○清水
説明員 ただいま伝染病あるいは中毒が出たときに責任をとるのがどこなのかという
お話があったのでありますが、私はこう思っておるわけです。
学校給食は終戦後ああいう事情が発生してただいま九百六十万ぐらいの子供が
学校給食を受けておるわけです。今後ますます
学校給食を普及、充実していかなければならないのでありますけれ
ども、もうここまで参りますと、普及、充実をはかると同時に
学校給食の
内容と環境衛生あるいは栄養という
方面にも相当力を加えていかなければならぬと思っているわけでございます。それで今日まで原因不明もございますけれ
ども、中にははっきりと
学校給食から出た赤痢もございます。そのうちのいろいろな原因と申しますか、最も大きいのは給食従事員の保菌者から出る場合でございます。これは
先ほど堀委員御指摘になりました通り、身分の不安定あるいは待遇があまりよくないというようなこともあり、
学校との
関係もございます。それでそういう
方面は今後努力して参るわけでございますが、実際県当局の
学校給食を管理執行しております
教育委員会の立場になりますと、ぜひこの際
学校給食を普及充実していかなければならぬが、それと同時に一番心配しておりますのはやはり伝染病、疫痢、赤痢と中毒でございます。これは各主管課長が口をそろえて、極端な言い方をすれば、われわれはうんと
学校給食の普及をしなければならぬが、それ以上心配しているのは赤痢そしてまた中毒である。これはおそらく当事者としてはもっともな
意見であります。この点をぜひ充実するためには環境衛生あるいは栄養士の採用であるとか、あるいはそういう
方面を充実して参ることからぜひ
協力してもらいたい。またわれわれもそういう点につきましては、
学校給食から赤痢やそういう中毒が発生しないように、あらゆる機会をつかまえて指導していくわけでございますけれ
ども、ちょくちょくこういう例が出ることはまことに遺憾でございます。責任の問題でございますけれ
ども、これはありのままを申し上げますと、
先ほど御指摘のように損害賠償のことになりますといろいろ問題がある。場合によりますと校長あるいは職員の懲戒の問題が出て参り、あるいはPTAの問題にもなります。ただ一応御存じの通り
学校営造物として給食施設設備、あるいは便所でありますとか井戸等が原因になって赤痢が発生したような場合、これは
国家賠償法でもって原則として地方公共
団体、国というものになっておるわけでございます。その他給食従事員の検便の問題がありますけれ
ども、使用者としての設置者がその選任でありますとか
事業の監督に相当の注意力払わなかった、それによって発生したというような場合も、設置者市町村ということになっておりますけれ
ども、しかしその辺がやはりどうも疫痢らしいけれ
どもどういう系列でどうなったということになりますと非常にその点は不明になっております。この点は損害賠償という特殊の
法律問題でありますけれ
ども、責任の所在もそのつど検討して参らなければならぬと思っておるわけでございますが、要はこういうことを未然に防ぐということを今後われわれといたしましては——幸い体育局は
学校保健と
学校給食を同じ局でやっておりますので、有機的に一体化して、そういうことの少しでも少くなるように絶滅を期して参りたいと思います。