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1959-07-02 第32回国会 衆議院 建設委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    国会召集日昭和三十四年六月二十二日)(月 曜日)(午前零時現在)における本委員は、次の 通りである。    委員長 堀川 恭平君    理事 木村 守江君 理事 佐藤虎次郎君    理事 瀬戸山三男君 理事 二階堂 進君    理事 南  好雄君 理事 上林與市郎君    理事 中島  巖君 理事 三鍋 義三君       逢澤  寛君    荒舩清十郎君       井原 岸高君    大久保武雄君       川崎末五郎君    島村 一郎君       砂原  格君    田中 角榮君       橋本 正之君    服部 安司君       林  唯義君    松澤 雄藏君       村瀬 宣親君    石川 次夫君       小川 豊明君    兒玉 末男君       東海林 稔君    塚本 三郎君       武藤 武雄君    山中 吾郎君       山中日露史君     ――――――――――――― 六月三十日  堀川恭平委員長辞任につき、その補欠として  羽田武嗣郎君が議院において委員長に選任され  た。 ――――――――――――――――――――― 昭和三十四年七月二日(木曜日)     午前十時四十二分開議  出席委員    委員長 羽田武嗣郎君    理事 木村 守江君 理事 井原 岸高君    理事 堀川 恭平君 理事 上林與市郎君    理事 中島  巖君 理事 三鍋 義三君       逢澤  寛君    砂原  格君       徳安 實藏君    橋本 正之君       服部 安司君    松澤 雄藏君       村瀬 宣親君    兒玉 末男君       東海林 稔君    塚本 三郎君       武藤 武雄君    山中 吾郎君       山中日露史君  出席国務大臣         建 設 大 臣 村上  勇君  出席政府委員         建設政務次官  大沢 雄一君  委員外出席者         建設事務官         (大臣官房長) 鬼丸 勝之君         建設事務官         (計画局長)  關盛 吉雄君         建 設 技 官         (河川局長)  山本 三郎君         建 設 技 官         (道路局長)  佐藤 寛政君         建 設 技 官         (住宅局長)  稗田  治君         建 設 技 官         (営繕局長)  櫻井 良雄君         専  門  員 山口 乾治君     ――――――――――――― 六月三十日  委員荒舩清十郎君、佐藤虎次郎君及び瀬戸山三  男君辞任につき、その補欠として徳安實藏君、  廣瀬正雄君及び羽田武嗣郎君が議長指名で委  員に選任された。 七月二日  理事佐藤虎次郎君及び瀬戸山三男君六月三十日  委員辞任につき、その補欠として井原岸高君及  び堀川恭平君が理事に当選した。     ――――――――――――― 六月三十日  鶴見町の河川工事の欠陥による風水害賠償に関  する請願(小金義照紹介)(第三九号)  建設業法施行令の一部改正に関する請願(松平  忠久君紹介)(第四〇号) 七月一日  阿賀野川河川敷耕地水田化に関する請願外一  件(石田宥全君紹介)(第五四号)  建設業法施行令の一部改正に関する請願原茂  君紹介)(第六二号)  都市計画街路環状七号線着工促進に関する請願  (中村梅吉紹介)(第七四号)  都城市、鹿屋市及び指宿市間府県道の二級国道  指定に関する請願二階堂進紹介)(第七五  号)  堀切地区橋梁拡張に関する請願山口好一君  紹介)(第七六号) は本委員会に付託された。     ――――――――――――― 七月一日  災害復旧事業早期完成等に関する陳情書  (第五八号)  公営住宅使用料の増額並びに譲渡の承認基準緩  和に関する陳情書  (第五九号)  国及び県道の整備に関する陳情書  (第七五号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  理事互選  国政調査承認要求に関する件  道路に関する件      ――――◇―――――
  2. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 これより会議を開きます。  議事に入るに先だちまして、一言あいさつを申し上げます。  私、今回はからずも建設委員長に就任いたしたのでございますが、責任の重大なるにかんがみまして、微力ではありますが、誠心誠意努力をいたす所存でございます。幸い練達たんのう委員各位がおられますので、何とぞ御援助、御鞭撻のほどを切にお願いを申し上げます。  簡単ではありまするが、ごあいさつといたします。(拍手)     —————————————
  3. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 まず理事補欠選任についてお諮りをいたします。理事佐藤虎次郎君及び瀬戸山三男君の両君委員辞任されましたので、理事が二名欠員になっております。この際理事補欠選任をいたす必要があります。理事互選は、先例によりまして委員長において指名するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 御異議なしと認め、井原岸高君、堀川恭平君の両君理事指名をいたします。     —————————————
  5. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 次に、国政調査承認要求に関する件につきましてお諮りをいたします。今国会におきましても、前国会と同様、国土計画地方計画都市計画住宅建築道路河川及び災害対策に関する事項につきまして、衆議院規則第九十四条によりまして、国政調査承認を得ておきたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 御異議なしと認め、さように決定いたします。  なお議長提出すべき国政調査承認要求書の作成及び提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 御異議なしと認め、さように取り計らいます。     —————————————
  8. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 この際、建設大臣及び建設政務次官より発言を求められております。これを許します。村上建設大臣
  9. 村上勇

