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田中(榮)
委員 よく了解いたしましたが、私の言わんとするところは、
交通警察は非常に言うべくしてなかなか実施がむずかしい、よくわかります。ただ多数の
警察官を増員しておる。われわれは、ほかはともかくも
交通警察だけは充実してほしいという同僚議員の
要望もあり、また現に二千五百名のうちでその四分の一以上を
警視庁に増員するわけであります。たとえば今お答えによりますと、
警察学校に入っているから配置ができぬというのですが、これは内部的の調整で、現在ほかの要員を振り向けて、
警察学校を出たらそれを差し房すという手もあるのじゃないかと思うのです。要はわれわれがこうやって
努力して増員した
交通警察官が、重箱のすみをつつくようなつまらない事務に従事しておって、それがためにいたずらに中小企業者が困り、また一般の者が困るようなことであってはならぬのであります。小旗を出したくらいで、私は
交通の支障になるとは思っておりません。また、多少ちょうちんの色がはでであっても、
交通信号と間違えるようなやぶにらみの
運転手は、
免許が
許可になっていないはずであります。
運転手は横を向いて
運転はしないはずであります。そういう点は常識をもって
一つやっていただきたい。赤のネオン云々と言われましたが、日劇の上にああしたりっぱなネオンがある。カフェ、バーでも盛んに使っておる。そういうものをなぜ取り締まらないか、そういうことを言いたくなる。しかし、私はここで議論を展開する
意思は毛頭ございません。要は、
交通事故というものができるだけなくなって、国民が安んじて
道路を通行できるという
状態を
一つ作っていただきたいというのが、私の念願でございます。いろいろ申し上げましたが、今後
交通問題として
考えなくてはならぬ問題、
道路の拡張、あるいは地下鉄を完成さして
交通を緩和するとか、あるいは
踏み切り法を作って
踏み切りの
事故防止をはかるとか、高速
道路を重視して
交通の調整をはかる、あるいは路面電車、ハス運輸の合理化をはかって、将来これをどの
程度に統合していくかという問題、それから地下鉄と
郊外電車の直通運輸という問題、あるいは駐車場をできるだけ
設置して
交通の緩和をはかるというようなこと、バス・ターミナル、
トラック・ターミナル、タクシー・ターミナルというようなものを
設置して
車両の混乱を防ぎ、それからタクシーに弾力性ある
許可を与えて一般の利用者の利便をはかる。また現在の問題ではありませんが、将来の問題としては、都の
交通局、高
速度営団あるいは乗り入れバス、
郊外電車というものを、どういうように統合して
交通調整をはかるかというような大きな問題が堆積しておるわけであります。こういう問題につきまして、
一つ関係官庁の当局の方々が腹を割って、いわゆる積極的な権限相違、消極的な権限相違を除いて、できるだけ円満に協調を遂げられまして、この首都の
交通の調整緩和に御
努力を願い、よってもって
交通事故を防いで、われわれの生活の安定をはかっていただきたい。これが私の念願でございます。最後に私一言申し上げたいと思うのでありますが、最近の
自動車の激増は目ざましいものがある。祝田橋で一秒間に四十一台走るということが
新聞に書いてあります。時計がカチカチッという間に、祝田橋の
交通面におきましては四十一台強の
自動車が走っておる、こういうようなすごい勢いでございます。そこでその激増された
自動車の数はどうかと申しますと、大体において自家用車でございます。統計を申し上げますと、登録
自動車の中で全乗用車が大体四十三万ほどございますが、そのうちの約八割
程度までが自家用車だと聞いております。
自動車の数が毎月六千五百台ふえておる。そのうちで約七、八割までが自家用車でございますが、私は、この自家用車に
交通道徳を普及させ、
交通規則を十分にのみ込んでもらう必要があると思うのであります。それがために、現在自家用車だけの団体ができておるわけでありますが、これに対しまして
警視庁、
警察庁当局として、自家用車団体を今後いかに利用されるお腹でございますか、それを承りたい。