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清澤俊英君 それはだから幾らかの前進であり、幾らかの
解決はできるでしょうが、これで、
解決のめどは何年ぐらいやったら国民の精神が全部改まって直るかということは保証の限りでない。
現実においてあれだけの重大問題を起して議会の問題にもなって、そうしてやっているものがまだ
解決されない。しかも強力な東京都知事あるいは千葉県知事等の近県知事はもちろん、農林大臣も通産大臣も関与せられてこれの
解決に当っておられることと私は
考えております。決して放棄しておられないと思う。その問題がまだ片づかない。そのあと引き続いて直ぐ名古屋で問題が起きてなぐり込みがあった、新聞に出ておる。これは私どもよく調べておりませんから、あとはどうなっておるかわかりません。おそらくこれも
解決がついていないと思う。そういう実情の中、県知事にまかした、比較的おくれた地区でこういう問題をかりに知事が公正なものをしろといっても、うまくいくかどうかわからない。むしろ私は中央にそういう仲裁
委員会のようなものを設けるというようならまだ幾らか納得ができるけれども、都道府県にまかして地方のものは地方で片づける、それに対して何ら最終的な、最後の
決定権を持つような、
勧告権を持つような強い機関を設けていない。書いただけであって、実際の
被害を受ける
漁民であるとか、あるいは農民に対しまする
現実の問題は
一つも
解決しないと思う。それが
一つ。
いま
一つはいろいろ
東京湾等を中心にして魚介類並びに
ノリ類等の
被害に対してこれから調査する、非常にめんどうな問題があろうと思うが、その期間は大体どのくらいになるかわかりませんか。これが完全なものになって、そういう
水質の基準
指定、
区域の
指定というようなものができ上るまでには相当な期間を要する。今年またあるかもしれない
被害、その間長い間放置しておく、その期間に起きた
被害というものは一体どうすればいいか。これは一日の急を要する問題だと私は思う。それでこそこれが問題になって、議員提案から
政府提案にこれはかわったと、こう思うんですが、こういうふうな工合にして、議員提案はもっと強いものだった、それが非常に緩和せられて、弱いものになって、しかもこれを見ますと、
千田さんが、あるいは先ほどから
青山さんが言われる
通り、海域に対しては、
考えているというが、海域について
考えているだけで、
文字には書いてありますけれども、実際の問題についてはこれからのことである、まだこの法案の中には
一つもない。これからです、あなたの御答弁を聞いていると。何のために海域に対して、現に
被害は一番多いところなんです、これを放置してあるのか。比較的河川におきまする災害では、
原因が明確であるから
解決がつきやすいんです。問題は港湾を中心にした
沿岸というところに私は大きな問題点が残されている。それを残してある。これからだといっておられる。だから一歩進歩した。私らの言葉で言わせますならば、一足踏み出したのだからこの法案に通します、こうは
考えるが、全くわれわれはこれに対して納得できない。急速に何かこれをやっていただくお
考えがあるのかどうか。これは重要問題です。ときによりますれば、私らの
考え方としては、こんなあってもなくてもわからぬような法案ならば一応御返却申し上げて、そうして別なものを出した方がいいんじゃないかというようなところまで実は
考えざるを得ないほどの弱い法案ではないか、その点をいま
一つはっきりしていただくと同時に、その港湾とでもいいますか、河川との取り合わせの
部分並びに沿海等に対します油、その他の
汚染に対しての
処置に対するお
考えですね、お
考えの基本的なものを
一つ伺っておきたいと思うのです。