    村上国務大臣 私、このたびはからずも建設業務の担当を命ぜられたのであります。もとより浅学非才でありまして、この責任の重大さを、非常に私は憂慮いたしておるのでありますが、私自身も、一生懸命に全力をあげてこの国土建設のために努力をいたしたいと思いますが、練達たんのう皆様方の御指導と御鞭撻によりまして、何とかその責任を果させていただきますように切にお願い申し上げまして、ごあいさつにかえる次第であります。(拍手
  10. 羽田武嗣郎

  11. 大沢雄一

    大沢政府委員 私、このたび徳安先輩あとを受けまして、全く思いがけなくも建設政務次官の重責を命ぜられました大沢でございます。ずぶのしろうとでございまして、皆様に御迷惑をかけることが多いということを心配もしておるのでございまするが、練達たんのうの御専門家ぞろいの、羽田委員長様を初め皆様方のお教えをいただきまして、私も、及ばずながら一生懸命勉強させていただきまして、職責を果させていただくように、何とぞ御指導、御援助のほどを賜わりたく、ひとえにお願い申し上げる次第でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手
  12. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 ちょっと速記をとめて下さい。     〔速記中止
  13. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 速記を始めて下さい。  なお關盛計画局長からごあいさつをいたしたいということでございます。關盛計画局長
  14. 關盛吉雄

    關盛説明員 私は、先月十七日に計画局長を拝命いたしました關盛でございます。いろいろまだふなれでございますが、何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)     —————————————
  15. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 ただいま国政調査について議長承認を得ましたので、御了承をいただきます。     —————————————
  16. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 次に、道路に関する件について調査を進めます。質疑の通告がありますので、これを許します。中島巖君。
  17. 中島巖

    中島(巖)委員 大臣にお尋ねいたしたいと思うのでありますが、実は世紀の大事業といたしまして国土開発縦貫自動車道建設を現在やっておりますが、この建設は、吹田—小牧区間法律によりまして路線指定ができておってやっております。それから小牧—東京聞につきましては、まだそのままになっておるわけでありますが、これは国土開発縦貫自動車道建設法の第三条二項によりまして「政府は、すみやかに、前項の法律で定めるべき国土開発縦貫自動車道予定路線に関する法律案を別表に定める路線基準として作成し、これを国会提出しなければならない。」こういう規定があるわけでありますが、すでに満三ヵ年近く調査をいたしておりましても、この予定路線法律が出ませんので、縦貫自動車道審議会におきまして政府に意見をただしましたところ、次の通常国会、すなわち本年十二月から始まる通常国会法案提出する、こういうことを言われており、その後の委員会におきましても、しばしば前の建設大臣より言明があったわけでありますが、新大臣は、これらの事項について引き継ぎをなされておるかどうか、この点をお尋ねいたしたいと思います。
  18. 村上勇

    村上国務大臣 お答えいたします。東京—小牧間の自動車道路につきましては、すでに前大臣におきまして、この予定線に対する立法措置は、必ず来たる通常国会までには提出すると、いうことを、委員会その他の席で言明されておるようであります。前大臣からの事務引き継ぎに当りましても、そのことを非常に強く私に要望され、引き継ぎを受けておりますし、ただいま建設省におきましては、この立法措置のために十分用意をいたしておりますので、必ず通常国会にはこの法案を提案いたしたい、かように思っております。
  19. 中島巖

    中島(巖)委員 ちょっとくどいようでありますが、重ねてお伺いいたします。ただいま新大臣より、小牧—東京間の予定路線法案提出を、次の通常国会にするということについて引き継いでおるので、そのようにする、こういう御答弁をいただいたわけでありますが、そこで、ちょうど道路局長もそばにお見えになっておるようでありますので、通常国会の劈頭に提出ができるだろうか、あるいはできないとすれば、いつごろ提出できる見込みであるか、この点、概要の見込みでよろしいので、お伺いいたしたいと思うわけであります。
  20. 佐藤寛政

    佐藤説明員 ただいま私ども準備といたしましては、通常国会のできるだけ早い機会に提出できるようなつもりで準備いたしております。
  21. 中島巖

    中島(巖)委員 早い時期というと、大体十二月中に提出できる見込みでしょうか、大体の提出の時期を……。もちろんそのときになって、いろいろ事情があっておくれることもあるでしょうけれども、大体の予定はあるだろうと思いますので、お伺いいたしたいと思います。
  22. 佐藤寛政

    佐藤説明員 法律案国会にお出しするとなると、いろいろ手続もございますから、その辺ははっきり申し上げられませんが、道路局といたしましては、それまでに間に合うように準備をいたすつもりでございます。(中島(巖)委員「それまでというと……」と呼ぶ)十二月中に間に合うように……。
  23. 中島巖

