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1959-12-01 第33回国会 衆議院 逓信委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和三十四年十二月一日(火曜日) 午前十時五十一分
開議
出席委員
委員長代理
理事
橋本登美三郎
君
理事
秋田 大助君
理事
淺香 忠雄君
理事
進藤 一馬君
理事
早
稻田柳右エ門
君
理事
片島 港君
理事
森本
靖君
理事
大野 幸一君
上林
山
榮吉
君 藏内 修治君
塚田十一郎
君
寺島隆太郎
君 平野
三郎
君
金丸
徳重
君 原 茂君
出席国務大臣
郵 政 大 臣
植竹
春彦君
委員外
の
出席者
郵政事務官
(
大臣官房電気
通信参事官
)
西原林之助
君
郵政事務官
(
郵政局長
) 板野 学君
郵政事務官
(
経理課長
) 西村 尚治君
日本電信電話公
社総裁
大橋
八郎君
日本電信電話公
社業務局長
大泉
周蔵君 専 門 員 吉田
弘苗
君 ――
―――――――――――
十一月二十日
委員栗原俊夫
君辞任につき、その補欠として森
島守人
君が議長の指名で
委員
に選任された。 ――
―――――――――――
十一月十八日
簡易郵便局法
の一部
改正
に関する
請願
(
上林
山
榮吉
君
紹介
)(第四二七号)
簡易生命保険
の
保険金最高制限額引上げ
に関す る
請願外
一件(
永井勝次郎
君
紹介
)(第四四六 号) 同(
芳賀貢
君
紹介
)(第四四七号) 同外三件(
椎熊三郎
君
紹介
)(第四九五号) 同(
椎熊三郎
君
紹介
)(第五三六号) 同(
田中正巳
君
紹介
)(第五三七号) 同外一件(
松浦定義
君
紹介
)(第五三八号) 同外三件(
横路節雄
君
紹介
)(第五三九号)
簡易生命保険
、
郵便年金積立金
の
融資範囲拡大
等に関する
請願外
一件(
永井勝次郎
君
紹介
)( 第四四八号) 同(
芳賀貢
君
紹介
)(第四四九号) 同外三件(
椎熊三郎
君
紹介
)(第四九六号) 同(
椎熊三郎
君
紹介
)(第五四〇号) 同(
田中正巳
君
紹介
)(第五四一号) 同外一件(
松浦定義
君
紹介
)(第五四二号) 同外三件(
横路節雄
君
紹介
)(第五四三号) 角田市に
電報電話局設置
に関する
請願
(
竹谷源
太郎君
紹介
)(第四九七号) 九戸村の
通信機関統合
に関する
請願
(
鈴木善幸
君
紹介
)(第五四四号) 同月二十四日
簡易生命保険
の
保険金最高制限額引上げ
に関す る
請願
(
南條徳男
君
紹介
)(第七二九号) 同外一件(
岡田春夫
君
紹介
)(第七七一号) 同外一件(
本名武
君
紹介
)(第七七二号) 同外一件(
館俊三
君
紹介
)(第七七三号) 同(
田中正巳
君
紹介
)(第七七四号) 同(
安井吉典
君
紹介
)(第七七五号)
簡易生命保険
、
郵便年金積立金
の
融資範囲拡大
等に関する
請願
(
南條徳男
君
紹介
)(第七三〇 号) 同外一件(
岡田春夫
君
紹介
)(第七七六号) 同(
館俊三
君
紹介
)(第七七七号) 同外一件(
本名武
君
紹介
)(第七七八号) 同(
安井吉典
君
紹介
)(第七七九号)
有線放送
による
ラジオ共同聴取料軽減
に関する
請願外
一件(
瀬戸山三男
君
紹介
)(第八四五 号)
勝岡簡易郵便局
を無
集配特定局
に
昇格
の
請願
(
瀬戸山三男
君
紹介
)(第八四六号) 同月二十六日
有線放送
による
ラジオ共同聴取料軽減
に関する
請願外
二件(
川野芳滿
君
紹介
)(第八七八号) 同外六件(
相川勝六
君
紹介
)(第九六九号) 同外一件(
川野芳滿
君
紹介
)(第九七〇号)
簡易郵便局法
の一部
改正
に関する
請願
(小枝一 雄君
紹介
)(第八七九号)
簡易生命保険
の
保険金最高制限額引上げ
に関す る
請願外
一件(
高田富與
君
紹介
)(第九四〇 号)
簡易生命保険
、
郵便年金積立金
の
融資範囲拡大
等に関する
請願
(
南條徳男
君
紹介
)(第九七一 号) は本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
十一月二十八日
簡易郵便局法
の一部
改正
に関する
陳情書
(第四三〇号) 新
町村
の
電話局統合促進
に関する
陳情書
(第四三一 号)
郵便物
の遅配に関する
陳情書
(第四三二号)
指宿湊郵便局
を
普通局
へ
昇格
に関する
陳情書
(第四 三三号) は本
委員会
に参考送付された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
参考人出頭要求
に関する件
郵政事業
に関する件
電気通信
に関する件 ――――◇―――――
橋本登美三郎
1
○
橋本
(登)
委員長代理
これより
会議
を開きます。
委員長所用
のため、私が
委員長
の職務を行ないます。 先ほどの
理事会
におきまして、今後の
委員会
の
定例日
は火曜日と金曜日の二回に決定いたしましたので、御報告いたします。 ————◇—————
橋本登美三郎
2
○
橋本
(登)
委員長代理
この際、
参考人招致
の件についてお諮りいたします。来たる四
日本委員会
において
放送
に関する件について
参考人
より意見を聴取いたしたいと思いますが、御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
橋本登美三郎
3
○
橋本
(登)
委員長代理
御
異議
ないものと認め、さよう決します。 なお、
参考人
の人選については、
委員長
に御一任願います。 ————◇—————
橋本登美三郎
4
○
橋本
(登)
委員長代理
次に
郵政事業
、
郵政監察
、
電気通信
、
電波監理
及び
放送
に関する件について調査を進めます。 この際
改訂電信電話拡充
第二次五カ年
計画
について、
電電公社当局
より
説明
を聴取することにいたします。
大橋電電公社総裁
。
大橋八郎
5
○
大橋説明員
公社
は、さきに
日本経済
の
発展
と
生活水準
の向上に資するため、
電信電話拡充
第一次五カ年
計画
に引き続き第二次五カ年
計画
を樹立し、三十三年度以降この
計画
にのっとって
電信電話
の
拡充
に努めて参りました。 この第二次五カ年
計画
は
資金総額
四千百億円をもって
加入者増設
一三五万名、
年平均
二十七万名、
市外回線増設
四百三十万キロメートルを行なうことを主たる内容といたしておりますが、最近における
加入電話
並びに
市外通話需要
の伸びはまことに著しいものがあり、この
計画規模
をもってしては、とうてい
一般
の
要望
にこたえ、
所期
の効果をおさめることは困難であることが明らかとなって参りました。 すなわち、第一に
加入電話
の
増設
でありますが、
既定
第二次五カ年
計画
は毎年二十七万の
加入電話
を
増設
し、それによって積滞
申し込み
を毎年三万程度づつ減少させることといたしておりました。しかるに最近における
加入電話
の
需要
は
予想外
の伸張を示し、毎年の
新規需要
の純増は三十一、三十二年度はそれぞれ三十四万、三十三年度は三十六万に及び、さらに三十四年度はそれをはるかに上回る数に達するものと
考え
られるにいたりました。従いまして、
既定
の
計画規模
をもってしては積滞
申し込み
は年々十万以上も
増加
し、
計画期
末の三十七年度においては百万以上の積滞
申し込み
をかかえることとなり、
電話
の
需給状況
は逐年著しく悪化することとなり、憂慮にたえないところであります。 第二に
電話局
の
建設
でありますが、現在
電話
の
増設
が進まないのは、
電話局舎
や
線路設備等
の
基礎設備
が行き詰まっているためであり、この
解決
のためには新たに新
電話局
を
建設
しなければなりません。
既定計画
におきましては第二次五カ年
計画期間
中に行き詰る局の数を六百九十局と推定し、
計画期間
中にこれをおおむね
解決
することといたしておりましたが、最近における
加入需要
の著しい
増加
に伴い、第二次五カ年
計画期間
中に行き詰まりとなる
電話局
の数は当初予定の約二倍の千二百局に及ぶものと推定されるに至りました。従って新
電話局
の
建設計画
についても、その
規模
を拡大しなければ
加入電話
の熾烈な
要望
にこたえることは不可能となって参りました。 第三に
市外通話サービス
についてでありますが、
既定計画
におきましては五カ年間で四百三十万キロメートルの
市外回線
を
増設
し、これによって第二次五カ年
計画期
中に
東京
、
大阪
、名古屋を中心とする
経済圏内
、
県庁所在地相互間並び
に密接な
関係
のある
都市相互
間を
即時通話
とすることとしておりましたが、最近における
市外通話需要
の
増加
は
加入需要
の
増加
と同様著しいものがあり、即時化の
要望
もまたきわめて熾烈なものがあり、
既定
の
増設キロ
程をもってしてはとうてい
所期
の
目標
を達成することは全く困難となって参りました。 第四に
都市
における
公衆電話
の
設置
、
農山漁村等僻遠
の地における
農村公衆電話
並びに
団体加入電話
の
設置
、
合併市町
における
電話サービス
の改善及び
テレビ
の
発展
に伴う
中継線
の
整備等
の
要求
にも、きわめて緊急を要するものがあり、これらに対処するためにも
既定
の
計画規模
を拡大しなければならない
情勢
に立ち至りました。 以上の
情勢
に対処するためには、第二次五カ年
計画
を大幅に
改訂
する必要があるわけでありますが、
資金調達
の面の制約を考慮し、
電電公社
といたしましては三十五年度以降において少なくとも次の工程を
実施
することを
目途
として第二次五カ年
計画
の
改訂案
を作成いたした次第であります。 第一に
加入電話
の
増設計画
としては、積滞
申し込み
は今後
増加
させないことを期待して三十五年度四十万、三十六年度四十三万、三十七年度四十六万の
加入電話
、
既定計画
は年二十七万となっております。これだけを
増設
することにいたしたいと存じます。これによって第二次五カ年
計画期間
中には約百八十万、
既定計画
は百三十五万の
加入電話
が
増設
されることとなります。 第二に
公衆電話
の
増設計画
としては、三十五年度以降三カ年間に
加入区域
内において四万五千個、
既定計画
は三万個、
農山漁村等
の
区域外
において 二万五千個、
既定計画
は約一万個、計七万個の
公衆電話
を
増設
することにいたしたいと存じます。これによって第二次五カ年
計画期間
中には約十万個、
既定計画
は六万五千個が
増設
されることとなります。 第三に
市外サービス計画
としては、
計画期間
中におおむね
所期
の
即時化計画
を実現することを
目途
として三十五年度以降三カ年間で約四百三十万キロメートルの
市外回線
を
増設
することといたしたいと存じます。これによって五カ年間で五百七十万キロメートル、
既定計画
は四百三十万キロメートルの
市外回線
が
増設
されることとなります。 そのほか
一般
の熾烈な
要望
にこたえ、
農山漁村
における
電話普及対策
として三十五年度以降三カ年間約百八十億円、
既定計画
は六十五億円、五カ年間に二百五十億円、
既定計画
は百三十五億円、また
町村合併対策
として百四十二億円、
既定計画
は百二十億円、五カ年間に二百二十億円、
既定計画
は二百億円、
テレビ対策
として、
東京—大阪
間七
系統
、
既定計画
では五
系統
、
大阪—福岡
間六
系統
、
既定計画
では四
系統
、
東京—札幌
間五
系統
、
既定計画
では三
系統
、その他の幹線四
系統
、
既定計画
では三
系統
を
計画
いたしたいと存じます。 以上の
計画
を
実施
するためには、三十五年度以降三カ年間で約四千五百億円、三十五年度において千四百二十億円、三十六年度千五百億円、三十七年度千五百八十億円の
建成資金
を要することとなります。 なお、三十三、四の両年度の
予算額
は
弾力発動額
を含めて千七百四十億円でありますから、第二次五カ年
計画
の
資金規模
は約六千二百億円、
既定計画
は約四千百億円となります。このように、第二次五カ年
計画
の
最低目標
を達成するためには、三カ年間で約四千五百億円、
年平均
約千五百億円の
資金
を要するのでありますが、このうち、
減価償却引当金
、
損益勘定
からの繰入金並びに
装置料等
いわゆる
