○加藤(精)委員 関連。ただいま宮原誠一教授を会長とする
社会教育学会のことについて御質問があったのでありますが、私も常々この宮原誠一教授を会長としておる
社会教育学会なるものの奇怪なる行動について種々観察もし、注目しているところでございます。これは純然たる学術
団体の実態を備えてないと私たちは見ているのでございます。いな、むしろ誤まれる方向に国民を導く実態を有する
一つの
社会教育団体だ、こう思っておるのであります。それで、これが左の方の陣営、ことに
日教組関係の正系、傍系のたくさんの
団体や雑誌における宮原誠一氏、またその他の連中のPR
活動、
社会教育活動というものは、これは実に広範であり、深刻なものであります。みずから
社会教育団体の実質を持っておって、そうして毎年
政府より
補助金をもらっておって、そうして
社会教育団体には
補助金をもらわしてはいかぬというような、全く
社会を偽わった不正直なる
反対運動を展開しているということは、まことに嘆かわしい次第だと思っておるのであります。それに関連いたしまして、先ごろ千葉県の
青年団長の一人が公述人に立ちましたときに、千葉県が自分ら
青年団の事業に協力をしない。協力費を出さないのだ。この協力費を出すというのは、
社会党側の主張について言えば、一種の脱法行為として国または公共
団体の資金をもらうということでございます。
青年団がその
青年団固有の目的のために青年学級をやりたかったのだ。それで
地方公共団体に共済を申し出たのだ。その
地方公共団体が共済費を出さないのがはなはだふらちだという演説を国会で堂々とやっておって、その
青年団が国、
地方公共団体から
補助金をもらうのは
憲法違反だ、こう言っているのです。これもまた青年に似合わず
社会を偽わった
反対運動をしているのでございます。これらのふまじめなる
反対論というものは、これはもう全然無縁なものだと私は
考えているのでございます。これらにつきまして私は非常な憤りを感じておるのでございまするが、そうした私設学術
団体の助成等につきましては種々こうしたような種類のものがあると思うのであります。こうした面はむしろ自分の都合のよいことであれば適当にこれを利用して国から
補助金をもらうし、都合の悪いときには
反対する、でたらめもはなはだしいものでありまして、国民を欺瞞するもはなはだしいものでございます。しかもそうした教授等が往々にして
大学教授たるの職責の十分な自覚なく、政治
活動等に奔走しているということはまことに嘆かわしい次第でございまして、それらの点につきましては
文部省当局といたしましても十分御調査に相なっていただきたいのでございます。これらの実例といたしまして、アジア問題調査会というような
社会教育団体がございます。これらに対しても
政府は相当な助成金を出しているようでございます。むしろ私設のこうした
団体のうちでは最も大きな金額を補助しているようでございます。それで、こうしたものはごく左の人の充満している
団体でございまして、
大学の教授、学生等を通じて左の思想を相当PRしているところの
団体でございます。これらにつきましては
政府の方におかれましても十分御
監督しておられるかどうか、これらの点につきまして十分御関心をいただきたいという
希望のもとに、
当局に対しまして調査をお願いするものでございまして、これらに対して御調査をして下さる御意思があるかどうか。これらの国民を欺瞞し、みずからは
政府の補助を受けており、または
政府の補助を望みながら、最も貧しき町村、たとえば人口五千、六千というような、そういうふうな町村で
公民館もないような町村、そこで新しく
青年団活動をしたい、
青年団が村の家を作っていきたい、それから
婦人会が自動耕転機の
講習をしたり、あるいは副業の
講習をやったりする、諸多の
活動をなす場合におきまして、その
団体の
活動の基礎、結合の基礎であるところの財源を充足するために何らかの補助をいただきたい、こういうような場合にそれを否定するという、そういうふうなふまじめなる欺瞞行為をあえてしていることにつきまして、十分御調査をしていただけるかどうか。もし
社会党が私の申しておることがまずいというのでございましたら、これに関連しまして十分御質問になったらいいじゃないか、こう
考えておるのでございます。どうも不規則発言だけで、ちっとも正式の関連質問がないのでございますから、おそらく
社会党はこの
社会教育学会の実態、かの千葉県の青年の欺瞞行為、これらにつきまして御同感であるということを感ずるのでございまして、御同感でなければ何らかの関連質問があってしかるべきではないかと思うのであります。