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横山委員 私は、まだこの中央保有米の特別賦課金の実態についてはよくは承知しておりませんから、深くは申しませんけれども、中央保有米というものがあって、それが
政府の割当によってそれぞれの関係のところに割り当てられる。割当を受けたものは特別に銭を出せ。出した銭は、
政府にいくのでなくて中央会がとる。それは、一般の賦課金よりもたくさん出せという点に、納得のいかないものを感ずるのであります。今日、酒造米の割当をめぐって、私ども国政
調査に参りましたときも、いろいろ各地によって
意見が違うことは私よく承知はいたしております。しかし、私は私なりの
意見ではありますけれども、やはりお酒屋さんも近代的な経営に移ってもらわなければならぬ。これは、私どもやはり中小企業の発展をこいねがうわけではありますけれども、お酒屋さんだけは、何か私ども先ほどからメーカーだけに強く当たっているような気がして恐縮なのですが、しかし、どうも古い経営、非近代的な感覚というものが残っておるような気がして仕方がないのであります。従いまして、この中央保有米
制度を作られた趣旨には私は賛成をいたすわけでありますが、それをめぐって、そういう特別賦課金という点については納得をいたしかねるし、蔵米の配給について、さらに根本的な改善をすることによって、お酒屋さんの経営の近代化をはかるというふうな前進をしませんと、より問題が残るというふうに感じておるところでありますが、これは重ねて強く要求をいたしておきたいと思う。
最後に、参議院での
附帯決議と、参議院で修正になった点について少し敷衍して
質問をいたします。参議院の修正点についてはだれも
答弁をしてくれるものはないのでありますが、次官がこの間かわって
説明をされましたから、お伺いをいたします。聞くところによりますと、この参議院修正の、酒類業
組合が、この協定価格等を実施した場合において、協定を守らない
組合員があるために協定の実効を上げ得ない場合には、大蔵大臣が、
当該組合員に対して、その協定に従うべき旨を勧告することができる、というところで、
組合の申し入れによるということが原案にあったそうであります。なぜそれが取られたのかということを、私は参議院の
諸君に聞く機会がございませんでしたので、かわって
説明された政務次官の奥村さんにお伺いをいたしたいのであります。先ほど奥村さんもおっしゃったように、また、泉さんでありましたか、この種の問題については、
業界の自主的な努力、自主的な調整に期待するところが多いという話であります。もしそうであるならば、この大臣の勧告権に対しては、やはりチェックをしていくべきであって、大臣が、勝手に、
自分の判断に基いて、協定を守らない
組合員があったということだけで勧告をするというのはいかがなものであろうか。やはりそれぞれの
業界の申し入れによってなされるという当初の原案が適当であると思うのでありますが、その点についての見解を伺いたい。
それから、第二番目には、やはり参議院で問題の焦点になったところだそうでありますが、審議会を作れということであります。
政府側としては、一貫して、
法律上の審議会を作らないでも、実際上
意見を聞くからということに固執をされておったようでありますが、一体
法律上の審議会を作ったらまずいという積極的な理由があるのか、その辺を明らかになさっていないのであります。私はきょうあらゆる各般の点から
質問をいたしましたが、この際一つ、
酒団法の通過を契機といたしまして、もう少し、酒類行政に対して、消費者やあるいは小売屋さん、あるいはそのほかの方も、近代的な感覚をすなおに取り入れるという御用意があってしかるべきではないかという感じがいたすのであります。いわんや、立法上の問題としては、過ぐる通常
国会におきまして、大体
政府の手前みその審議会は作るべきでない、作るとするならば
法律上の審議会をきちんと作るべきだという点は、内閣組織法の観点からいって通説になっておるわけです。それにもかかわらず、適当に
意見だけは聞きますから、審議会は作りますからということは、
法律論からいっても私は
詭弁にすぎぬと思うのですが、
法律論はさておくといたしましても、この際一つ近代的な感覚、あらゆる方面の御
意見を取り入れるために、
法律上の審議会を作ったらどうなんだ、なぜそれがまずいのかと、私は痛感をするわけであります。いかがでございますか。