自己資金
によってまかない得る
資金
は
年平均額
にいたしまして八百十億円でありますので、
残り年
六百九十億円の
外部資金
を必要とすることとなります。しかるに、現在の
電話設備費負担臨時措置法
によってまかない得る
資金
は
年平均
にして約二百五十億円にすぎず、従って年四百三十億円を
財政投融資
、
公募債
の
発行等
に仰がなければならないこととなりますが、従来の実績からしてこれが獲得には相当な困難が予想されるばかりでなく、
電話設備費負担臨時措置法
につきましては第二十四回国会における
有効期間延長
の際の御審議の経緯にもかんがみまして、これにかえて、
需給
の均衡が緩和されるまで
加入申込者等
に
相当額
の債券の引き受けを求めるとともに、
電話設備負担金
及び
装置料
を廃止しこれにかわるべき低額の
設備料
を設けることによってその
実質負担
を軽減するよう立法上の御
措置
をお願いしたいと
希望
するものであります。これによって
年平均
四百十億円の
資金
を調達いたしたいと存じております。右によってなお不足する
資金年平均
二百八十億円については、
財政投融資
、
公募債
の
発行等
によってまかなうことができますよう期待するものであります。 以上が、
改訂
第二次五カ年
計画
の概要について御
説明
申し上げましたが、
公社
といたしましては、これが
実施
にあたりましては要員問題その他について十分な配慮をし、これが円滑なる
実施
ができるよう努力いたす所存でございますので、第二次五カ年
計画改訂
の
必要性
につき御理解をいただき、その実現について絶大なる御支援と御協力を賜わるよう切にお願いいたす次第であります。
橋本登美三郎
6
○
橋本
(登)
委員長代理
これより
質疑
を行ないます。
質疑
の通告がありますので、これを許します。
森本靖
君。
森本靖
7
○
森本委員
今の
改訂電信電話拡充
第二次五カ年
計画
の問題については、日を改めて詳細に
質疑
を行ないたいと思いますが、ついででございますので、
公社
の方から
説明
をここで願っておきたいと思いますことは、
集団住宅電話
の
試行
ということについて、
公社
の方から
郵政省
の方にその
認可
の
申請
をしておる。大体十二月一日を
目途
にこれの
認可
がおりるように、こういうふうなことが
新聞
に報道されておりますが、この問題について簡単に御
説明
を願っておきたいと思うのです。
大泉周蔵
8
○
大泉説明員
お答え申し上げます。
集団住宅電話
の
対策
につきましては、かねてから急速な
電話需要
が発生しておりますので、
対策
をいかにするか考慮しておったのでございますが、これに対しまして私
たち
考え
ておりますのは、少なくとも
公衆電話
は
一つ
は
設置
したい、これが第一の
対策
でございます。その次に、これだけではたくさんの人の
通話需要
には応ずることができないので、最近一、二の地域では、この
公衆電話
に
取次
をするといったようなことをなさっておる者がありますので、その
団地
に住んでおる
方々
の御相談で
取次
のためのメッセンジャーを雇う、これによって
着信電話
を取り次ぐということもやっております。こういうものについてはできるだけそれがうまく育つように持っていきたいと
考え
ております。ところがそれではとうてい
通話需要
に対処することができませんので、
一般
の
PBX
の
他人使用
というような
やり方
でできておるような姿というものをここで適用できないかということを
考え
たのでございますが、御承知のように
公衆法
におきましては
電話
をもって
一つ
の商売をするといったような
考え
方というものを厳格に排除しておりますし、これはあくまで堅持すべきものでございまして、本体がないものの
他人使用
ということは許すべきものではございません。それでこのような
やり方
というものを最も合理的に行なうようにすることを
考え
まして、
団地
の
電話利用
御
希望
の
方々
の間で
電話
を
利用
をすることの
組合
を作っていただいて、その
方々
が
交換台
を
設置
されて、その
通話
を
公社
の線につなぐという
方法
があるならばそれに応ずるようにしようじゃないかということを
考え
たのでございます。これにつきましては、私
たち
といたしましては今申し上げました
公衆電話
、あるいはその他の従来の
一般電話
で
普及
する、このいずれによるかにつきましては、土地の
事情等
によりましていまだにわかに決定することができないということもありますので、今の
交換台
を
利用
する
方法
も
一つ
の
方法
として認めることにいたしまして、
公衆電話
、あるいは
取次
による
公衆電話
の
利用
、あるいは
一般
の
電話
の
普及
、こういうものをにらみ合わせましてこの
団地
における
電話
の
需要
にこたえていきたいと
考え
たわけでございます。従いまして、その
幾つ
もの制度のうちで、いわゆる
集団住宅電話
と申しております、一番最後に申しました
交換台
を
利用
する
方法
だけが従来の法規にはございませんので、これを
誠行サービス
といたしまして、
郵政大臣
の
認可
をいただきまして十二月一日から
実施
することにいたした次第でございます。
森本靖
9
○
森本委員
今の
説明
では、
内部
の具体的な問題についての
説明
がないので詳細にわかりませんが、これは
郵政省
に
公社
の方から
認可
の
申請
が出ているわけですか。
西原林之助
10
○
西原説明員
十一月二十四日付でもって
認可
をいたしました。
森本靖
11
○
森本委員
十一月二十四日付で
認可
が済んでいるわけですか。
西原林之助
12
○
西原説明員
済んでおります。
森本靖
13
○
森本委員
これは私、この
内部
の
問題等
についてはいろいろ
疑義
の点がありますし、当
委員会
においても相当詳細に
質疑応答
を行なって、そうして
あと
で
郵政省
に対してもいろいろ聞いてみよう、こう
考え
ておったのでありますが、すでに
認可
をしておるということなら
あと
の祭りになりますけれども、この問題についてまだ法的にいろいろな
疑義
の点が出て参りまするし、また将来の
公衆電気通信法
に
関係
するところの法の
精神そのもの
にも若干
疑義
を持たせ、あるいはまた
公社
の
経営そのもの
についても、こういうものが
許可
されていくということについては相当
考え
なければならぬ点もあるじゃないか、いろいろな観点から
委員会
において私は
質疑応答
をやって、それから
あと
で
郵政省
は
考え
たらよかろうというふうに
考え
ておりましたが、すでに
認可
をしておるということでありますので、きょうはこの問題についての
質問
を行ないませんが、いずれ日を改めてこの
改訂電信電話拡充
第二次五カ年
計画
と一緒に
集団住宅電話
の問題については
質問
をしたいと思いますが、ただこれは
認可
をして、それから具体的にそういう仕事に
公社
が入るということは、これはもうさっそく
公社
は全国的に今やっておるわけですか。
大泉周蔵
14
○
大泉説明員
この
集団住宅電話
につきましては、ただいま申しましたような次第でございまして、これで
対策
の全部と
考え
ておるわけではございませんで、
希望
があるものについては応ずるという態度でございますので、たとえば
住宅公団等
から
説明
を求めておられるような現在の
段階
でございまして、この点につきましては、いろいろな
問題点等
について詳細御
説明
をいたしておる
段階
でございます。
森本靖
15
○
森本委員
現実に今この
集団住宅電話
の
認可
が
公社
におりた、こういうことでありますから、
公社
としては、全国的に、
団地
において具体的に直ちに始めるというところがたくさんありますか。
大泉周蔵
16
○
大泉説明員
本日
試行
になったのでありますが、ただいまのところまだ一件も申し出ておりません。
森本靖
17
○
森本委員
これはやはり、先ほど
局長
も申されましたけれども、
電話
を営業に使うというようなことについては相当
考え
なければならぬと言われておりますが、
新聞
に報道せられておりますところのこの
集団住宅電話
の
やり方等
を見ておりますると、そういうことを
考え
ながら
公社がかり
に
許可
をいたすなりいたしましても、具体的にこの
組合
の
内部運営
その他については、これはもう
組合
にまかさざるを得ないわけでありますから、そういう点の
危険性
もかなりあるやに私は見受けられるわけでありまして、いずれ
委員会
で私は
質問
を行ないたいと思いますが、これを
許可
するにあたりましては相当慎重に取り扱ってもらいたいと思う。そうしないと、いわゆる
許可申請
、あるいはこういうものをやりたいからということをどんどん申し込んできて、もう
郵政省
から
許可
がおりたからどんどんやるというようなことで、ぽっぽこぽっぽこやるというようなことのないように、この問題はやはり当
委員会あたり
でもかなり
質疑応答
をして、そうしてその全貌が明らかになって、みんながのみ込んで、そうして
疑義
がないという形になって、やはり私はこれを実際に発足さすということについては、慎重さをもって
公社
はやっていってもらいたい、こう思うわけですが、どうですか。
大泉周蔵
18
○
大泉説明員
お説の
通り
私
たち
としましては、実際の
申し込み承諾
をいたすにあたりましては、本社で一々審査をいたしまして慎重に決定いたしたいと
考え
ております。
橋本登美三郎
19
○
橋本
(登)
委員長代理
金丸徳重
君。
金丸徳重
20
○
金丸
(徳)
委員
私は
郵政事業全般
につきまして、三十五年度
予算編成期
を前にいたしておりますので、この
機会
に、
大臣
にその全般的な基本的な御所信を承っておきたいと思うのであります。といいますのは、
郵政事業
は
郵便
、貯金、
保険
、
年金
各
事業
にわたりまして、いろいろの
懸案事項
を持っておるやに承っておる。それでそのような問題をかかえておる中におきまして、
大臣
御
就任早々
、何といいますか、新しい
立場
からいたしまして、何かの名案を発見しつつその
懸案解決
に御努力なされることを期待いたしたものでありますので、あまり
事業
の中に入り込んでしまって、
みそ屋
が
みそ
くさくならない前にお
考え
を承っておいた方がよいのではないか、このような
考え
に基づいて、実は
機会
を待っておったのでありますが、
大臣
もお忙しゅうございまして今日に至ったのであります。三十五年度
予算
におきましては、さような意味におきまして、
大臣
の新しい感覚によって、
みそ
くさくならない
立場
からいたしましてのいろいろの
解決案
を出していただきたい、このようなことで、
一つ
きょうは二、三の問題についてお
伺い
をいたしたいと思うのであります。 その前に、実は先般の
委員会
におきまして、今度の
災害
について一、二お
伺い
をいたしたことの中で、まだはっきり
解決策
についてのお答えをちょうだいせぬ分があります。それは特殊な地帯でありますけれども、
郵便局
の
現場機関
が、今度の
災害
によって、あるいは道をこわされ、あるいは橋をこわされてしまって、非常に長期間にわたって思いがけない
苦労
をいたしておるのであります。車が使えないというような
状態
、自転車が使えないというような
状態
、一番私がこれは大
へん
だなと思いましたのは、特殊な例でありますけれども、しかし今度のような広い、ひどい
災害
において、各
被害地
において起きておるやにも思われるものですから、
一つ
の例としてそのときにも申し上げたのでありまするが、こういう例があるのであります。あの富士川の橋がこわれてしまって——こわれたといいますのは、まん中の
永久橋
の
部分
が残って、
両端
の
木橋
の
部分
が流されてしまって、そうしてその
当該地
の
郵便局
の
局員
は、その川を渡って対岸の駅に行のうを運びに行っておるのでありますが、その橋が、
両端
の
木橋部分
が渡れないために、端に
はしご
をかけて
永久橋
の
部分
はそこを
通り
、また
はしご
をおりて、行のうをかついで
郵便局
へ持ち帰るというようなことであります。私も偶然そこを
通り
合わせまして、これは私どもが手ぶらで
通り
ましても
命がけ
でございます。
日中命がけ
で渡るような
状況
であります。いわんやこれが夜間にでもなれば大
へん
なことだと思いまして、
郵便局
へ行って聞いてみますと、全くその
