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加藤シヅエ君 今の御
答弁で、そういう
動きは全然お聞きになっていらっしゃらないようでございますけれ
ども、この間
カナダのパイオニアとか何とかいう、三十年も四十年もあるいは五十年も
向うに
移住しておった
人たちが、戦後の
日本を訪問されたわけでございます。それで、二世
協会もせんだってこれを歓迎して、いろいろの問題について自主的にどういうふうなことができるか、また、ぜひそういうことをやりたいという
希望が今ちょうど起っているわけでございますから、ぜひやっぱりそういうような問題を
外務当局としても知っていただきまして、やはり援助する方針などについても
検討を加えていただくことが適当じゃないかと思います。今の御
答弁によりますと、まあ
カナダ政府とそういうような問題について、いわゆる
外交の事務的な
折衝というようなものは、今すぐ突如としてそういうことはなされないだろうと思いますけれ
ども、やはり
外務大臣として、政治的な意味の
外交折衝と申しますか、あるいは
カナダ政府に対して、あるいは
日本における
カナダ大使に対して、やはりもう少しそういうことについて考えられたらどうかというような、トップ・レベルの
交渉というようなものがあってもいいのではないかと思うのでございます。それは、
アメリカ合衆国において現にそういうことができているのに、
カナダも十分それだけする力がありながら、全然そういうことをただ見のがしているというようなことは、非常に遺憾だと思います。この点につきまして御
所見を
政務次官から一応承わっておきたいと思います。