○清野
説明員 団体営の
事業が国営、県営と相並んで進むべきではないか、しかるにその残
事業が多い、こういう趣旨の御質問と拝聴いたしましたが、例をあげて御
説明いたします。
千葉県の両総用水は国営と県営と団体営、この三者が相ともに進まなければ、
工事が上がらない例でございますが、両総用水につきましてはすでに国営の方が三十四年度末でもって七五%の進度を示し、それに加えまして県営の方は、三十四年度末でわずかに二九%しか上がっていない。こういうような現状であり、かつまた、団体営もそれに対してアンバランスになっておるということは御承知と思います。国営は、今申し上げましたように、大体順調に進行いたしておりますが、おおむね三十七年には
完成をする。
県営
事業につきましては、三十五年度予算から水系別一貫
施行というような建前で、予算を目下要求いたしております。三十四年度の予算編成の際には、特にこれらの地区の県営の重点
施行を考えまして、前年度に比べて約倍近い二十二億の予算を配賦し、進度も漸次上がりつつあります。おおむね三十八年度には
完成いたしたい、かように考えております。
団体営につきましては、ただいま申し上げましたように、非常におくれておりますので、これは団体営の一般の
補助事業と三分五厘の融資とあわせ進めようという方向をとって、土地改良を指導し、残
事業の半分を
補助、半分を融資というような方向で進めまして、極力その
事業間のアンバランスを防ぐという方向に現在持っていく考えでございます。
なお、予算編成の際に総花的である、こういうようなお示しでございます。国営
事業の新規
事業の中には、今
お話しになりました二十二ヵ所という
数字は、私は十分存じておりませんが、おおむね国営
事業は、着手する場合には応全体
設計を組む。つまり実際着工する前に年ないし二年の全体
設計を組む期間を置きまして、十分その
工事の内容あるいは技術的な検討を加えた上で着工するというのが例でございます。三十四年度の例を申し上げますと、三十四年度に新規着工いたしました国営
事業は、内地では三地区でございます。
北海道では内地の国営
事業と違いまして、規模の小さい明渠排水等の国営
事業がございますので、数が多くなっております。予算の全体の配賦の際には、その
仕事の性質、たとえばダムならばダムの設備の効率的な運用をはかるような予算の配賦をするとか、あるいは水路の場合には、水路の
仕事が進みました場合に、その水路によって灌漑される面積あるいは排水される面積が極力大になるよう、つまり効率的な運用をはかるようにいたしております。予算の規模も十分ございません場合もございますので、必ずしも全般を申し切るだけの元気もございませんが、極力さような方向に持っていくように、国営、県営ともに努力しておるのが私たちの心境でございます。