通り
であって、もう命の危険を感じながら、しかし毎日行のうを
幾つ
かずつ集め、かつぎ上げて、またかつぎおろしておる。その
はしごたる
や大
へん
なものでありまして、とても女、子供などの渡れるものではありません。もちろんそれについては
地方当局
としては大急ぎで仮橋をかけつつあるようでありますが、二カ月余りになって私が行ったときにも、まだ、仮橋の用意はしておりますけれども、
はしご
を上がりおりする
状況
から救われておりません。こういうような長きにわたって思いがけない
苦労
をいたしておるところがたくさんあるように思われます。これは
ひとり逓送
ばかりではありませんで、
集配
の場合においても随所に見られる現象でありますが、これに対して当時何らかの特別なる
対策
を講じておられるかどうか、また講ずるお
考え
があるのかどうかを
伺い
ましたおりに、政務次官は、ちょうど
関係
の
郵政局長会議
を開いておるので、その
郵政局長会議
において
十分検討
の末いい
方策
を講ずるから、こういう御返事がありました。その後どんな
方策
を講じておられるや承りたい。
植竹春彦
21
○
植竹国務大臣
ただいまといたしましては、とりあえず
超過勤務
の割増しをして、
局員
を激励いたしまして、やらしておるのでございますが、これはほんとうのしろうと
考え
を申し上げてはなはだなんでございますが、やはり機械化もやっていく必要があるのじゃなかろうか。機械化と申しましても、ケーブル化をしたり、あるいはさらに外国の例などを見ますと、数マイル、十数マイルといったような非常な長距離をコンベアをつけまして運んでおる実情などを見ますと、私は日本でもやはりそういったような施設も局務
事業
において取り入れていくべきではなかろうかと
考え
るのでございます。これは全くのしろうと
考え
で、かねがねから個人的に
考え
ておりますところで、まだこういう公開の席で申し上げまするだけの
予算
の裏づけもございません、話だけを申し上げましてはなはだ恐縮でございますが、私としてはそういうふうに
考え
ております。 私は、
みそ
の
みそ
くさくないのは上
みそ
だという言葉がございますが、
みそ
は
みそ
くさきがゆえに
みそ
なりと
考え
ておりますので、私は
みそ
くさい
みそ
に対して深い尊敬を払っております。私のように
みそ
くさくない
みそ
は上
みそ
でない、まだ
みそ
のとっかかりにもついていない、まだ尋常一年にも入っていないような始末で、その議論としては、こういう席でこういうことを申し上げるのははなはだ恐縮に存じておりますが、私は個人的にはさような機械化を
考え
ております。
金丸徳重
22
○
金丸
(徳)
委員
大臣
は大
へん
予防線を張られておるようでありまするが、私はフレッシュな感覚の中で
解決案
を立てていただくことを念願しておるものでありますから、冒頭そんなことを申し上げたのであります。 今のお
考え
でありますが、恒久的な
対策
といたしましては、もちろんそういうことを
考え
ていただくことが大切だと思います。けれども現在起きておる
状況
というものは、現に東海三県においてもきっとあったと思いますが、長きにわたって舟や何かでもって
集配
、逓送をやっておる。かなり
苦労
が伴うばかりでなしに、夜間などは全く命をかけての業務運営だと私は思っております。そこで現場に行って聞いてみますと、もちろん
超過勤務
料をちょうだいできるであろうと想像はするけれども、まだそれについての話を受けておりません。もちろんこういう
災害
のときであるからして、そういう報奨があるからとかないからとかいうようなことで、自分
たち
の業務に対する熱意を左右するようなことはないつもりではあるけれども、もし何らかの
対策
、といいましても、結局は臨時の人をよけいに雇い入れていただくとか、あるいはそうした勤務条件の悪化に伴う
超過勤務
料の増配であるとか、その他いろいろ具体的には
方法
があろうかと思いますが、そういう
方法
を講じておられるならば、それを早目に現場の方に通じていただくということが大切であるように思いますし、もう
一つ
には、そういうような長期にわたる勤務条件の悪化——長期とはいいましても、ただいま
大臣
がおっしゃるようなケーブルによって運ぶとかなんとかいうまでのことではなくて、あるいは三月、半年でもとに返る程度のことではあるけれども、決してそれは一週間や十日でないという意味における長期、そういう長期における勤務条件の変更、悪化、それに伴うところの従業員の
苦労
に対する
対策
と、こういう場合にはこうあるというような基本の方針でも現場の方にお示しなさっておかれることが、大
へん
大切のようにも思われるのですが、いかがでございましょう。
植竹春彦
23
○
植竹国務大臣
まことに適切なる御意見と思いますので、さっそく役所の幹部と鳩首凝議をいたしまして、その御趣旨に従って施設あるいは運営の指示を与えていきたいと存じます。
金丸徳重
24
○
金丸
(徳)
委員
そこで私は、まず
郵便
事業
についてお尋ねを申したいのでありますが、
郵便
事業
は戦争中及び戦後の一時の非常
状態
、尋常でない
状態
から脱却いたしまして、これは社会
情勢
全般の平常化といいますか、そういう影響を受けまして、各種の
郵便物
が、大体常態の運営といいますか、差し出し物数などの
状況
を、現出いたしておると思うのでございます。先般の
委員会
におきまして、私は各種の
郵便物
、といいましても一種、二種及び三種以下に分けまして、この
郵便物
の戦後における物数の移動の
状況
、
増加
の
状況
を承ったのでありますが、それによりますると、三十二年度までの
状況
から見ますると、もちろん一種、二種もふえつつあるのでありますが、三種以下の
郵便物
が激増いたしております。そしてこれが、
郵便
運営の面において当初の
郵便
事業
から
考え
ますると、かなり異常、と言ってはいけませんが、
状況
の変わったような事態を現わしておるようであります。また現に
郵便局
へ行ってみますると、一種、二種という大事な
郵便物
が三種以下のかさの大きいものの陰に隠れておるような
状況
になっております。これは私は、当初
郵便
事業
を運営する事態からいいますと、かなり異常な
状況
のように承っておりました。同時にまた、これが収支の面においてどういう
状況
を呈しておるかを承ったのでありますが、そのときの政府側のお答えによりますると、一種、二種においては収支相償うまたは若干利益のあるようなものもあるが、三種以下の
郵便物
においては欠損を来たしておる、収支相償わないものが多いというような返事をちょうだいしておるのです。そのような
状況
が三十二年度まで現われつつあったのでありますが、その後、三十三及び本三十四年度においては、相変わらずこういう
状況
になっておりますかどうか。これまた収支の面において、従ってまた
郵便
事業
運営の面において、いかなる影響を来たしつつあるか、今後また来たさんとしておるお見込みであるか、こういうような
状況
を前にいたしまして、三十五年度
予算
の編成にあたりましては、いかなるお心がまえでこれに対処せんとされておりますにつきまして、お
伺い
をいたします。
植竹春彦
25
○
植竹国務大臣
三棟以下の問題につきましては、かつて
金丸
委員
からの御指摘がございましたので、しかも私自身もこれはほんとうに大きな問題だと
考え
ましたので、ずいぶんとあらゆる
機会
を
利用
いたしましてこの問題を
考え
ても参りましたが、まことに今日ではわが国ばかりではない、世界的の
一つ
の問題になっておると観察して参りました。まことに大切な問題であるが、非常にまたどこでもむずかしい問題として
解決
に腐心しているということを承知いたしました。かさが大きくて重量が重くて、しかも物の取り扱い上、区分の場所などもたくさんとりますし、運送の器具などにつきましてもあの
通り
大かた三種以下にとられてしまうというふうな
状態
で、しかも合理的に郵送料を上げようといたしますと、非常な抵抗のある種類の
郵便物
であるので、列国ともにこの問題をどうやって
解決
しようかということに非常に腐心をしておる。ことに文化の伝達物、文化的の印刷物が多いためになおさら抵抗が多いということは、この問題
解決
のための非常な障害になっておると思いますので、その抵抗をどうやって理解を得るか、これはどうしてもそういったような品物を運ぶ依頼者とよく懇談して、理解を得てからこの問題を国会の御審議に持っていかなければとうてい実現できないように
考え
ておりますので、この問題は十分に手回しと申しますか、各方面の了解を得て
解決
をし、おそらく
金丸
委員
の御説と私
たち
の
考え
方と結論は同じことだと存じますが、そういうように慎重にしかも熱意を込めて、そうかと申しましてあまりこれが長い期間になってはいけませんので、私は在任中にもじっくりとこの問題に取り組んでいきたい、さように
考え
ております。
金丸徳重
26
○
金丸
(徳)
委員
わが国の
郵便
事業
ばかりでなしに、よその国の
郵便
事業
においても問題になっており、また
解決
困難の事態にあるようなことを承りまして、そこで
一つ
私は外国における同様な問題があるといたしまするならば、それらについての問題の扱いの推移などを、きょうこまかに承ることができれば幸いでありますが、もしできませんければ、後ほど資料としてでもちょうだいをして、私どももまた
考え
る材料にしていきたいと思うのであります。そこで今日まで郵政審議会などにおいてこの問題が取り上げられ、論議せられましたかどうか。及び論議されましたならばそれらについての内容を、概要でよろしゅうございますから、
一つ
ここでお示しいただきたいと存じます。
植竹春彦
27
○
植竹国務大臣
詳細は郵務
局長
からお答えいたさせたいと存じますが、外国に行って参りましたときの資料は、残念ながら全然持っておりませんけれども、ただ
郵便局
をあちこちで視察いたしますたびにこの問題を、あなたの国では、ずいぶんこれはたくさんあるが、どういうふうにして扱っておるかと申しますと、どうも値段が安くて重量が重くてかさが大きくて、これは合理的に
考え
ればかさが少なくて軽くて小さいその一種、二種が高くて、そして三種以下が安いということは、これは教育上また産業上、経済上いろいろな方面から見て三種以下の
郵便物
は安いのがむろん理想ではあるけれども、しかし
事業
面から見ると、どうも三種以下がもう少し高くていいと思うのだが、これを値上げすることはむずかしいということを口頭で意見交換というか、話を聞いて参ったという程度でございまして、資料の点は持ち合わせておりません。なお詳細につきまして、郵政審議会等のことにつきましては郵務
局長
から報告させていただきたいと思います。
板野学
28
○板野
説明
員 ただいま外国のそのような資料につきまして手元に詳しい資料を持っておりませんから、後刻私どもでわかるだけの資料を整えまして差し出したいと
考え
ております。 ただ日本の現状でございまするが、大体昭和二十七年を一〇〇という指数にいたしますと、三種と五種の伸びは二三〇%、いわゆる二・三倍になっております。三十四年度がこのような
状況
でありまして、毎年三種ないし五種が一五、六%ずつふえ、五種につきましては一七%、三種が七・・九%、このような
状況
になっております。今後も世界の
情勢
もそのようでございますが、日本におきましても特にこういう三種、五種が今後このような率でふえていくのではないかということを私どもは予想いたしております。これに対しまして私どもといたしましては極力これの輸送その他配達、
集配
等の機動化をはかりますと同時に、前送ポスト、前送
集配
個所というものを現在四百十二カ所持っておりますが、今後これを千七百三十三カ所に
増加
する。こういうような
方策
も現在とっております。また局舎の面におきましても特に七カ年
計画
の
改訂
をいたしまして、重点的に
都市
の
郵便局
舎を増築する、こういうことも現在
計画
をいたし、また
予算
にも
要求
をいたしておる次第でございます。また定員その他の面につきましてもいろいろこういう方面の条件を考慮して一 つやりたい。また今の
団地
集配
というような問題につきましても、これを法制化するかどうかというようなことに つきましても現在検討をいたしておる次第でございます。たとえばアメリカにおきましても、私これは大ざっぱな見当でございますけれども、広告とかあるいは業務用書類とかの物が非常にふえておりますので、アメリカでは大々的な機械化あるいは局舎整備