    中島(巖)委員 それから、こういうことはないだろうと思いますけれども、これは六月十六日の朝日新聞の記事なんですが、こういう記事が出ておるわけです。「東京と名古屋を結ぶ国土縦貫高速自動車道路は、順調に行けば来年度から建設計画で、今年の通常国会には路線指定法案提出される運びとなっている。建設省はこれに備えて、三年がかりの調査を秋までに終る予定だが、同省が最近着手した東海道交通対策調査が、はしなくも本州中央部を縦走する中央道建設を主張する人たちの神経をとがらせている。これらの人たちは、建設省調査には、東海道混雑緩和対策と称して、実は「中央道案」をつぶして、東海道高速自動車専用道路を作るねらいがかくされている、といきり立っているわけだ。  二年前に中央道建設に関する法律が成立した時に、これに強い抵抗を示したのは建設官僚だし、未だに高速自動車道路東海道に限る、という考えが同省内に根深く残っている、というのだ。だから中央道建設を主張する人たちは、建設省調査では、中央道建設見積り費が、当初案の二倍、三千億円以上に水増しされるだろうという観測さえしており、そんなに高くつくものならいっそ東海道に切替えては……との議論が出はしないかと恐れている。」こういうようにこの記事に書いてあるわけなんです。これに対して、新任の大臣にお尋ねするのはどうかと思いますけれども一つ大臣から御答弁をお願いしたいと思うわけであります。
  24. 村上勇

    村上国務大臣 建設省が、中央道には大した力を入れないで、東海道の方を中央道よりも重点的に取り上げたいというので、東海道高速度自動車道路を作るのじゃないかという御質疑のようですが、建設省としてはやはり東海道の現在の非常に混雑している状態から考えまして、これらに対しても、道幅を広げるとか、あるいはまた待避所を作るとか、いろいろな措置をしなければならないと思います。従って、やはりまだ建設にかかってもいないところだけができるからといって、それだけで、東海道はもうこのままでほうっておこうというようなことはあり得ないのでありまして、あくまでも交通量調査をするとか、あるいはどういうような並行線なり、あるいは待避線を作るというようなことについても、研究を今やっているだろうと私ほ思います。従いまして、そのために中央道について建設省の熱意が失われて、しかも今の御質疑のように、水増し設計をして、これを不可能に陥れるのではないかというようなことは、建設当局としては絶対に考えられないことでありまして、私は、まだ詳細の報告は受けておりませんけれども、そういう点は絶対に御心配ありませんから、どうぞ一つ建設省が何か一つ設計に対する水増しをやるとかいうようなことについては、絶対にないというように御承知おき願いたいと思います。
  25. 中島巖

    中島(巖)委員 大臣答弁は、十分了承することができるのであります。  そこで道路局長にお尋ねしますが、大体調査のまとめがそろそろできつつあると思うのですが、小牧—東京間の建設省工事費概算のトータルは、どんな見積りか、できておればお聞かせ願いたいと思う。
  26. 佐藤寛政

    佐藤説明員 この工事費概算につきましては、ただいま大臣から御答弁がありました通り、私どもといたしましては、誠心誠意技術的に調査して積算するつもりでございますし、ただいまそういう態度で実施いたしております。その総額につきましては、まだまとめるに至っておりませんので、ただいまの段階では、ここで申し上げるようなところまでまだまとまっておりません。これは大事な問題でございます。最後の数字でございますから、十分調査して出すつもりでいるわけであります。ただいま申し上げかねます。
  27. 中島巖

    中島(巖)委員 本日は、大臣の御就任のごあいさつなどがあり、それから地理調査所の視察だとかいうような関係で、だいぶ時間も窮屈に切り詰めてあるわけでありますので、いずれただいま質問いたしました関連について、相当お聞きいたしたいのでありますが、本日は、これで省略いたすことにいたします。しかし、一言政府側に対して希望することは、建設省の早くから主張するように、あるいは東海道案の方が安くできるとか、いろいろな関係もあると思いますけれども、これは、国会のほとんど全員が提出者になってこしらえた法律でありまして、国全体の上から見てどういう政策をとるべきか、こういうような観点から立ちまして、たとえば東京都に八百万、一千万というような人口が片寄っているというようなことについては、これはいろいろの国土計画の上におきましても、非常にちんばな格好である、それからさらに、全国普遍的に国民の生活領域を拡大するのにはどうしたらいいかというような、いわゆる国の政治百般の大勢から見て、政治家の感覚として成立せしめた法案であるのです。また、役人の方々は、それぞれ法的根拠に立って初めて局長とか課長とかという地位があるわけである。従いまして、国会できめた法律に対しましては、あくまでこれを順法ぜねばならぬ。こういうような原則の上に立って、忠実にこの仕事をしていただきたい、こういうような希望を述べまして、私の本日の質問は、あと関係もありますので、いずれあらためてすることにいたして終ることといたします。
  28. 羽田武嗣郎

    羽田委員長 次会は、明三日午前十時三十分より開会することとし、本日はこれにて散会をいたします。     午前十一時二分散会