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山田節男君
関連して。これは
横田副
総裁が御就任のときに
総裁と並べて私は
意見を申し上げたのですが、今の
鈴木君のるる質問に対して副
総裁、その他各諸君の答弁を聞いて、私が感じますことは、この電信電話
事業というようなのは、御
承知のように科学
技術が非常なテンポで発達して進歩するのですけれども、今後の
電電公社の経営をいかに流線型化するかということ、私はあなたの就任のあいさつの劈頭において、いわゆるこれだけの膨大なオーガニゼーヨンを動かすにはオペレーション・リサーチを考える、こういうことを言っている。その間、内容をよく知りませんが、第二次五カ年
計画を大修正しなければならぬということなんですね。これは私から言えば、
電電公社をわれわれが発足せしめ、
公社を作って期待したところは、あのとき再三われわれが言ったように、とにかく需要を追い越すという、また電話にしても、こういうところにこういうふうに需要があるだろうというふうに前もってデベロップメントを考えるということを言っておった。今日の第二次五カ年
計画これもいろいろ財政上の隘路があるということは十分わかっています。しかし、少くとも
横田副
総裁は、この
公社法制定当時の担当者であり、また地方へも行って、実際の電信電話
公社の行政を担当され、帰ってきたら本社の経常
調査室長として、
公社としては、私らが要求しているほんとうに適材適所だと私は思っている。
そこで、今回の第二次五ヵ年
計画の修正案を見ますと、電話の積滞がふえて、とても従来の第一次五カ年
計画初年度の増設で間に合わぬ。そうするとどのくらいふやすかというと、二十万くらいしかふやしていない。農村電話、公衆電話、合併町村の電話の問題等いろいろありますけれども、どうも
公社のやることは、もう少し大胆にやって、大胆ということは無謀なことをやるというのではないのですけれども、これだけ大きな組織を動かすのですから、経営
委員会のスタッフなりに知識を与えるような、かなり広範囲な経常
調査のためのこれらの
調査研究が行われています。ただ、実際に移すということについてどうも私は欠けているところがあるんじゃないか。たとえば今、
鈴木君の質問を聞いても、一
工作工場の問題ですが、しかし経営からいえば合理化、それから使用人の問題等大きな問題になってくるのです。これは
公社としては根本問題として、いかにこれらの労働者を
配置転換するか、それから
自動化されるというときはどうするというところまで考えておいて経常は合理化しなくちゃいけない。ですから、これは冷厳な命令なんです。これはどうしてもやっていかなくちゃならない。それがどうもまだ電話の
自動化というものが、おそらく文明国のうちでは日本が最下位です。五〇%以上がまだダイヤル化しない。というのは、日本は電話の局数はふえても、まだダイヤル化、
自動化からいえば文明国扱いされておらないのです。こういうようなことは、なぜこの早く
自動化を、少くとも第一次五カ年
計画で達していなかったか。これは私はいろいろな隘路があったと思います。こういうようなことを勘案いたしまして、私は副
総裁は経営
調査室長として、いろいろ実際的な知識を持って、経験を持って、案をお持ちになっているだろうと思います。これをいかに実際経営
部門に実現するかということは、僕はこれはちゅうちょしてはいかぬと思います。ですから、たとえば今、
鈴木君の言われたことは、これは労働
組合からも言っているに違いない。これは痛切な要求としてあなたの方に話しかけているに違いないと思います。ですから、これだけの大きなものを経常していくにおいては、まず第一に経営
委員の問題です。経営
委員が、まあこれは任期があると申しておられますが、私は、こういうほんとうにオペレーション・リサーチをやるんだったら、経常
委員そのものも、何も全電通の
組合出身という必要はないので、適任者があればそれでいいけれども、そうでなくても、もっと広い
意味から労働
組合の経験のあるような者、あるいは労働
組合が安心して信任し得るような人物を経営
委員にやっていくためには、あなた一人ではきめられないかもしれないけれども、郵政大臣
あたりも相当考慮すべき問題じゃないか。
それからもう
一つは、労働
組合、この場合、全電通の幹部を、ドイツみたいな共同決定権というようなところまでは法的根拠はないから要求しないにしても、もう少し
組合の代表を、今言ったようにどうしても合理化していくためには、いろいろな面において人の配置、人のやりくりの面において起きてくるのですから、そこら
あたりを納得せしめて、実際経営の冷厳な絶対命令である合理化ということは、これはやむを得ぬことですけれども、そこら
あたりに
一つ新しい副
総裁としての何といいますかね、そういう新しいアイデアのもとに何かそういう案をまとめていくというような、そういうようなものを考えられないかどうか。この点、現在のあなたの御心境を
一つ。