計画
というようなものも現在やっておるようであります。私どもも日本のこのような
状況
に即応しつつこの問題を処理していきたい。 それから、このような問題が今までいろいろ扱われてきたかということでございますが、ただいまのところ郵政審議会等におきましてもまだこういう面の審議をいたしておりません。まだ私どもの方の手元だけで、いろいろ先生の方のお話を承りつつ
対策
を講じておるというような現状でございます。
金丸徳重
29
○
金丸
(徳)
委員
郵務
局長
のお答えは、物のふえること、かさの大きくなることはそれは現実の問題として認めつつ、それに対してあるいは逓送の
方法
を改善し、局舎を増築し、従って、お答えの中にはなかったのでございますが、人もたくさんそれなりに必要とするものを入れて、そういう方面で
対策
を講ずるということのように承りました。私はそれができれば一番いいことだと思います。もちろん特に世間の、
要求
の非常に強くなっておる三、四、五の物の
増加
から見られるところの世間の
要求
の
増加
、そういうものに対して積極的なる
対策
を講じてこれに応ぜられるということは私は望ましいことのようにも思いますが、問題はそういうことが
郵便
特別会計の
立場
からいきまして可能かどうかということにあると思います。そこで私は、経理
局長
の
立場
からこういう事態に対してどういうふうなお
考え
を持っておられるか。非常にこれはしろうと
考え
でありますが、損する物が、先ほど郵務
局長
のお話の中にもありましたように、二十七年を一〇〇といたしますともう二倍以上にもなっておる。年々一〇%ないし二〇%ずつもふえていくというようなことであります。収支償うものがそういうことであるならば、これは今の郵務
局長
のような
対策
が講じ得るでしょうし、それでいいと思いますが、問題はそうではないように思われる。それについて
予算
編成上あるいは経理運営上どういうお
考え
を持っておられるか、承っておきたいと思う。
西村尚治
30
○西村
説明
員 お答え申し上げます。
郵政事業
特別会計の歳入
状況
は、三十四年度までは比較的順調に歳入面が伸びてきておったのでありますが、三十四年度の半ばごろから、ただいま御指摘のございました三種、五種、いわゆるかさばる荒物、そういったもののふえ方が非常に顕著でございます。そういう
関係
で、それに対する
対策
を
考え
なければいけない。たとえば今郵務
局長
もお話ししましたように、局舎がまず狭くなりました。そのための増築
計画
それから輸送施設の増強それから定員の
増加
、そういったような支出の面の
増加
が加わります反面、歳入の方では第三種がふえましたことによりまして、取り扱い個数はふえるのに収入面が思うように伸びないという現実が生じてきたわけでございます。それで三十五年度の
予算
の編成にあたりまして、その点私どもも最も苦慮したところでありますが、今までは大体年々
郵便
事業
全体の収入が前年度に比較しまして一〇%余りの伸びがあったわけでありますけれども、どうも三十五年度になりますとそこまで期待できないのではないか。そういう点で、歳入面を勘案しますときに大
へん
苦労
したわけでありますが、一応今のところは七・五%程度の伸びということに踏みまして、概算
要求
を出した次第でございます。 それでその内訳でございますが、第三種がふえましたことによりまして収支どうかということでありますけれども、一応
郵便
事業
全体といたしましては一種、二種というものがペイいたします
関係
で、
事業
収入全体としては歳出とどうにか見合うわけでございます。収支償える
状況
にはあるわけでありますが、しかし今までのように弾力条項の発動の余地とか、そういった増収分を期待することはだんだんできなくなるのではなかろうかというふうに
考え
ております。それで第三種は、これは原価計算をしてみますると、大体みな赤字でございます。三種、四種、それが三十二年度では総額三十億円くらいの赤字になるわけでありますけれども、一種、二種、それから書留、速達、こういったものが幸い原価計算をしてみますと黒字でありますために、総計といたしましては歳出をまかなって、どうにかまだ若干余りがあるという
状況
であるのでありますので、三種だけを取り上げまして、料金体系の是正といったようなことが、総体においてまかなっておるものですから、なかなかまだむずかしいのではなかろうか。それで三種の値上げという問題を持ち出しますと、それでは一種、二種の方がペイしておるんだから、それの方を少し下げたらどうかというような問題も出なくはなかろうかということも懸念いたされますし、まだそういう
関係
で踏み切りがつかないのでありますけれども、ただ三十五年度にもう一度べース・アップなどがございますと、ちょっと
事業
態勢も持たなくなるのではないかという点を実は懸念しているような
状況
でございます。
金丸徳重
31
○
金丸
(徳)
委員
三種、五種あたりで三十億くらいの赤字がすでに見込まれるというようなことは、私はこの
事業
の健全なる運営を庶幾する
立場
からいきますと非常に憂慮すべき事態である。しかもこれは、もう繰り返して申し上げるまでもなく、今日急に起きたことではなくて、すでにそういうことが予想されつつ今日に及んできた。たまたま一種、二種の方で若干の黒字を出しておるからということであります。この黒字とても私は元米あるべき黒字ではないと思います。収入をもって支出を償うという
立場
からいきますと、各種の料金が適正だとすれば、それをもって料金低下の方に持っていくか、そうでなければサービスの向上、
集配
度数の改善でありますとか、逓送
方法
の改善であるとかという方向へ持っていかなければならない金であると思うのであります。実際に三種、五種の赤字を埋めること自体が決して好ましい事態ではない。ことに私はこうした採算のとれないものの物量の
増加
による運営上の困難のしわ寄せというものがすべて
現場機関
にいっておりまして、あるところでは非常に狭い局舎のまま——元来物のかさからいきますれば、当然増築もしくは拡張されなければならない局舎の中で辛うじて始末をしておる、あるいはもっと大きな逓送器具が配給されなければならないはずであるのに、
予算
が間に合わないためにいろいろ不自由な逓送器具によってこれが逓送されているというような事態がたくさん見られるのであります。ことに私どもがこの夏、国政視察のために北海道に行きましたおりに訴えられましたことは、第三種がふえたために区分だなに入り切れないような
状況
になっておる。この現実というものは私はいかにも困ったことであると思う。それに対して区分だなの根本的な改良ということも
考え
られなければならないとは思いますが、それまでの間、現場の人々がそういう中で非常な
苦労
をしながら業務運営に携わっておるのでありますが、これはたまたまうまくいっているからいいようなものの、これは事故のもとだと思います。 早急に
考え
られなければならないにかかわらず、金がない、
予算
が間に合わないということでがまんさせられておる。ことに私は一番根本の問題は定員だと思いますが、ほとんどこのところこういう物の
増加
に伴う定員の
増加
が追いついていけない
状態
にある。これが十分なる
予算
の中で組んで、しかもそういう
状況
であるとするならば別ですけれども、
予算
がないから、収入がないから、あるいは収入の伸びが思うようでないからがまんさせられるということでは、私は大
へん
なことになりはしないかと思うのであって、そういう見地からいたしまして、今の事態をどういうふうに改善して、どういうふうに対処なさるかにつきまして、これは
一つ
大臣
から承りたいと思います。
植竹春彦
32
○
植竹国務大臣
局舎の改善につきましては、すでにあるいは何かの
機会
にお示し申し上げたかと思いますが、概算
要求
をただいまやっておるわけでございますけれども、お話の
通り
大
へん
古い局舎、それからまた手狭な局舎、その後人家がたくさんふえましたり、あるいは工場がふえましたために、局舎の狭降を感じているところがたくさんあるわけでありますけれども、この問題は御存じの
通り
の継続
計画
をもちまして解消していく
考え
でございます。 また定員につきましては、お説の
通り
、定員をもっとふやして、非常勤をできるだけ常勤化していく
考え
でございますが、これについてはやはり給与総額のワクもございますために、ただいまのところは思うにまかせない現状ではございますが、できるだけその方針に従って給与等につきましても安心して仕事がやってもらえるような方針に、これまでもそうであったわけでありますが、さらに今後もその点に留意いたしまして運営して参りたいと存じます。なお、数字等につきましては
一つ
関係
局長
からお答え申し上げたいと存じます。
金丸徳重
33
○
金丸
(徳)
委員
そういうような
状況
の中で、三十五年度
予算
におきましては、局舎
計画
については
既定
の
計画
もありましょうけれども、これを遂行されるといたしましても、たとえば定員の問題でありますとか、これはこまかいことになって恐縮でありますけれども、
集配
勤務その他の問題、そういう方面にどういうふうな
予算
が使われるのか、どの程度に改善されるのかという点についてのお見込みを承っておきたい。
植竹春彦
34
○
植竹国務大臣
これはどうしても窮屈な
予算
で仕事をして参りますには、人的方面と物的方面、施設と人の運用、二つになろうかと思いますが、給与につきましてはできるだけよけい出す、そのかわりうんと働いてもらうということより以外に
解決
の
方法
はないと
考え
ます。それからまた物的と申しますか、施設についてはすでにお答え申し上げましたが、もう
一つ
の物的の面、つまり経理面でございますが、これは
内部
で合理化をしていって、人的の方面、施設の方面で幾ら合理化してもどうしても赤字でやっていけないというときには、やはり受益者負担と申しますか、物の値上げをするほかはないのじゃないかと
考え
ます、そのときはやはり世論は理解していただけるものと——過去におきましてもそういうふうなやむにやまれぬ場合には値上げをして世間が理解して下さったと同様に、今後もそういうふうな場合には値上げもやむを得ない、値上げするにあたりましてはどういう方針で値上げするかといえば、企業経営として合理的な
対策
、合理的な値上げを
考え
ていく、合理的と申します点は容積の問題、重量の問題ばかりが要件じゃないので、やはり教育面とか、経済、産業面のことも条件として取り入れなければいけないけれども、しかもなお第一種、第二種におきましても、これは社会福祉の面から
考え
て、第三種だけが安くて第一種、第二種だけが高いというのは必ずしも合理的じゃない。一種、二種にいたしましても、もっと三種に近いような料金、合理的な内容を持ちました一種、二種の
郵便物
もあろうかと存じます。それらのことを全部勘案して、さらに
郵政事業
全体から見て、収支計算、資産、負債の
関係
また収入の部、損失の部、経費の部というものをよく損益計算書、貸借対照表等をにらみ合わせまして、そのコスト計算をして料金を決定していきたい。つまりコスト計算と社会的要件とをにらみ合わせまして、新しい
郵便
収入体系というものを、
郵便
料金の体系というものを新編成していくことがそろそろ必要な時代に迫った、こういうふうに観察いたしております。
金丸徳重
35
○
金丸
(徳)
委員
大臣
のお
考え
の基本はよくわかるのであります。しかし実際問題としてはいささか日暮れて道遠しという観があるのです。現実に私が承りたいのは、三十五年度でこういう事態の中でどう対処なさろうとするのか。実は具体的に問題を提起いたしますれば私の伺わんとするところがよくわかると思うのでありますが、たとえば現場の方では先ほど申し上げました駅から局までの逓送なんかにつきましては、依然としていいところでリヤカー、ひどいところは自転車のうしろにくっつけてよちよち歩いておるような
状況
でありますが、今はもうお百姓さんが肥料を運び、米、麦を運び、野菜を運ぶのに小型トラックを使う時代であるにかかわらず、依然として大事な
郵便
事業
がそういう
状態
のままで置かれるなどというようなことは、もう耐えられない事態だと思うのです。こういうことについて三十四年度におきましても大いに
考え
られるということを言われておったのでありますが、必ずしもその
考え
られた実際面というものは地方まで行き渡っておりません。地方まで行き渡る傾向だに見えない
状況
