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石山委員 港湾局の方、おられますね。航空に関して何も港湾局の方を引き出すわけではないのですが、やはり
委員の方方に全体から見ていただきたい、聞いていただきたい
意味もあって、私お呼びしたわけなのです。今の局長のお話を承わると、設備がないからというようなことなのです。私は後進国
——裏日本は後進圏といわれておるわけですね。こういうふうなものは是正するのが国家の役目だと
考えておるのです。おくれたところは自由にまかせておけばどんどんおくれていく。いわゆる経済交流の価値のある関西地方あるいは京浜、こういうようなところももちろん大切ですけれ
ども、これらにまかしておけば裏日本はますますさびれてしまう。東北、北海道はさびれてしまう。国の任務としては、そういう片寄らないことをやるのが私は大きな
行政上の任務だと信じておるのです。それにもかかわらず、局長みたいなお話であれば、いかにも何かそこに会社を起して自力でやれるのだ、やらなければこっちだって何もできないのだというような御
意見になるだろうと思います。私はそういう言い方で物事を見ていられることは非常に残念です。
港湾局に
お尋ねしますが、港湾の方でも、今盛んに一万トンの船がなければ港としての価値がないと
世間でいっているわけなんです。どこの裏日本の港も一万トンの船を入れたいといって今必死になっている。ところが
現実から見れば
——これもあなた覚えているように重要港湾の指定というような格好で、せんだって経団連の
答申などを見ますと、これを地方から取り上げて国営にするようなお
考えがかなり濃厚に出てきております。そうすると裏日本ではこれから何とか日本海を利用して貿易をやりたいのだと
考えている場合、それには一万トンがなければならないという悲願、こういうふうなものがまたもや今のような格好で置き去りを食う心配があるのですが、港湾局では今まで裏日本へもかなり目をかけていただいたという経緯があります。今後どういうふうな
考え方で進めていくかということをこの場合お聞かせ願いたい。