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淺沼稻次郎君 今二人の
意見が違うような形が出て、はなはだ遺憾と思うのであります。この
参議院の
自主性を尊重するというのはどこから出てきたかと申し上げますれば、当時、
衆議院と
参議院で法案の審議をする場合において、
衆議院に、
参議院でどうしても上げなければならない要求の強いものがございましたが、
意見が合わなくて、そのときに使った言葉なのであります。それがだんだん引いてきて、ここに使われてきておるのでありまして、このことは、正副
議長の問題よりも、そういう点に重点があったということを
一つ御了承を願っておかなければならぬと思うのであります。また、先ほど私が申し上げました
通りに、川島さんとの
話し合いで、私は電話でも連絡をとりましたが、一緒に行って要望しよう、その際に、
参議院の
議長松野さんが会うとか会わないとか、あるいは必ずしも
意見が
一致しない、そういうことで延び延びになったのでありまして、そういう点から言えば、川島さんは、この決議の実行に努力されたことだけは認めるのであります。しかし、中途でやめられました。それからあとどうやったかというと、福田さんと私が行って要望したのでありまして、その点は、今川島さんが言ったことよりは、福田さんと私との間において、全体に響くということで要望したのでありまして、しかも、そのあと福田君と私とが話した場合においては、なかなか
議長は聞かない。しかし、
選挙が済めば議会も変って、それぞれお互いに
選挙し直さなければならぬことになるのだから、そのときには相談をしよう、従って、今の川島さんの
発言から、福田君が中に入って交渉して現在まできておる。この発展性のあることだけは
一つ認めていただかなければならぬ。この会において何か意思
決定をする場合において、川島さんの
発言だけで意思
決定をすることは無理な点がある。私と福田君のやったことも含めて、必要とあれば福田君も呼んでいただきまして——しかし、福田君から話を伺って、私と一緒に行ったということは、川島君も認めておることでありますから、これは党内の事情というものもあっていろいろ苦しい立場にあって、これ以上答弁を求めるということは、実際川島さんに対しても無理ではなかろうかということを感ずるのであります。しかし、川島さんは、話の順序においてずっと私と一緒にやり、さらに、福田君からもその後の経過を聞いておるということをお認めになっておるのでありますから、その点は御了承を願いたいと思います。