であるのでありますが、三十五年度においてはこういうような
状況
についてどの程度の改善策を講じ得るお見込みなりやいなや、こういうことを承りたいのであります。
植竹春彦
36
○
植竹国務大臣
詳細な数字は経理
局長
からお答え申し上げさせます。
西村尚治
37
○西村
説明
員 第三種、第四種のようなかさものがふえてきておる、従業員大
へん
困っておるのだが、それに対して三十五年度
予算
でどういう施設改善を
実施
しようとしておるかというお話だと思いますが、そういう問題に対処いたしますための
郵便
施設改善
計画
を実は三十四年度から
実施
しておりまして、三十五年度
予算
におきましてはそれの第二年度分として所要経費大体七億円程度のものを
要求
いたしておる次第でございます。 その内訳を大体申し上げますと、まず第一に人口二十万以上の
都市
の市内局におきましては取り集めとか配達、こういうものを従来軽自動三輪車とかスクーターとかでやっておったのでありますけれども、それを
一つ
専用自動車に切りかえたい。それからその他の
郵便局
におきましては、ただいま御指摘のありましたような非常に前時代的なものを従来使ってやっておったのでありますが、そういうものに対しましては軽自動三輪車、スクーターとかいうものも
一つ
増備をしていくことにしたい。それから鉄道の主要幹線につきまして鉄道便の増便をも
計画
いたしております。それから第三種以下の
郵便物
の航空機搭載の制限を撤廃いたしまして、航空機にもどしどし積めるようにしたい。それからまた配達の際に携行に非常に困難を感じておるようでありますので、先ほど郵務
局長
もちょっと触れたかと思いますが、前送保管箱、前送保管所というものを
一つ
増設
したい。それからこれはなかなかむずかしいことのようでありますけれども、六大
都市
の高層建築物でございます。三階以上のビル、アパート、そういうものに対しましては、
郵便
受箱を自発的に作ってもらえればけっこうなんでございますけれども、作ってもらえないようなところには、こちらの方から
一つ
郵便
受箱を何か作りましてそれを提供して
設置
してもらえないか、取り付けてもらえないかという趣旨でその所要経費をも一応
要求
はしてございます。そういったような施設改善
計画
の第二年度分としての所要経費を概算七億程度
要求
いたしますとともに、局舎の改善
計画
、これは第三種、第五種のためだけではございませんけれども、新年度におきましては一応六十三億円程度の
建設
費を
要求
いたしております。それからもう
一つ
、最後には定員の
増加
でございます。これは
郵便
関係
といたしまして大体五千五百人程度の増員の
要求
をいたしております。大体三十五年度に織り込みました施策といたしましては、概略以上のようなものでございます。
金丸徳重
38
○
金丸
(徳)
委員
ただいまの七億の中で、ことに地方の
集配
局に、機械化されるための経費、地方の
集配
局にたとえば自動車なりスクーターなりを増備あるいは新しく配備されるための経費というものはどれくらいになっておりますか。
板野学
39
○板野
説明
員 ただいまのところその区分がまだ十分いたしておりませんが、総体的に申し上げますと、たとえば局駅間の受け渡しというようなものは、もうほとんどその地方の
関係
の経費でございますが、大体これに二千四百万円程度やりまして、あるいはこの軽三輪自動車とか、スクーターとかいうものを配備いたしまして、局駅間の受け渡しの機動化をやりたい、これはほとんど地方
関係
であります。それから軽三輪車につきましては、約五千万円ほど計上いたしておりますが、これは地方も
都市
もございます。それからスクーターが大体五千六百万円、これもただいまのところ、
都市
が相当行き渡っておりますから、そろそろ中
都市
以下にこれは回す。それから原動機付自転車でございますが、これは一億三千万計上いたしておりまして、これらはできる限り市外
集配
用にこれを使用いたしたい。あるいは
町村
合併等、あるいは電報速達用のごときはほとんど農村地帯に参るわけでございます。大体これからそろそろ農村地帯にも回ってくるというような
計画
を進めております。
金丸徳重
40
○
金丸
(徳)
委員
ただいまお示しの五千万とか七千万円とかいう金額において、どの程度の台数が用意せられて、どの程度の局にまで三十五年度に配備なさるお見込みなのか。地方の
集配特定局
などには大
部分
、少なくともスクーター一台ぐらい、それからちょっと
郵便物
の多いところには軽三輪車というものか、三輪自動車といいますか、トラック程度のものが配備されるお見込みなのか、承りたい。
板野学
41
○板野
説明
員 ただいまそのこまかい数字を持ち合わしておりませんので、いずれ調査いたしまして出したいというふうに
考え
ておりますが、一応三十五年度といたしましては、軽三輪車は二百九両、スクーターが三百五十三両、それから原動機付自転車が二千六百両、このような予定をいたしております。それをどういうように配分するかということは、まだちょっと
計画
がそこまでいっておりませんが、いずれ資料をお出しいたします。
金丸徳重
42
○
金丸
(徳)
委員
今の数字によって郵務
局長
が理想とするところの現地機関の逓送、
集配
の機械化というものがどの程度のパーセンテージで実現されていくことになりましょうか。かなり全国の
集配
局の数が多いように思います。もっともその中にはすでにスクーターあるいはその他の機械化の施設を持っておるところもありましょう。しかし一台もないようなところがまだまだたくさんあるのですから、それが三十五年度においてたとえば七割とか八割とかいうようなところまでいくお見込みでございましょうか、どの程度の見込みでございましょうか。
板野学
43
○板野
説明
員 先ほど経理
局長
から
説明
がありましたように、大体三十四年度を初年度といたしまして五カ年
計画
でこれをやるという
計画
でございます。たとえば原動機付の自転車を見ますると、最終
目標
が一万二千三百四十両ということになっておりまするので、現在の自転車が大体四、五万だと思いまするが、その三分の一くらいは原動機付になっていくというような
目標
でございます。しかし、それがどのように分けられるかということにつきましては、ちょっとここに資料の持ち合わせがございませんので、いずれ資料としてお出しいたしたいと思いまするが、大体経費の
関係
上そう一気にやれないということでございまして、五カ年
計画
でこの程度まで持っていくという
考え
でございます。
金丸徳重
44
○
金丸
(徳)
委員
そうすると五カ年たってもまだ理想の域には達しない、こういうことのように承れるのであります。かなりおくれておる。ほかの
事業
に比べてみますると実に旧態依然たるものでありまして、取り残されたるものが
郵便
事業
だというような感を遺憾ながら私どもは持たざるを得ない実情であるのです。今後五年待ってもなおその理想の域に達しないということは、とうていこれは私はがまんできないことだと思います。五年
計画
を三年に詰める、三十四年度から始まったわけでありますから、二年に詰めるということでありますれば、三十五年度、来年度において完成されるということになりましょうが、それも少し無理な御注文といたしましても、三十六年度には大体のところには理想の域に、つまり世間に追いつくだけの、取り残されておるものを取り戻すだけの努力
目標
というものがなければならぬと思うのでありますが、この点は
郵政大臣
はどういうお
考え
でありましょうか、それをもって満足されるということでありましょうか、それとも何か別の理由があるからやむを得ないというお
考え
でありましょうか、あるいは何とか別な
方法
を講じてでもこれを促進しておくれを取り戻す、そうしてかつての
郵便
事業
が謳歌された時代のように世間よりも一歩進んだ業態において運営されるようなことを理想とされるかどうか、承っておきたいと思います。
植竹春彦
45
○
植竹国務大臣
これは全くお話の
通り
事業
の
やり方
によって必ず成績もよくなるし、今の赤字と申しますか、不合理な点を解消していくことが必ずできる、さように
考え
ております。ただいま御指摘のような
方法
で熱意をもって
計画
を立てて実行に移していきたい、さようにはっきりと
考え
ております。
金丸徳重
46
○
金丸
(徳)
委員
実は私が三十五年度
予算編成期
を前にして
大臣
に承りたいと思いますのはその点でございます。五年
計画
を
改訂
なさらなければならないときがきたんじゃないか。で、
改訂
なさるおつもりありやいなや、また
改訂
なさる具体的な
方法
というようなことについて承りたかったのでありますが、いつも大
へん
抽象的でありますので、できればもう少し具体的に承りたい。
植竹春彦
47
○
植竹国務大臣
その点ただいま総合
計画
を五年先を
目途
といたしまして実は立案を始めまして、役所の幹部とその相談もすでに始めておりますので、それも十二月一ぱいにはちょっとむずかしいかと思いますが、一月早々にはできるつもりで、一生懸命にやっております。
金丸徳重
48
○
金丸
(徳)
委員
その場合においても、結局問題はやはり収入財源ということになろうかと思います。そうして財源の底に横たわっておるものは、先ほどから
大臣
もお認めになっておりますような三種以下の収支償わざるものの
増加
傾向ということが、やはり一番問題
解決
のかぎを握っているかのように思われるのであります。こういうことについて、
大臣
は早急に全力を上げて検討されるということでありましたが、郵政審議会あたりに具体的なる諮問案でもお出しになって、そうした専門家の意見を徴しつつ、また世間にもある種の
考え
方について呼びかけられる腹をお持ちでありましょうか、どうでしょうか、承りたい。
植竹春彦
49
○
植竹国務大臣
全くそういう同じ
考え
を持っております。実はゆうべも相談を始めたところでございます。その御説の
通り
、よく世論の理解と納得を得ませんと、なかなか今日ではむずかしいと思いますので、十分その点も
考え
まして、世論の理解を得て御審議までに持っていきたい、さように
考え
ております。
金丸徳重
50
○
金丸
(徳)
委員
世論の納得と理解のもとにということであります。私そうでなければならないと思いますが、ただ黙っておっては、私は世論はなかなか積極的に理解もしてくれないと思います。これは相当にやはり手を尽くし、順序を踏んで世論にも呼びかける必要があろうかと思うのであります。 そこで私は思い出すのでありますが、今の三種以下の低料制というものは、明治政府のまだこうした諸般の社会
情勢
が進展しなかった時分において、逓信
事業
がある種の
郵便物
について低料制をとって、そして文化の向上なり経済の進展なりに寄与すべきであるというような
状況
下におけるああした制度だと私は思うのであります。たとえば農産物の種子というようなものについて、商品見本というようなものについて、特にあるいは原価を割るかもしれないような低料でもって
集配
するというようなこと、また三種などについては特に文化面においてこれが非常に貢献するという意味において、私はその負担を
郵便
事業
がしょって立ったということ——
郵便
事業
が明治の諸般の
状況
がまだ十分に整わないときにおいてこれをしょって立ったということについては十分わかるのであります。そうでなければならぬと思いまするし、そしてその功績たるや偉大なるものがあったのでありますが、社会制度、経済制度が十分に発達し、充備された今日において、明治政府のとったような責任を
郵便
事業
が依然としてとっていかなければならないかどうかについては、ずいぶん私は
考え
なければならないときが参ったように思います。たとえば
電信電話
事業
などについては、もしそういう
考え
でありますれば、学校もしくはその他の公共機関などについては料金を特別な低料でやってもいいんだという理屈にもなってきましょうし、鉄道なんかにつきましては、特にそういうような
考え
が起こらなければならないと思いますが、必ずしもそういう方面はなっておりません。かつてはそうであったものがだんだんとその色合い、度合いが少なくなってきておるようであります。そこで
郵便
事業
においてだけ旧態依然として旧慣を墨守するといいますか、これは悪いことではないのですから、しょって立てればこれに越したことはありませんが、実情はもうしょって立てなくなったときがきた、といたしまするならば、やはりここで世間に呼びかけるなり何なりして、根本的な
