○森本
委員 私は大臣の言うのは非常におかしいと思うんだ。この間武石
郵便局長の問題について、私あるいは原
委員からも
質問をしたときに、もし武石
郵便局長の任命の
方法について誤りがあったとするならばその任命を撤回するかと聞いたら、それに対して政府当局はどういう
答弁だったと思う。そういうことはないと思います。そういう仮定の問題については
お答えができませんという
答弁だ。ところがこれから先、かりに年末
闘争をやって、組合が三六協定だけの拒否をやって、合法的な
闘争をやるのか、あるいは法に触れるような
闘争をやるのか、これはわからぬのだ。あなた方が、何かやったら首を切っちゃいますよというような大きな網を張っておるところに、首を切られるような
闘争をやるばかはないと思う。そんなことをするよりか最大の効果を上げるような
闘争をやった方がましなんだ。そういう司法権を犯すかどうかわからぬような仮定の問題について、今から、もしやったら処罰するということを片一方では言っておって、
郵便局長の任命のときにはそういう仮定のことには
お答えができませんと、非常に都合のいい
答弁をしているから困る。処罰云々の問題を今ごろ言うべき必要はない、なるべくならば円満にこれが解決がつきますように
一つわれわれとしても
努力したい、従業員の方もそういう
方向において歩み寄ってもらいたい、これでけっこうなんだ。それを初めからあなたの方は、何かやったらだんびらを振るというようなことを言うからよけいいかぬ。そういうことをやるのは
政治家じゃない。最後の橋の問題は最後の橋の問題として心の中で
考えておけばいい。仮定の問題はそう軽々に大臣が言ってはいかぬ。そういうことを言うとやはり紛争になる。
もう
一つ私は大臣に御忠告をしておきたいと思うのだが、私はあなたよりもっと下部の方の
仕事の内容というものをよく知っておる。おそらく郵務
局長なり
事務次官が、非常勤態勢をこうこうやったからこの運営面については万全の態勢をとっておりますという
報告を、あなたのところには持ってくるだろうが、それは万全の手配でも何でもない。こけおどしにそういう対策をやっておるのであって、どこの統轄局に行ったって具体的に非常勤を雇って年末が乗り越せるということは絶対にない。かりに三百万人の動員をしても実際に従業員が超勤をやらなければ、
年賀郵便が着くのは早くして一月の二十日だろう、おそかったら二月になる、そういう状態になることは今の
郵便物を見たら歴然としておる。だから、そういう点については、大臣は
事務的にあまり詳しくないと思うから、
事務当局の
報告を——部下ですから、部下は信頼せざるを得ないと思うけれ
ども、部下の方も、適当に出してそのうち何とかなるだろうぐらいのことで出しておるわけだから、それで、この
年賀郵便が、万全の手配で、
国民に対して
責任が果たせると
考えておったら大間違いだということを私ははっきり大臣に言っておきたい。とにかく、そういうことをだんびらをかざして言うよりも、やはり大臣は大臣としてこの問題を何とか政治的に解決をつけ得る
方向にあなたは
努力をすべきだと思う。われわれ国
会議員も及ばずながらそういう
努力はいたしましょう。あなたの方はあなたの方としてあるいはまた与党の内部に、あるいはまた労働部会に、あるいはあなたの方の政調会にいろいろな難点があろうと思う。われわれの方としても、やはり
社会党の政調会あるいは組合の内部にそれを諮って、円満に解決をつけ得る
方向に
努力するのが任務だと私は思う。そうじやなかったら、
政治家はやめたらいい。やはり
政治家というものは、そういう
方向に
努力をしてこそ初めて
政治家です。できなかったら頭から首を切るというようなことで
考えるなら、これは
事務官僚と同じなんです。われわれは、一応国
会議員としての席を置いておる以上は、やはりこういう問題は、なるべく
国民に迷惑がかからぬように、円満にいくようにという
方向に
努力をするのが、私は国
会議員としての任務だと思う。大体そういう
方向で大臣は今のところすべての
答弁に当たるべきだと思う。これから先の仮定の問題について云々ということを言うから問題になると思う。仮定の問題については仮定の問題として、これは
答弁できません、こういうことでけっこうだんです。これは政務次官がこの間
答弁をしておる、仮定の問題については
答弁できませんと。そうでしょうが、大臣。