○田中(織)
委員 関連して……。
七月三日に私もこの問題で質問を申し上げ、そのときには水産庁の方は次長が出られた。その意味で、長官はそのときの事情を御存じないのでありますが、ここで相澤
主計官をわれわれがとっちめておっても話が進まないのです。それで、政府を代表して椎名官房長官が七月三日の
委員会で最終的に
答弁された点を私一度読んでみますから、この点に基いて、政府としては
調査の結果どういう
対策を講ぜられ、それが進んでおるかどうかということを
一つお答え願いたいと思います。椎名さんがこういうふうにお答えになっております。これは速記録です。「だんだんの
お話を承わりまして、まことにこれを捨てておけぬ重大なる問題があるということを感得いたした次第であります。これに対する
対策といたしましては、ただいま
お話しのように、審議室において
関係各省のそれぞれのエキスパートを集めて至急研究をした結果、これはいずれにいたしましても
現地についてよく
調査をして、その上で迅速なる
措置を講ずべきであるという結論に到達しておるようであります。お説のごとく、これは一日もゆるがせにすることのできない重大なる問題であると
考えますので、私も、これをなるべく早くといったようなことではなしに、きわめて速急に派遣をして
調査をいたしまして、掃海、あるいは漁業者の生活保障に関連して何らかの
経済的な
援助方法をもすみやかに発見するということに進めたいと
考えます。」、このようにきわめて責任のある
答弁をされている。「一日も早く掃海をしなければならぬということはまことにごもっともでございまして、派遣の政府職員の選考につきましても、多分に掃海という技術的な問題に対する見当もつけ得る人間を入れまして、その手順を一日も早く進めたい、かように
考えております。」、これが椎名官房長官の御
答弁で、七月三日、われわれがこの問題をいろいろな角度から政府側に追及をいたしました結果、政府の責任ある
答弁としてこのように
答弁されておるのであります。この
答弁に基きまして、まず
現地調査が行われたことは、
先ほど水産庁長官から述べられたような
状況であります。二日間で合計十隻の船で二十二個引き揚げておる。従って、箱のくずれているものは、同時に揚る魚がすでに黄色く変色しておる、そうでないものもしばらくおいておくと変色するというような
状況にある、こういうようなことから、ここに官房長官のかわりとして大島審議室長が見えられているということでありますから、
先ほど水産庁長官が述べられました
現地調査の結果、審議室としてはどういう結論を出されているのか、この点をはっきりここで述べていただきたいと思います。
なお、参考までに申し上げておきますけれども、一番最後に
吉川委員長から、「官房長官に私から申し上げますが、今田口
委員からも申されましたような事情でございますので、審議室で出されました結論をすみやかに
一つ実施していただきまして、そうしてその結果を本
委員会に御
報告願えるようにお取り計らいをお願い申し上げておきます。」、これは官房長官もおられ、
水産庁長官以外の
関係の政府
委員の出ておるところで
委員長からそういうように申し渡されておるのです。従って、きのうからこの
委員会を
現地の漁業者等がどんなに待ちわびておるかということも
考えていただきたい。この点については、今さら、投棄したところの民事の責任で会社が損害の賠償をする、そんな議論をしている
段階ではない。政府の責任ある官房長官が国会においてこれだけ
答弁をした。それに基いて具体的にどういうような施策が進められようとしておるかということを、われわれが
関係者にかわって、国民にかわって政府
当局から承わるのがこの
委員会なのですから、もっとはっきりしたことを言って下さい。