郵便
事業
の円滑な、そうして内容を充実した合理的なる運営
方法
に再出発すべきときがきた、それが料金
改正
となるかどうかは私は知りません。ほかの
方法
、名案があればそれに越したことはないと私は思いますが、そういうときがきたように思うのであります。ここで
大臣
は重大なる決意を持って、やはり世間に呼びかけられつつ、三十五年度
予算
編成にあたって、
利用
者が、世間が、ことに従業員が渇望している
対策
については相当の中身を持ったものに切りかえてこれをお進めにならなければいけないように思います。御決意を承っておきます。
植竹春彦
51
○
植竹国務大臣
私は全く同感でございます。ただ私の答えがとかく本日は抽象的に流れがちなのは、具体的に、たとえば御指摘の農産物の種子とかいうふうなことになりますと、影響するところも大きいものでありますから、役所の中でもよく検討し、また審議会もかける段取りがございますので、今日のところは抽象的なお答えでお許しをいただきたいと存じますけれども、その点は全く同感で、もう私
たち
は根本的に
郵政事業
について振り返らなければならない時代の転換がきておると、さように
考え
ます。御指摘の
通り
に進みたいということをはっきりお答え申し上げます。
金丸徳重
52
○
金丸
(徳)
委員
時間がだいぶ過ぎてしまいましたから、
郵便
事業
につきましては、
大臣
の御決意を承りまして、ただそれをいかに実現していただくかについての熱意をお示ししていただくことを期待申し上げて、これで終わりたいと思います。
あと
時間がございませんので、貯金
事業
及び
保険
年金
事業
について要点だけを申し上げまして、
予算
編成についての
大臣
の絶大なる御尽力といいますか、御努力を願わなければと思うのであります。 貯金
事業
については、
保険
もそうでありますが、来年度はことしの
災害
予算
及び来年度の
災害
対策
を主としたいろいろの施策が講ぜられるという意味におきまして、
財政投融資
の財源というものがかなり多く期待されると思います。結局はそれが
郵便
事業
にも、また簡保、
年金
事業
にも及んで参ると思うのでありますが、そういうことを前提といたしまして、今の
郵便
事業
は、手足をひっくくられたまま、あてがい扶持で、あるときはけつをひっぱたかれて走り出し、あるときは鼻づらをつかまえて引きずり回されて、そうしてまたあるときは先に行き過ぎるといってしかられたりするような、そういう
状況
でありますから、何とかもう少し自主性を持った、活動しやすいような条件を備えておかなければ、来年度国が期待するような
財政投融資
の財源に寄与するまでの
状況
は困難ではないか、こう思っております。これについて、
大臣
は基本的にはどういう
対策
を持っておられますか。ことに三十五年度
予算
編成について具体的にどういうふうな
対策
をお講じになられるつもりでありますか、承りたい。
植竹春彦
53
○
植竹国務大臣
どうも痛い御
質問
でありますが、大切な問題で、郵貯の逆ざやの問題にいたしましても、また簡保の利回りの問題にいたしましても、自主的の運用の問題にいたしましても、いずれも御指摘の点は全部私
たち
もほんとうに日夜という言葉を使いたいほど、この問題についてははっきりした
考え
を持ちながら、それが実現の運びまでいかない。財政当局は財政当局としての
立場
もあり、また今までのいきさつと申しますか、
資金
運用に関しまする歴史等いろいろな
関係
もございまして、まだこれが合理化されていないことはまことに遺憾に存じます。この問題は先般来熱意を込めて
関係
方面の了解を得ることに努めておるようなわけでございますが、せめて何がしかでも前進させなければ私の
立場
としてもその責めを全うすることができないという意味におきまして、目下熱意を込めて折衝中でございます。
金丸徳重
54
○
金丸
(徳)
委員
抽象的なお答えでありますが、私は実は具体的に承りたい。たとえば最高制限の引き上げでありますとか、あるいは取扱費の増額でありますとか、定員の増でありますとか、ちょいちょい
新聞
などではそれについての具体案といいますかお
考え
が、これは
大臣
のお
考え
であるかどうか知りませんけれども、出ております。実際にそういう
計画
を持っておられるのか。同時にそういう
考え
を持っていただかなければなりませんが、それをどの程度に実現される腹でありますか。これは今までの歴代
大臣
は
苦労
なさったことでありますが、今度はそうした特殊な事態の中において
植竹
郵政大臣
は重大な決意を持って当たっていただきませんと、せっかくの理想がやっぱり画餅に帰してしまうような気もしてならないのであります。具体的にどういうふうにお
考え
になっておられるか。
植竹春彦
55
○
植竹国務大臣
率直に申し上げますと、簡保五十万、郵貯五十万という線で大いにがんばっておりますが、なかなかそこまでの理解がまだないような
段階
でございます。なお一生懸命に取り組みたいと思っております。
金丸徳重
56
○
金丸
(徳)
委員
両
事業
について定員などがかなり今まででも窮屈である。いろいろな事情からいって、そういうことであるかどうか知りませんけれども、大蔵省からたたかれてしまっておるというようなことであります。ことに昨年は家族
保険
、これは
保険
の方でありますが、家族
保険
の創設についても十分なる定員
措置
が講ぜられておらない。そういうことからいきまして、結局現場の方では窮屈な定員の中で
苦労
しつつ
目標
を達成するというようなことになっておるようでありますが、それが耐えられる間はいいのでありますが、だんだん積もり積もって相当大きな欠陥を生ずるようなことにならない前に、根本的に
対策
を講じなければならないと思うのであります。郵貯においてもしかり。そういうことについて三十五年度
予算
ではどういうふうなお見込みでございましょうか。
西村尚治
57
○西村
説明
員 貯金
事業
、
保険
事業
につきましても定員が足りないという現場の声は事実あるのでございまして、私どもといたしましても三十五年度
予算
におきましてそれぞれ所要の定員
要求
をいたしておるわけでございますが、いろいろ大蔵省の方といたしましても、そう何でもかんでも定員で持ってこられては困る、もう少し
事業
の合理化なりその他能率の向上なり、そういったことについても努力してもらわなければいかぬといったようないろいろやりとりがございまして、まだ何名程度はたして増員が獲得できるかどうか全然見通しもつかないのであります。
金丸徳重
58
○
金丸
(徳)
委員
それは現
段階
においては、大蔵省との関連においてはまさにそうであろうかと思います。しかし将来においておのずからここまではがんばらなければならない。ことに
大臣
は理想を実現する上においてここまでは
一つ
という腹づもり、というものがあるのではないかと思われるのであります。それが実現できなかったからといって、私は
あと
でどうということは思いませんけれども、しかしそういう
一つ
の
目標
を持って努力をしていただくことは大
へん
大切なことのように思うのですが、この点はどうですか。
植竹春彦
59
○
植竹国務大臣
この点は、ただいま折衝中でもございますので、この最低限度につきましては答弁を
一つ
お許しを願いたいと思います。一生懸命に
一つ
、少しでも定員をよけい獲得いたしますように今後とも折衝を続けて参る覚悟でございますが、その程度で
一つ
……。折衝中でありますから、あまり具体的な数字をここで申し上げましてもいかがかと思いまして——概算
要求
しておるところはここに出ておりますが、またお手元にもすでに出しておるかと存じますけれども、その程度で
一つ
御了承を願いたいと思います。
金丸徳重
60
○
金丸
(徳)
委員
実は私はここでその腹づもりを言っていただくことが、
大臣
が大蔵
大臣
と折衝なさる場合における
一つ
の背水の陣にもなろうかと思ってお
伺い
をいたしたのでありますが、それは言うよりも言わない方がよりまさるということだそうでありますから、これは戦術上のことでありますので、それはそういうふうに了解いたします。と言いますのは、ここで表明なさる以上に決意を持って当たっていかれる、こう思いますから、その戦術は
大臣
を信頼するわけであります。基本の問題としまして、実はこの定員
関係
は、もう数年来積もりに積もった問題のように思われるので、
郵便
事業
において先ほど五千五百人の増をここでやるのだというお示しがありました。私は
郵便
事業
はこれで足りるとは思いませんけれども、しかしこうした
一つ
の数字が示されて、そしてそれが実現されることはやはり一歩前進だと思います。同時に貯金
事業
におきましても、簡保、
年金
事業
におきましても、そういうふうな努力がこの際払われませんと、この数年来積もりに積もったあかといいますか、うみといいますか——うみでもあかでもないかもしれません。穴であります。その穴が三十五年度においては一そう大きくなると思われる。そのことが
事業
運営の将来に大きな問題を残していくことを心配するものであります。で、三十五年度
予算
がこの従来の懸案を
解決
する唯一無二の
機会
である。将来に向かって明るくするこれまた唯一無二ののがすべからざる
機会
である、こういうふうにお
考え
をいただいて、戦術はこれは
大臣
におまかせいたすよりほかありません。
大臣
の信念に基づいての実現方を
要望
申し上げるのであります。御決意を最後に承りまして、私の
質問
を終わることといたします。
植竹春彦
61
○
植竹国務大臣
全く御指摘の
通り
だと思います。私
たち
の
立場
といたしましては、全く非常勤をできるだけ少なくして、定員化して、がっちりした仕事をみっちりとやっていってもらいたい、さように
考え
まして、御指示の
通り
熱意を持って折衝いたして参ります。
森本靖
62
○
森本委員
ちょっと聞いておきたいのですが、
郵便
法の第五十六条の「
郵便物
の差出、運送、交付及び配達に関し必要な事項は、
郵政大臣
が、省令でこれを定める。」こういう事項がありますが、この中の配達に関する
郵政大臣
が定めた省令というのは、どういうことですか。
板野学
63
○板野
説明
員 配達に関しましては、あて所の方に配達するということが
一つ
でございます。それからもう
一つ
は、事務所等で一括してこれを扱っているところでは、その事務所に——アパートとかあるいはビルでございますが、そういうところには一括して配達することができる。それからもう
一つ
は今の八十五条の適用地でございまして、非常に不便な山村地域においては、これは
郵便局
にとめ置きをしてこれを交付する、こういうような規定でございます。
森本靖
64
○
森本委員
それで配達をする者はだれがするということはきめていないのですか。
板野学
65
○板野
説明
員 これは
郵便
に従事する者が配達をするということであります。
森本靖
66
○
森本委員
それは
郵便
に従事する者が配達するということで、ちゃんと省令にうたってありますか。
板野学
67
○板野
説明
員 省令にはこれはうたってないと思いますが、これは普通の定員内におきまする常在、あるいは定数的非常勤、あるいは一時、ある特定の期間だけ
郵便
に従事する、あるいは請負人等でございまして、請負等の規定によりまして
郵便
に従事する、こういう者がこの
郵便
を配る。そういうような契約なり、あるいは国家公務員法のいろいろな任命行為によりまして
郵便
を扱う者が、
郵便
に従事する者、こういうように
考え
るのであります。
森本靖
68
○
森本委員
いや、
考え
るのでなしに、それはどういう省令なりどこでそういうことをきめてあるかということです。何かそういう規則の根拠があって——仕事は全部
郵政省
がやっておるわけですから、その
郵便
を配達する者はだれが配達をするかというようなことは、どういう規則、どういう規定になっておるかということです。
板野学
69
○板野
説明
員 具体的に個人の
一つ
の責任というものは、現場の
郵便局
におきまする
局長
の業務の指定できまるわけでございます。しかし
一般
的には公務員法なり、または
郵政省
の
設置
法、それから運送委託法の請負の法律がございます。そういうものによってその義務が生じてくる、こういうことであります。
森本靖
70
○
森本委員
それは
郵便物
の運送に関する法律というものは別にあるけれども、これは運送に関することであって、配達でないわけです。だから
郵便物
