には何といたしましても、
郵政大臣と
労働大臣とが
協議をしてこれに当たるというのが通常であります。しかしそれが全部のいてしまって、全然別個の党人が出てくるということについては、これは私は異例な
措置であろうというふうに考えますから、はっきり今後はこういう問題がないようにぜひともお願いをしたい。これは
郵政大臣のためにもまた
郵政事業のためにも、ああいう異例な
措置があってはならぬということを私は考えておるわけでありまして、この点につきましての今後の
大臣としての所見をはっきりお聞きしておきたい、こう思うわけであります。