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国務大臣(
藤山愛一郎君) こうした
外交折衝を
両国同意のもとに始めたことでありますので、当然これをうや
むやにしてしまうというわけには絶対に参りません。従って、私は、これを完全に
交渉の
妥結に参りますように
努力すること、もちろんであります。時期等につきましては、御
承知のような諸般の
事情のために、実は、大
へんに私が
最初に
目途しておりました口よりもおくれて参ったことは事実でありまして、
交渉の初めに当りましては、少くも一月中旬もしくは下旬に
妥結の運びに進めたいと、こういうことであったわけでありますが、当時の万やむを得ざる
事情のために延びて参ったわけであります。一月末に、私は、大体当時の延びてきた
事情から見まして、まずそれを勘案して、大体三月末、四月ということを申しておったのでありまするが、現在でも、そういう
事情が若干ずつずれておりますことはむろんでございますが、しかしながら、できるだけこれを取り戻すと申しますか、できるだけ早い時期に
妥結して参らなければならぬと考えております。従って、一応、若干現在としては事実上困難であろうと思われるような
目標を置いて、そこに向って私
自身はこの問題の
進め方を
努力しておるわけであります。でありますから、必ずしも私の
目標としております
通りに参りませんで、若干時期はずれるかもしれませんと思いますけれども、しかし、私の
目標を今さら変えていく必要はないと思っているわけであります。そういう
意味において、できるだけの、
最大の
努力をしていきたいというつもりでおります。