を配達するということについては、どういう法的根拠によってやっているか、こういうことを聞いておるわけですよ。
郵便局
の
局員
が
郵便物
を配達するということについては、その
郵便
法の何条なり、あるいはまたその省令のどういう規定によってこれをやっておるか、これは立法府ですから、法律に
関係
する根拠を聞いておるわけです。あなたの感じで言われては困る。あなたは具体的にどういう規則に基づいてその
郵便物
を配らしているか、その法的根拠を聞いておるわけです。
板野学
71
○板野
説明
員 いわゆる定員になっておる常在、国家公務員法の任命行為によりまして、
郵政事業
に携わっているそういう者につきましては、これは私ども法律はこまかいことはわかりませんけれども、その郵政
関係
の配置、任命というような行為が
一つ
あります。その任命によりまして
郵便局
のどこそこに勤務する、またそれによりまして内勤にするとか外勤にするとかいう仕事の割り振りがきまってくる。そのほかの請負の方につきましては、ただいまの契約によりまて非常勤等は一定の
郵便
に従事する者ということになるわけでござまして、その者につきましてはその契約の締結によりまして、そして
郵便
に従事する人という
一つ
の責任がそこに生まれて参る、それによって配達する。
森本靖
72
○
森本委員
僕の言っておるのは、五十六条に言うところの省令に委任されておるから、その省令に委任されておるところの
郵便
を配達するということは、どういうふうに省令でなっておるか、こういうことを聞いたわけです。そうすると
郵便
の業務に従事する者がこれを配達する、その省令はこういうことですね。その省令はそこにないですか。そういうことは郵務
局長
は頭の中で覚えておるくらいでないと、
局長
は勤まらぬですよ。これは専門のことですからね。
板野学
73
○板野
説明
員
郵便
法というものは、元来国民との間のいわゆる
一つ
の
利用
関係
が規定され、かつ
郵便
の本来のあり方というものとか、そういうものがここに規定されておる次第でありまして、だれが扱うかというようなことは、別個の法律で規定されておるという次第であります。
森本靖
74
○
森本委員
郵便
に従事する者がこれを配達する、こういうことなんでしょう。だから
郵便
に従事するという者についての認定は、国家公務員法なりあるいはその他によってきまるわけだ。だけれどもこの第五十六条によって、
郵便
を配達する者はだれが配達をするかということについては、
郵便
業務に従事する者がこれを配達する。
郵便
業務に従事するという者については、国家公務員法なり、あるいはあなたの言う任命権によって職務の範囲をきめることによってこれがきまるわけだ。だから私が聞いておるのは第五十六条にいうところの
郵便物
を配達する人というのは、あなたの今の答弁では
郵便
に従事する人間、こういうことですかと聞いておるわけです。
板野学
75
○板野
説明
員 その
通り
でございます。
森本靖
76
○
森本委員
そこで問題になりますのは、今
東京
都内で非常に問題になっておるのは、たとえば隣組の人を通じて配達をするとか、あるいはまた婦人会を通じて配達をするとかいうふうなことをやっておるわけですが、これは一体法律のどこに根拠を置いて、これが隣組なりあるいは婦人会に配達をさすのか。これはむろん運送ではございませんから、そういうことについての法的な根拠はどこにあるかということを御
説明
願いたい。
板野学
77
○板野
説明
員 これは
郵便物
運送委託法の中に、そういうような配達も含めて、
郵便
事業
の一部を契約等によってまかすことができるという条文がございまして、それによってやっておる次第であります。
森本靖
78
○
森本委員
それは
郵便物
運送委託法の何条ですか。
板野学
79
○板野
説明
員 隣接等におきましては、これはいわゆる契約によって非常勤の任命行為が行なわれるということによってやるわけであります。
一般
の請負においては請負
集配
区等は、
郵便物
運送委託法によってやる。こういう次第であります。
森本靖
80
○
森本委員
私の
質問
をよく聞いてもらいたい。私もしろうとではないから、請負
集配
区の問題とか、
郵便物
運送委託法で、
郵便物
を委託して運送してもらうとかいうことについては、これできまるけれども、普通の
郵便
を配る場合、先ほどのあなたの答弁では
郵便
業務に従事する者が配る、こういうことになっておるわけだから、それを今婦人会に頼んでみたり、あるいは隣組に頼んでみたりしておるということは、それは一体どういう法的根拠があってそういうふうにやっておるのか、こういうことを言っておるわけです。だからあなたの答弁では、婦人会なり隣組というものに頼んでおるわけではない。その婦人会なり隣組の個々の人々を
郵便局
が非常勤として雇い上げておる、こういうことでしょう。そうでなければつじつまが合わぬですよ。
板野学
81
○板野
説明
員 どうも答弁がまずくて相済みませんが、その
通り
でございます。
森本靖
82
○
森本委員
これは非常にむずかしい解釈をしておるわけです。得手勝手な解釈をしておるわけですよ。実際問題としては頼むときには隣組の組長なり、町内会の会長なり、あるいは町内会の役員なり、婦人会の役員に頼んで、その人が今度婦人会の人を動員してやっておるわけです。実際は個々の人間を非常勤として雇い上げるという建前になっておらない。ちょうど消防団を動員したような格好の
郵便物
の配り方をしておるわけだ。ある程度これは違法の疑いがあると思う。実際問題としては今私が言ったような形においてあなたの方はやっておる。だから合法的だということは一応答弁にはなっても実際の運用面から見るとあの一人々々が非常勤に任用されておるとは私は
考え
られぬと思う。しかしこれはいずれこういうふうな婦人会とか、あるいはまた隣組の人々を雇ってやらなければならぬというふうなことのないようにすることが、今の
金丸
委員
の
質問
の要点であったと思うのです。 そこでちょっとお聞きしたいと思いますが、隣組の幹部や婦人会の幹部を通じてこういうように
郵便物
を配らすということについては法律的にもちょっとおかしい点があるわけでありますが、きょうはその点は申し上げるわけでなく、練馬の
郵便局
で七千通からの
郵便物
がたまっておる、ちょっと来てくれということで、この間
郵便局
へ実際に見に行ったわけでありますが、恐らく郵務
局長
もこれの報告は聞いて知っておると思います。その同席にあなたの方の業務課長の山君が来ておりましたから、おそらくその報告をあなたは受けておると思うわけでありますが、七千通たまっておるというのは
郵便物
がたまっておるわけではない。隣組なり婦人会の人を動員して、特に隣組の人ですが、隣組の人を動員して配達を依頼した。ところがあて所にこの人を尋ね得ずということで、その
郵便物
が全部戻ってきておるわけです。そのあて所に尋ね得ずという
郵便物
の中には区役所なんかもある。あるいはまた
電電公社
のいわゆる正式のものもある。そういうことになってくると、あて先というものは全部確実にある人なんです。それから、あて所には確実にある人が、あて所に尋ね得ずということで相当の
郵便物
が返ってきているということ、それが大体一カ月くらいたまっておる。かなり整理をしておっても、まだ
あと
数千通というものが残っておる。これは当然現在の常在員に配達させるならばすぐ問題は片づくわけです。ところが現在の常在員というものは流れ作業でありますから、次から次へと
郵便物
がきておる。その毎日の
郵便物
を処理していくということになりますと、残っておる
郵便物
というものは依然として隣組なり婦人会に頼む。こういうことになると、あて所にちゃんとある者についてあて所が尋ね得ずということで一カ月も、あるいは多いのになりますと四十日も
郵便局
で滞貨をしておる。こういうことについて郵務
局長
としては一体どうお
考え
になっておるか、
一つ
御答弁を願いたいと思います。
板野学
83
○板野
説明
員 練馬の局につきましてはここは数年前からそういうある意味の物だめが非常に多いところでありまして、これは過去数年間にわたりまして、郵務局といたしましても
郵便局
を増置するとか、あるいは定員の増配をするとか、いろいろ手を尽くしてきたわけであります。今年十一月五日ごろにはその滞貨が最高約八万七千通に達した。このような
状況
下におきまして町内会の配達、町内会から非常勤を雇ってやるとか、あるいは
一般
の学生アルバイトを雇って配達する、こういうことを急拠いたした次第でございますが、その非常勤
たち
が大体午後三時ごろから来る者がおり、これが暗くなってからはなかなか配達ができないということでその物がだんだんたまってくる。四、五日たまりますとこれはどうしても処理しなければならぬ、こういうわけで、実は
局長
室に
郵便
の区分だなを置いてこれを処理してきたようでございますが、何せ
郵便物
がどんどんたまるものですからなかなか処理しがたい。一方一週間くらいたまりまして、そこでまた常在員の方へこれを頼むというふうに持っていったようなこともあったそうでございますけれども、常在員の方も一週間もたまるとまた持っていって
利用
者から怒られる、これは自分
たち
では扱えないということで、またこれを幹部連中が
局長
室でやる、こういうようにいたしまして、ただいまお話の
通り
一時は七千通もこういう事故
郵便物
があった。まことに私どもといたしまして申しわけない。現在これを急拠幹部連中が処理いたしまして、十一月二十七日現在では約四百三十通というものが未処理になっておる、こういう
状況
でございます。こういうような事故
郵便物
がたまってくる、これは全く短期の非常勤によって扱われるからこういう事態が起きる。私どもといたしましても、物だめを起こすその原因につきまして十分反省をいたし、また物だめを起こすような事態につきましても常在員の反省も求めまして、そしてこのような滞留が起こらないように今後とも
一つ
処理をしていきたいというふうに
考え
ている次第でございます。
森本靖
84
○
森本委員
その練馬の局は現在何区ありますか。
板野学
85
○板野
説明
員 四十四区ございます。
森本靖
86
○
森本委員
それで外勤は何人いるのですか、
郵便
の。
板野学
87
○板野
説明
員 外勤は総計七十八人ということになっております。そのほかに年休の
あと
補充あるいは物増というようなものが十一人ございます。
森本靖
88
○
森本委員
四十四区、それでそれは全部何便やっておりますか。
板野学
89
○板野
説明
員 この局は配達が午前午後の二便でございますが、たしか昭和三十年ごろは二号便はやっていなかったというような
状況
にあったようでございます。
森本靖
90
○
森本委員
一区当たり何戸数ですか、この練馬あたりは。
板野学
91
○板野
説明
員 一区内の世帯数が四万三千でございます。従ってこれが四十四区でございますので、大体一区当たり千軒ぐらいになると思います。
森本靖
92
○
森本委員
年賀区は何ぼになりますか。
板野学
93
○板野
説明
員 大体四十四区に対して二倍ぐらいの増区をいたしまして年賀をやる……。
森本靖
94
○
森本委員
大臣
、今のお話をよく聞いてくれましたか。現在たとえば四十四区ある。それが年賀区になればこれが倍になるから八十八区になる。それで実際の常在員というものは七十八名。それで二号便があるということになって年賀を取り扱うということになった場合、今の年賀
郵便
も全然ない
状態
においてこの事故
郵便物
が現に四百三十通、五百通たまっている、それが、まして年賀になってきた場合一体どういうことになるか。あなたは、僕がこの前に忠告したように、非常勤三百万人を動員して行なうと言って大みえを切っておったけれども、これは非常勤を一万人雇ってもできないです。練馬の局は。こういうことを
大臣
はよく承知をしておいてもらいたいと思います。そういうこまかい内容に至るまで、与党の諸君と政策等について打ち合わせをする場合においても詳しく
説明
せぬと、実際問題として私のところは非常勤三百万人でございますから大丈夫だ、こういうことになった場合は、
郵政大臣
しっかりして全逓とけんかせい、
解決
なんかつける必要はないということになる。だからあなたはそういう実態というものをよくつかんで、そういう要路の大官なり、またそれぞれの人には
説明
を願うようにしてもらいたい。そうしないと、ここなんか現実の問題として非常勤を幾ら雇ってもできっこないです。事故
郵便物
