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新谷寅三郎君 私の申し上げておるのは、多少ピントがはずれるかもしれませんが、要するに、
総合放送とか何とかいうのは、あなた方がおつけになった名前です。国民大衆から見ますと、その
内容なんです、問題は。だから、
総合番組か何か、これはそんなことは形式にとらわれる必要はないので、その中に今仰せられたような
教育番組、教養
番組というものを多分に取り入れて地方に流してもらいたい。その方が公共機関としては、これは使命の達成に忠実なゆえんではないかということを申し上げておるわけですから、その点は今の御答弁でも、
熱意を持ってやるということですから、ぜひお願いします。
私の私見を申しますと、これはできるだろうと思うのですよ。つまり
テレビは、これは目も耳も両方とられますから、昨日でしたか、どなたかの御答弁がありましたが、やはり昼日中からみんなが手をとられてそこにみんながすわってしまうような
番組をたくさんお組みになっても困るのですね。だから私は、昼の時間といいますか、たとえば学校では授業をやっているとか、そういう時間には、なるべく社会で働いている人たちは夜の方の
番組にして、昼間は、あるいは夜もあまりおそくない時間というものは学校向けとか、あるいは若い人たちとか婦人たちとか、そういう人たちに対する教育教養の
番組を送られた方が、いわゆる調和のとれた放送
内容になると私は思うのですよ。これは一がいにそう言うことはできないでしょうが、これは工夫しましたらやはりできると思うのですよ。これは週によっていろいろ変えていくこともできますし、大体そういう方向でおやりになっても、
一つの
チャンネルでも、私は目的はある
程度達成できると思う。これはぜひ教育、教養
番組につきまして、あなた方の方は
公共放送なんだから、他の民放と違うという点を十分お
考え下さって、重点をそこに置いていただきたいということを申し上げておきます。
それから、郵政大臣は、またほかの
委員会にお出になるかもしれませんから、ちょっと一言だけあなたにお聞きしたいのは、あなたがおられなかったときに、二度ともあなたがおられなかったときになりまして恐縮なんですが、私は
NHKの今度機構が変るというよりも、
理事がふえたり、多少
仕事の
内容が変ったりして、今度は
理事会というものが相当大きなものになる格好になってきた。そこで、必ずしも現在
局長をしていたり部長をしていたりする人たちが
理事に昇格されることがいけないという
意味では毛頭ないのです。有能な人は
理事になっておやりになってけっこうだと思いますけれ
ども、ただ五人から十人以内ですか、今度は……。倍にもふえてくるわけです。この
理事会というものの構成とか動かし方というものについては、また新しい観点から、立案当時からもお
考えになっているし、実行に当っても、そういう点を十分大臣としてはお
考えになっておられることと思うのです。私は何べんも申し上げておるのですが、決してこれは私の私見を押しつけるつもりは毛頭ないのですが、ただお
考えになる
一つの
資料として、きのう野村さんにお聞きし、あなたのおられないときに政務次官にそういう
質問をしたことがあるのですが、新しい
理事会を構成されるに当りまして、いわば悪い言葉で言いますと、今までの
局長会議が
理事会になったという格好ではいかぬのではないか。つまり
仕事の幅も非常に広く大きくなった。
仕事の何といいますか、国民との関連におきましても、
NHKの
仕事というものはますます重要なものになってきておりますから、それでいろいろな
仕事、
テレビ、
ラジオを通じまして、いろいろこれから
仕事を
計画し、実行される上において、やはり各部局を担当しておられる専門家の方に、まあ会社でいうと社外重役のような人が、これはもうどこにも関係ない、非常に大所高所から全体をながめて
会長にアドバイスができるというような力が、もし人を得れば一人でも二人でもおられると、
NHKが非常にこれだけの大きな国民的な
仕事を背負って、国民に満足を与えながらこの使命を達成していくという上には、非常にプラスになるのじゃないかと私は思っているものですから、かねて私はそういうふうなことを
考えておりましたものですから、そういう御意見はないでしょうかということを伺ったのですが、結局、まあ一言で申しますと、承わりおくというような
意味の御答弁しかないのですよ。で、あまり御賛成がないようにも思えるのです。
で、しかしこれは主管大臣としては、
NHKもそうでありましょうが、また、別に国全体の立場から非常に広い視野から
NHKの将来というものに対して期待もし、また、いろいろお
考えも持っておられるはずですから、そういう一端として今申し上げたようなことはお
考え願えるかどうかということを大臣からお聞きしたいと思うのです。