がふえるばかりで、これを中外に発表したら、おそらくここの区民は非常に怒るだろうと僕は思う。自分はちゃんとおったにかかわりませず、それがあて所に尋ね得ず、こういう者はおらぬということになって事故
郵便物
として戻ってくる、しかもそれが一カ月も行ったり来たりする。だから常在員であっても、半月もおくれたものを配達していったら
郵便局
の
局員
が悪いということになってどつかれますよ。そうなってくると常在員もいやです。行くなら
局長
行けということになるわけです。だからこういうこまかい問題を
大臣
というものは承知をして、何とかして労働問題の
解決
をつけて、そしてみんなが気持よく仕事ができるという態勢にぜひ
大臣
が努力をしてもらいたい。そういう努力をするためには、郵務
局長
あたりから三百万人の非常勤なんということを言われて大磐石というようなことを
考え
ておったら、これは大間違いです。だからこういうこまかい内容をよく知って、そして与党の諸君方にも誠意を持ってこういう内容というものを
説明
願いたい。これは単に練馬の局だけを私は出したわけでありますが、
東京
都内にはこういう問題が非常に多い。
大臣
はこの点をどうお
考え
ですか。
植竹春彦
95
○
植竹国務大臣
全くお話の
通り
、こういう数字が世間に発表になりましたらば、世間では非常に怒るだろうということは私もさように
考え
ます。なぜこんなに配達がむずかしいのに全逓の諸君は配達してくれないのだろう、年末で忙しいのに応じてくれないのだろうといって、多分怒るだろうと存じます。何とかして国民を怒らせないように、全逓の諸君に対して国民が非常な怒りを持つということは火を見るよりも明らかでございますので、何とかして
超過勤務
の協定を結んでもらいまして、この問題を円満に
解決
していきたい。しかしどうしても
超過勤務
はやれない、この年賀状を出したい、年賀状を受け取りたいという国民の
要望
は満たしてあげませんというふうに、全逓の方でどうしてもお断わりになるときにはいたし方ございませんので、これは何としても、手をこまねいて、
郵政省
は非常勤を動員しないで、全逓の諸君が協力してくれるまで待つということはできませんので、いたし方なく非常勤を三百万人動員するという手配をいたした次第でございまして、決してこの非常勤を雇い入れますことを快しとしているのではない、国民に対する
郵政省
の務めとしてやむにやまれず非常勤雇い入れの態勢を整えたというふうにどうぞ御理解いただきまして、今後とも国
会議
員、ことに逓信
委員
の皆様は御協力賜わりますようにお願いいたします。
森本靖
96
○
森本委員
大臣
は非常に誤解しておる。私が言っておるのは、三百万人の非常勤というのは——あなたの言うのは年賀
郵便
のことを言っておるだけであって、これは年賀
郵便
じゃない。今の練馬の
郵便局
で七千通という事故
郵便物
が取り戻ってきておる。これは全然全逓の今の闘争の問題に
関係
ない。現実に私がこの三日か四日前くらいに行ったときに、そういう
郵便物
がたまっておるわけであって、現実の問題としては、定員が足らぬのだ。だからこの問題と全逓の今の闘争の問題とは関連がないわけです。私の言っておるのは、今でさえこういう
状態
のときに、先ほど言ったように、しかも四十四区というようなところの区でさえ、こういう問題が起き上がっておる。あれが年賀になったら、今の郵務
局長
のお話の
通り
に倍の八十八区になる。そういうときに問題がよけいに複雑になってきて、どうにもならぬような格好になる。だからその問題から
解決
をつけなければならぬ。と同時に、こういう平常の問題についても、やはり
郵政省
としては
解決
づけ得るように努力をしなければならぬ、こういうことを言っているだけであって、あなたの頭の中には、全逓が悪い、全逓が悪いということばかりあるから、何か国民が全逓が悪いとかなんとかいうことを言っていると言うけれども、私はそういうことを言っているのではない。現実に今こういうことが起こっておる、しかもこれが年賀になったらさらにひどいことになる、こういう
説明
をしているだけであって、
大臣
は何か私が言うと、全逓がどうだこうだということをすぐ口に出して言うけれども、私は何も全逓の代表として発言しているわけではないのであって、国民の代表として、
郵便物
がそういうふうに着かぬということはけしからぬ、
郵政大臣
としては責任があるのではないか、こういうことを私は国民の
立場
から追及しておるだけであって、
一つ
誤解のないようにもう一ぺん答弁をやり直していただきたい。
植竹春彦
97
○
植竹国務大臣
私は四十何区が八十何区になるという御指摘があったので、これは練馬の
郵便
に関する御
質問
だと
考え
ましたから、練馬の
郵便
のときのお話を申し上げたのでございますが、あらためまして、通常の今日の遅配問題の御
質問
と
考え
ましてお答え申し上げますが、この今日の遅配の事態も、やはり全逓の諸君のある
一つ
の
系統
立った、一貫した闘争方式を用いられたものだというふうに
考え
ますが、あるいは私の誤解であるかもしれませんけれども、そのときにはまた御指摘を願うといたしまして、ただいまのところはそういうふうに思います。 なお定員の問題につきましては、大体ただいまの一区当たり六百三十五通、それからふえましたところでは八百通にもなっておるように存じますけれども、大体に今の定員でもって円滑に配達できるような仕組みになっておると存じますけれども、なおこの数字につきましては郵務
局長
からお答えいたさせたいと存じます。この遅配の問題につきましては、われわれの
立場
といたしましても、国民諸君に対して、行政の担当者としてまことに遺憾に存じますので、何とかして職員諸君が、配達という問題は、これは政府に対する闘争ではなくして、国民に対する——結局年末年始の年賀状の問題ばかりでなく、ふだんの問題でも、
郵便
の配達をおくらせるということにつきましては、やはり国民に対する問題だというふうに理解をいただきたいと同時に、逆に政府の
立場
といたしましては、なおよく検討に検討を重ねて、定員が少ないために遅配が生ずるというふうなことがあってはならない。その点はさように
考え
ますので、この点はさらに各現場々々につきましての統計を拾い上げ、検討を重ねて、定員問題につきまして万遺憾なきように今後ともやって参りたい、さように
考え
ておりますが、詳細な数字につきましては郵務
局長
からお答えいたさせます。
森本靖
98
○
森本委員
その詳細な数字は、私の方がよく知っておるからよろしいです。それよりも
大臣
の頭を切りかえてもらいたいと思う。具体的な証拠がないにもかかわらず、今度の問題についても、全逓の闘争が相当影響してこうなっておる、そういうことを言っておるが、そうではないのです。全国の
郵便
の定員で、どうにか配達ができるようになっておるということをあなたはおっしゃるけれども、全国で平常で全逓が超勤をやって実際に
郵便
業務を運行しておるときでも、
郵便
についての非常勤職員は何万とあるはずだ。これは突き詰めていったら、
郵便物
はずっと
増加
しておるにもかかわらず、
郵便
の定員が
一つ
もふえていないところに司大きな原因があるわけです。先ほどの
金丸
委員
の
質問
に対して、あなたの方は、
郵便
の定員の
増加
についても努力しておる、こう言った。努力をしてもそれがとれぬから、こういう問題が全国的に起きてくるわけであって、あくまでこれは全逓の超勤拒否の闘争が原因ではないのだ。あなたは何かというと、全逓が闘争するからだ、こう言うけれども、それも若干は現実の問題としてあるだろうが、しかし根本的の問題は、定員が足らないというところに大きな原因がある。
郵便物
の
増加
割合に比して定員がふえていない。それは統計を見たら明らかです。これは
大臣
、
一つ
そういう答弁をせられるときに、全逓の闘争が非常に影響してこうなっておるというふうな漫然とした答弁は、私はやめてもらいたいと思う。もしそういうことなら、具体的に、こういうふうな数字をあげて、こうなるから、これは全逓が悪いのだ——私は全逓の闘争が全然影響しておらぬということを言うわけじゃない。闘争についても若干の影響はあろう。しかし
郵便物
の
増加
に比して定員がふえておらぬということが大きな原因である。それからあなたは、今の定員でどうにか全国的に配達ができ得るような
情勢
にある、こう答弁をせられたけれども、そうではない。常在員でどうにか配達ができるというなら、現実に
郵政省
は非常勤を
郵便
業務に雇う必要はない。これは何万という人を、現在の常在員ではできないから雇って、さらにその上に
超過勤務
、さらにその上に年末には、かりに三六協定を結んでも、また相当の非常勤を雇わなければならぬというのが、今の
郵便
の実態なんです。そのことを
一つ
大臣
、あなたは労働
組合
がきらいかどうか知らぬけれども、何でも全逓の
やり方
が悪い、全逓がどうもいかぬということでなしに、そういう点については、私は、公平におおらかな気持でこの
郵便
の
事業
を見てもらいたい、こう
考え
るわけです。
植竹春彦
99
○
植竹国務大臣
労働
組合
をきらいなんということは絶対にございません。全逓の
組合
並びに
組合
員諸君といえども、同じ郵政の傘下にあります私
たち
の仲間でございますから、きらいだなどということは毛頭ございません。さてそこで、そういったような精神でこの労働行政をやっていっておるのでありますが、定員は、確かに私
たち
の
立場
から
考え
ましてももっとふやしてもらいたいと思い、またその努力をしておりますことは、
金丸
委員
にお答えしたときと同じ心境でございますが、しかし労働力そのものといたしましては、幸いに非常勤で補っておりますので、これはそんなに遅配しないでも、一生懸命に励んでもらいますればやっていけるだけの、ちょうどいい数字になっておるのでございます。決して全逓側の欠点ばかりを指摘しているわけじゃございません。なお非常勤の存在につきましては、私はやはり仕事の繁閑等もございまするので、非常勤という制度を全然なくしてしまって、全部定員化するということは、これは財政上も困難であると同時に、また業務運営の妙味というものも多少、非常勤を残しておりまするところに発揮できる、さように
考え
ております。定員を、それではどのくらいにしていったらいいか、それから非常勤をどのくらいに制限していったらいいかという点につきましては、すでに概算
要求
も出しておることながら、今後ともこの問題は、絶えず注目いたしまして、人事行政に遺憾なきを期したいと存じます。
森本靖
100
○
森本委員
もう時間がきましたのでこれでやめますが、それは理屈を言うようですが、私も何も非常勤を全部常在員にしろということを言っているのではない。夏季繁忙、年末繁忙というような特殊な場合もあるし、選挙繁忙というような特殊な場合もあるし、そういう場合の繁忙というものは、やはり非常勤でやらなければならぬということは、あなたよりも、もっと僕は
郵便
事業
については詳しいから、そういうことは
考え
ているわけです。ただ平生の常在定員が
郵便物
の平均物数と比較して、これは圧倒的に少ないということは言えるわけです。そのことをあなたがよく認識をして、そうして今後の政治折衝にも当たってもらいたい。それから年末の
郵便
については、大体非常勤も与えてあるということも言うけれども、こまかい数字の問題をここで私が
質問
をしてやれば、郵務
局長
おそらく答弁に立ち往生になると思う。だから僕はここでやらぬけれども、あなたは部下の報告をそのまま信用するということもけっこうだ。しかし、その部下たる
局長
の人も、大体
大臣
のごきげんとりばかりの報告をするのが能ではない。やはり悪いところは思い、こういうことがあってこういうことはできませんということは、各部
局長
というものも
大臣
、政務次官に、そういう報告をしていいと思う。だから、
大臣
もそういう点は十分に
考え
て、
一つ
最後の結論としては、われわれも今回の問題について
解決
をつけるように大いに努力をいたしましょうし、
大臣
としてもこういう実情をよくつかんで、そうして
解決
の方向に十分に努力せられることを私は最後に
要望
しておいて、もう答弁要りませんので、私の
質問
を終わります。
橋本登美三郎
101
○
橋本
(登)
委員長代理
次会は来たる四日金曜日午前十時より
理事会
、十時三十分より
委員会
を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後一時三分散会